トヨタ自動車は10日、10月27日より開催される「第40回東京モーターショー2007」に出展する車両を発表した。"Harmonious Drive(ハーモニアス ドライブ) 人と、地球と走る、新しい明日へ。"をテーマに、参考出品車9台、市販車12台が展示される。

環境コンセプトカー「1/X(エックス分の1)」※参考出品

「1/X(エックス分の1)」は、車両重量を"X分の1"にまで軽量化するなど、"クルマのあり方"を原点から見つめ直した環境コンセプトカー。プリウスと同等の室内空間を確保しながら、燃費はプリウスの約2倍を目指し、車両重量を420kg(プリウス比約1/3)にまで低減。500ccの小排気量エンジンをベースにバイオエタノールも使用可能であるほか、外部の電源から充電ができるプラグインハイブリッド車となっている。また、ボディ骨格に軽量な高剛性素材であるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用し、優れた衝突安全性を確保しながら広い視界を確保したとしている。全長3,900mm、全幅1,620mm、全高1,410mm、定員4名。

フロントビュー

リヤビュー

CFRPを使用することでピラー類は非常に細くなった

パワーユニットをリヤシート下部に配置

「RiN(リン)」は、"快適性の向上"と"心美しく健やかな生き方"に着目したコンセプトカー。背筋を伸ばし"凛"と座れるシートや、メーター内にドライバーの心理状態に応じたイメージ映像を映し出す「調心ステアリング」などにより、健やかな心持ちを促進するという。また、「快適温熱シート」「酸素濃度コンディショナー」「スポット加湿」に加え、周囲の景色をより明るくすっきり見せるグリーンのガラスを採用。歩行者や対向車のまぶしさに配慮した配光制御ヘッドライトや、足元の自然に目を向けられる雪見障子窓も搭載している。全長3,250mm、全幅1,690mm、全高1,650mm、定員4名。

心健やかになるコンセプトカー「RiN(リン)」※参考出品

屋久杉をモチーフとした外形デザイン

室内

インパネ

「i-REAL(アイ リアル)」は近い将来の実用化に向け、より"人"に近づいたパーソナルモビリティ。トヨタがこれまで提案してきた「PM」「i-unit」「i-swing」の進化型で、フロント2輪・リヤ1輪の3輪構成とし、可変ホイールベースを持つ。歩行者エリアではホイールベースを短くして専有スペースを小さく、車両エリアではホイールベースを長くして高い走行性を確保するという。また、周辺監視センサーで周囲の人などの接近を検知するとともに、自車の動きを周囲に音や光で伝える。全長995/1,510mm、全幅700mm、全高1,430/1,125mm、ホイールベース485/1,040mm。

より"人"に近づいたパーソナルモビリティ「i-REAL(アイ リアル)」※参考出品

イルミネーションで周囲に自車をアピール

「iQ CONCEPT(アイキュー コンセプト)」はCO2排出量削減のため、プレミアムでありながら全長3mを切るコンパクトなコンセプトカー。超高効率パッケージにより、大人3人が快適に座ることができ、さらに子供1人が乗車可能。対照的に全幅は広く、力強さと安定感を強調したエクステリアを可能にした。全長2,980mm、全幅1,680mm、全高1,480mm、ホイールベース2,000mm。

コンパクトなコンセプトカー「iQ CONCEPT(アイキュー コンセプト)」※参考出品

リヤビュー

室内

インパネ

「Hi-CT(ハイシーティ)」は、クルマの新たな"かっこよさ"や"楽しみ方"を追求し、若者の嗜好や生活から生まれた次世代都市型ヴィークル。なお、「Hi-CT」は、"Hi ride City Truck"の略とのことだ。従来のクルマにとらわれない車両サイズ(全長3,330mm×全幅1,695mm×全高1,780mm)により、新フォルムを創造。外部電源から充電できるプラグインハイブリッドシステムを採用したほか、電池は床下に搭載した。車両後部は、自転車やサーフボードなどが積載できるデッキとし、AC100Vのアクセサリーコンセントも装備する。

次世代都市型ヴィークル「Hi-CT(ハイシーティ)」※参考出品

リヤは荷物が積めるデッキ

インパネ

開放的な室内

「FT-HS(エフティ エイチエス)」は、走りの感動と環境配慮を追求したハイブリッドスポーツコンセプトカー。「FT-HS」は"Future Toyota Hybrid Sports"の略で、後輪駆動による"操る楽しさ"とハイブリッドならではの"異次元の走り"を両立させるとともに低燃費、低エミッション、静粛性を追求した。また、V型6気筒3.5L(リッター)ガソリンエンジンを搭載したハイブリッドシステムとなっている。このほか、カーボンファイバー製のホイールに加え、フロントには245/35R21、リヤには285/30R21の大径・幅広の専用タイヤを採用。実用性も考慮した2+2・コンバーチブルクーペ。全長4,325mm、全幅1,860mm、全高1,290mm、ホイールベース2,650mm。

ハイブリッドスポーツコンセプトカー「FT-HS(エフティ エイチエス)」※参考出品

サイドビュー

リヤビュー

室内

「FT-MV(エフティ エムブイ)」は存在感あふれる新世代高級ミニバン。「FT-MV」は"Future Toyota MiniVan"の略。広い室内に、フル電動オットマンシートを採用したセカンドシートや、やわらかな間接照明を装備し、優雅な空間を創出したとする。全長4,900mm、全幅1,850mm、全高1,890mm、定員6名。その他、「CROWN HYBRID CONCEPT(クラウン ハイブリット コンセプト)」やF1カー「TF107」、各市販モデルが展示される。

新世代高級ミニバン「FT-MV(エフティ エムブイ)」※参考出品

室内