日産自動車は、「エクストレイル(X-TRAIL)」をフルモデルチェンジし8月22日より全国一斉に発売した。また、関連会社であるオーテックジャパンより同車をベースにした「エクストレイル アクシス」が登場した。価格はエクストレイルが199万5,000円から253万500円、エクストレイル アクシスが243万6,000円から275万1,000円となっている。

エクストレイル 20X(4WD)

「エクストレイル」は"4人が快適で楽しい200万円の「使える4駆(4WD)」"をコンセプトに、2000年に市場投入され、人気を博したモデル。7年ぶりのフルモデルチェンジとなる今回の新型では、このDNAを継承・進化させ、"アウトドアスポーツを最大限満喫するためのタフ・ギア"をコンセプトに開発された。

新型エクストレイルの最大の特徴は、最新の電子制御4WDシステム「オールモード4×4-i(ヨーモーメントコントロール)」による全天候型の走破性能。急勾配の下り坂で車速を約7km/hにコントロールする「ヒルディセントコントロール」や、坂道発進時にブレーキ圧力を約2秒間保持する「ヒルスタートアシスト」などの機能でドライバーの運転をサポートする。4WDシステムでは、トルク配分を100:0から約50:50まで自動で切り替える「AUTOモード」と、トルク配分を50:50に固定する「LOCKモード」を装備。LOCKモードは、新たにエンジンのトルクや4輪のブレーキを最適に制御する機構も設けられた。

ユーティリティ面では、ラゲッジボード下にアンダートレイを装備する「ウォッシャブルダブルラゲッジ」となり、広く効率的に荷物が積載できる。リヤショックアブソーバーのレイアウト変更により、ラゲッジ容量が大幅に増加した(603L:VDA容量)。

室内は、防水加工フロア、防水加工天井など、雪や泥の汚れを簡単に拭き取れるフル防水インテリアが特長。シートはサイド部分に本革のような合成皮革を採用。シートメイン部分の座面と背もたれにはダイビングスーツと同程度の防水性と高い透湿性を合わせ持つ素材を採用し、シートのムレを緩和している。

エンジンは4WDには2.0Lと2.5Lがあり、2WDは2.0Lのみ。それぞれ「S」と「X」が用意され、合計6グレードとなる。ほとんどはオートマチック(CVT)モデルだが、2.0Lの4WDモデル「20X」には6速マニュアルトランスミッションが用意される。

エクストレイル 25X(4WD) サイドビュー

エクストレイル 20X(4WD) リヤビュー

エクストレイル 20X(4WD) CVTモデルのインパネ

左上:防水シート、左下:ウォッシャブルラゲッジボード、右上:ウォッシャブルダブルラゲッジ、右下:同アンダートレイ

オーテックジャパンから発売される「エクストレイル アクシス」は、"大人のための高級上質なオンロードSUV"をテーマに、専用デザインのフロントマスクやエクステリアのフルカラー化により、スタンダードのエクストレイルとは雰囲気を変えている。インテリアは専用本革シートと落ち着いたベージュ内装色を採用している。シャンパンシルバーのボディカラーとベージュの内装色は、アクシスのみの専用設定となる。

エクストレイル アクシス(4WD・MR20DE)

エクストレイル アクシス 室内