やしきたかじんが"復活トーク"でマジ飲み - 『たかじんnoばぁ～』DVD発売会見

結局、収録中にワインをボトル1本空けてしまったたかじん。久々の"マジ飲み"トークを「毎週、新地に飲みに出ておりますから、(バーの)こういう空気はしょっちゅう吸っております。何の違和感もございません!」と舌好調でこなした彼が、DVD発売の感想やレギュラー放送時のエピソードなどを語った。

――DVDが発売される心境は?

「こういうことは一生ないと思っておりました。あまりにも多岐に渡るゲスト、あまりにも低俗で過激な内容で、DVD化は権利関係でかなり難航するやろうと。実際、難航したんですけど、やっとここまでたどり着けたのがウソみたいというのが実感ですね」

――印象に残っている放送当時のエピソードは?

「番組の細かいことはあんまり覚えてないんですよね。いつも酔うておりましたから。収録は2本撮りで、僕は1本目から飲んでて、2本目はもうヘベレケになっとりましたから(笑)。思い出すのは、ビートたけしさんが来てくれたとき。みんなで飲みに行きまして、うれしすぎてたけしさんを首投げしてしまったんですけどね……あれは、よう怒られずに済んだなーと思いますね」

――"マジ飲み"から出演者の過激な"ガォ～(＝放送禁止トーク)"が頻発しましたね。

「番組が始まるとき、プロデューサーに『たかじんさん、本当には飲まないよね?』って聞かれて、『いや、ホンマに飲みますよ』と答えたんです。そしたら『飲むということは、酔うかもしれないじゃなですか? ってことは、酔うと争いごとが起こるかもしれないじゃないですか?』って言うから、僕は『そこが狙いなんじゃないですか!』と(笑)。『じゃあいっぺん考え直す』ってプロデューサーが帰って行きましたけど、そこをなんとか説得しまして……。わざとやなく、自然にポロッと出てしまう"ガォ～"が良かったんやと思いますね」

――『たかじんnoばぁ～』を初めて見る方にメッセージを。

「東京ではできない番組の、ひとつの代表みたいなもんやったんやないかなと思います。めちゃくちゃな発言もかなりしております。当時見られなかった方も、ぜひDVDを買って見ていただければ、なんとえげつないことをやっていたんやということを理解していただけるんじゃないでしょうか(笑)。それで『こういう店に行きたいな』と思ってもらえたら、僕もやったかいがあったなと。できれば3万本は売って、入った金でワインを買いたいですね。飲んで入った金は、飲みに還元いたします(笑)」

また、自宅であらゆるテレビ番組をチェックしているという"テレビウォッチャー"のたかじんは「今、『そんなアホなことして……』と思わせてくれる若手(タレント)がいない。それを見てると『何をやっとんねん!』と歯がゆい」と苦言も。15年前、誰にも真似のできなかった"アホなこと"を本気で追及し、輝ける伝説となった『たかじんnoばぁ～』のパワーに、この秋、DVDとスペシャル番組で浸ってみたい。