ネットレイティングスは25日、2007年5月度のインターネット利用動向に関する調査結果を発表した。Yahoo!Japan の企業別集計における家庭からの月間利用者数が40,44万人であったことが明らかになった。Yahoo!Japanが、家庭からのインターネット利用者数で4,000万人を突破するのは今回が初めてのことだという。
Yahoo!JAPANは、同利用者数が対前年同月比で10%の成長(2006年5月は3,693万人)。また、インターネット視聴者全体に占めるYahoo!Japan の利用者比率は88%に達した。これはネットユーザーの約9割が月に1度はYahoo!Japan が運営するいずれかのWebサイトを利用していることになるという。
第2位は利用者数2,583万人の楽天、3位は2,454万人のNTTコミュニケーションズだった。対前年同月比の成長率が58%、同利用者数が878万人増と急成長を遂げたGoogleは、月間利用者数2,382万人で5位につけた。
企業別集計における上位企業の利用者数(家庭のPCからのアクセス 単位:千人) |
Yahoo!Japanの月間ページビュー(PV)は、家庭からの利用と職場からの利用の合算が318億PVを突破。ネット人口が日本の約3倍ある米国において、米Yahoo!の5月のPVは316 億PVであることから、Yahoo!JAPANが突出した存在であることがわかる。
米国のPV数別の順位は、1位が316億PVのYahoo!、続いてNews Corp.Onlineの296億PV、Googleの212億PV、Microsoftの155億PVで、Yahoo!JapanのPV数が世界第1位となっている。同社がインターネット視聴率データの提供を開始した2000年4月以来、Yahoo!Japanは85カ月連続で利用者数、ページビュー数ともに国内1位を維持し続けている。
同社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「Yahoo!Japanは名実共に日本のインターネットを牽引してきました。近年、リーチが全体の9割に近づいて来ていることと、インターネット人口の伸びが鈍化していることが相まって今後の成長は鈍化が予測されます。それでもインターネット人口の増加率8%を上回る10%の成長を遂げていることは賞賛に値します。一方、Googleは主要サービスである検索サービスのほかに無料のWeb サービスを投入したことや、人気の動画共有サイトYouTubeを傘下に入れたことなどにより圧倒的な成長を遂げています。今後、この両社を中心としたメガポータルの競争が激化していくことが予想されます。」と述べている。