日産自動車は3月30日、旧型マーチ、キューブ、エルグランド、キャラバンの4車種でリコールを届け出た。いずれもすでに修理を開始している。

旧型マーチは1991年12月16日から2000年8月9日までに製造されたもの、キューブは1998年1月13日から2000年3月13日までに製造された計約101万台が対象となる。燃料タンクの固定方法が不適切なため上面角部に応力が集中し、タンクが熱による膨張や収縮を繰り返すと亀裂が入る可能性がある。最悪の場合に燃料満タン時に燃料が滲み出る恐れがあるという。修理は固定バンドと車体の間にワッシャを追加し、亀裂発生部を接着樹脂で補強、接着シートを貼り付ける。対策の識別は、タンクの接着シートで確認する。

エルグランドは1999年8月20日から2001年6月15日に製造された計約22,000台が対象で、パーキングブレーキの製造時の組み付けが不適切なため、パーキングブレーキ用ケーブルと後輪用ブレーキパイプが干渉する恐れがあり、そのまま使用を続けると干渉部位が摩耗する可能性があるというもの。修理は隙間を確認して、干渉している場合には隙間を調整して干渉しないようにする。対策後の識別はモデルナンバープレートの右横に銀色のシールを貼り付けることで行なう。

キャラバンは、2007年2月27日から3月13日までに製造された計12台が対象で、第2列外側席の座席ベルトが、本来第二種座席ベルト(3点)のところが第1種座席ベルト(2点)になっており、保安基準を満たしていなかったというもの。対策は該当ベルトを3点式に交換する。対策後の識別は、シートベルトそのものを確認する。