すばやく送る「感じのいい」メールこそ、ビジネスパーソンの武器になる! 究極なまでに手を動かさずに、相手の心に響くメールを閃光の速さで送るワザを、「らしさラボ」の伊庭正康氏著 『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』から、一部を抜粋してご紹介します。
相手を高めるのが尊敬語、自分がへりくだるのが謙譲語
最低限の敬語を使えないと、相手にメール文面が拙いと思われるリスクがあります。とくに間違えやすいのが尊敬語と謙譲語の使い分けです。
尊敬語とは相手を高める気持ちを表すもので、メールの相手や外部の人が主語のときに使います。謙譲語とは自分がへりくだることで相手を高める気持ちを表すもので、自分や社内の人が主語のときに使います。丁寧語とは丁寧な言い方で、誰に対しても使います。「です」「ます」「ございます」のほか、言葉の最初に「ご」や「お」をつける(「ご都合」「お礼」)などの使い方があります。
「○○商事の○○課長がそのようになされたので、私もそのようにいたしました」
上記文中の「なされた」が尊敬語、「いたしました」が謙譲語に該当します。正確には、前者は「する」を過去形にしたうえでの尊敬語、後者は「する」を過去形にしたうえでの謙譲語となります。
主語が社外の人の場合には尊敬語、主語が社内の人の場合には謙譲語を使いますが、下記の実例で練習してみましょう。
「○○社長も今年が勝負だと言っていた」
この例文の主語である「○○社長」が社内の人を指す場合は、「社長の○○も今年が勝負だと申しておりました」と謙譲語(「申しておりました」)を使って表現し、「社長の○○」というように呼称の「さん」や「様」をつけずに書きます。
他方、主語が社外の人を指すのであれば、「○○社長も今年が勝負だとおっしゃっていました」と尊敬語(「おっしゃっていました」)で表現し、「○○社長」という言い回しか、「○○さん」や「○○様」と敬称をつけて書くようにしてください。
最初のうちは下の表を参考に当てはまる表現を探しましょう。
『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』(KADOKAWA)
著者:伊庭正康
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