米Lattice Semiconductorは7月20日、車載向けのSolution Stackとなる「Lattice Drive」を提供開始した事を発表した。これに先立って行われた説明会の資料を基にご紹介したい。

現在Latticeの売り上げの約半分がインダストリアルならびに車載向けとなっているが、この中で車載の売り上げは、(絶対金額はともかく)伸びが一番高いとされる(Photo01)。

  • 通信/コンピューティングとインダストリアル/車載でほぼ9割

    Photo01:通信/コンピューティングとインダストリアル/車載でほぼ9割、というのもある意味判りやすい

現状の車載分野で使われている用途はこちらである(Photo02)。

  • 「これから狙うターゲット」も含まれている

    Photo02:もっともこの中には「これから狙うターゲット」も含まれているので、全部が全部すでに採用済という訳ではなさそう

そうした伸びの大きな車載分野に向けた初のSolution Stackが今回発表されたLattice Driveである(Photo03)。

  • 今年第3四半期中にCrossLinkU-NX、今年中にはAvant-G/Avant-Xといった製品がさらに追加される

    Photo03:これを見ると、今年第3四半期中にCrossLinkU-NX、今年中にはAvant-G/Avant-Xといった製品がさらに追加される事が判るが、これらの詳細は今回は一切説明はなし

Lattice Driveは、将来的には様々なものが投入予定であるが、今回はこの中の一番下、Infotainment向けのソリューションのみが提供される。

  • 今回は第一弾としての発表のみ

    Photo04:ADASセンサのブリッジング~機能安全までの各ソリューションの提供時期なども今回は発表無し

具体的な適用例がこちら(Photo05)で、カメラやディスプレイ向けという、ある意味Latticeが昔から得意としていた分野である。

  • 今回のメインはディスプレイ・コネクティビティである

    Photo05:この中で今回のメインはディスプレイ・コネクティビティである

具体的には「Local Dimming Solution」(Photo06)で、要するに表示内容に応じてバックライトの輝度を動的に変化させることで、コントラスト比を上げたり省電力化を可能にするものだが、現在提供されているInfotainment向けMCUではこうした機能を持つものは存在しておらず、差別化の大きな要因になるとする。

  • 技術的にはバックライトを数万ブロックに分割することも可能

    Photo06:技術的にはバックライトを最大数万ブロックに分割して、それぞれ独立して輝度を変化させられるとする

ポイントは、これを既存のMCUとパネルの間に挟み込むだけで新機能を追加できる事である。他にも画面回転とかビデオスケーリング、フェールセーフモードなどの機能があり、こうした機能を持ち合わせていないMCUに組み合わせる事で利用可能になる訳だ。このLocal Dimmingについては、Lattice以外にサードパーティからもIPが用意されており、ニーズに合わせて使い分けが可能とされる(Photo07)。

  • Local Dimmingのリファレンスデザインも存在

    Photo07:すでにこのLocal Dimmingのリファレンスデザインも存在している

ちなみにこのInfotainment向けのソリューションは、同社のNexusシリーズで利用可能になっており、すでにこれに対応したプラットフォームとIP、ツール、リファレンスデザイン、カスタム設計サービスが提供可能となっている(Photo08)。

  • すでに提供開始のものもある

    Photo08:緑のものはすでに提供開始しており、白いものは後日提供予定となっている

ただNexusシリーズで利用できるのはInfotainment向けのソリューションのみで、今後提供される機能安全認証取得の設計ソフトウェアやドライバ/乗客/自動車のモニタリング、ADASセンサのブリッジングなどのソリューションはAvantシリーズのみがターゲットになるとのことである。