半導体市場動向調査会社である米IC Insightsは、非IC半導体(オプトエレクトロニクス、センサー/アクチュエーター、およびディスクリート半導体、いわゆるO-S-Dデバイスと呼ばれる)市場について、2020年は前年比6%減の809億ドルとなるとの予測結果を発表した。
2020年初頭の時点では、1桁成長の899億ドルとの予測であったが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を踏まえ、下方修正した結果となった。
同社の見通しでは、新型コロナウイルスは2020年半ばまでにパンデミックが封じ込められ、年後半から2021年にかけて同市場も徐々に回復していくとされており、2021年には同9%増の881億ドルと過去最高を更新すると見ている。
なお、IC Insightsによる修正された予測の内訳は、オプトエレクトロニクスが同6%減の417億ドル、センサ/アクチュエータが同4%減の142億ドル、ディスクリートが同8%減の250億ドルとなっている。また、2021年については、オプトエレクトロニクスとセンサ/アクチュエータ、ともに前年比で約10%増との成長予測としており、それぞれ市場規模が458億ドルと157億ドルと過去最高を更新するとしている。ディスクリートも同7%増の267億ドルになる見込みだが、こちらは過去最高を更新するのは2022年以降になるとしている。