日産自動車は、スカイラインクーペをフルモデルチェンジして発売を開始した。バルブ作動角と、リフト量を連続可変する新機構VVELを搭載した新開発エンジンを搭載する。内装やホイール&タイヤサイズ、LSDの有無などで全4モデル(6速MTは2モデルのみ)用意される。駆動方式はFRのみ。価格は369万6,000円~447万3,000円。

スカイラインクーペ(ファウンテンブルー)

スカイラインクーペは、2006年11月に発表されたスカイラインと同じFMパッケージ、FR-Lプラットフォームを採用した2ドアクーペモデル。エンジンには、アクセル開度や回転数など運転状況によって、エンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に可変するVVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)を採用したDOHC 3.7LV6エンジン「VQ37VHR」を採用、レスポンスや高出力と、低燃費、排出ガスのクリーン化を実現したという。出力はクラストップレベルの333PS(245KW)で、トルクは37kg・m(363N・m)。2400~7000回転で最大トルクの90%を発揮し、7500回転まで軽く吹け上がるノビの良さを両立した。

トランスミッションには、1~3速にトリプルコーンシンクロを採用した6速MTと、フルレンジ電子制御5速ATの2種類が用意される。5速ATでは、通常のDモードのほかに、スポーティな走りに対応するDSモードを搭載し、ASC(アダプティブシフトコントロール)機能によりドライバーの運転スタイルや走行環境、コーナリングや登坂時などに、自動的に最適なギヤを選択する機能を持つ。フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン方式、リアはマルチリンク方式。

ホイール&タイヤは、ベースモデルの370GTと370GT Type Pには18×8Jアルミホイールとフロントに225/50R18、リアに245/45R18タイヤ、370GT Type SPと370GT Type Sにはフロントに19×8.5Jアルミホイールと225/45R19タイヤ、リアに19×9Jアルミホイールと245/40R19タイヤが装着される。

メーカーオプションとして、3wayドアスピーカーを採用したBOSEサウンドシステムや、タッチパネル方式のカーウイングスHDDナビゲーションシステム、車両左前方の死角を減らすサイドブラインドモニターや後方視界を確保するバックビューモニターなどが用意される。

スカイラインクーペリアビュー(バイブラントレッド)

370GT Type SPインテリア

370GT Type Sインテリア

370GT Type SP/Sに装着される19インチホイール

370GT/Type Pに装着される18インチホイール