東京都は都内在住の男女5,000名を対象に家事・育児に関する調査を実施しました。
専門家の協力のもと、今回の調査結果から浮かび上がった家事・育児における男女の意識差やホンネ、育業等の実態を紐解きました。今日から使える一言アドバイスとともに3回にわたってお届けします!

第3回は、家事・育児分担の満足度を上げるために重要なことや、夫婦仲について取り上げます。

「第1回 日常に潜むパパ・ママのホンネと不満って?」はこちら
「第2回 “男性の育業”や“定時帰り”が当たり前の社会へ!」はこちら

5家事・育児分担 夫婦の満足度を上げるヒケツ

1重要なのは、“コミュニケーション” と “感謝の気持ち”

Q.夫婦間における家事・育児分担の満足度を上げるために重要だと思うことは何ですか?

グラフ:夫婦間における家事・育児分担の満足度を上げるために重要だと思うことは何ですか?

夫婦間の家事・育児分担の満足度を上げるには、パパ・ママともに「話し合って協力する」「感謝の気持ちを伝え合う」ことが重要だと回答。しかし、「夫婦で十分なコミュニケーションが取れているか」というと、残念ながらそう感じている人は半数にとどまりました。頭では大切なことがわかっているので、あとは行動に移すのみです!

Q.家事・育児に関して、配偶者とコミュニケーションが十分にできていると思いますか?

グラフ:家事・育児に関して、配偶者とコミュニケーションが十分にできていると思いますか?

2感謝をしっかり伝えて、お互い気持ちのいい家事・育児を

パパ・ママに「相手の家事・育児に関して助かっていることや日頃の思い」を聞いてみると、感謝や尊敬の気持ちがたくさん集まりました。

ママからの感謝の気持ち
  • 平日仕事でできない分、土日は家事を率先してやってくれるので、ありがたいし、嬉しい
  • 自らやってくれるので助かっている。嫌な顔しないでしてくれるのでありがたい
  • 家事や育児を積極的にやってくれて、家族との時間を何よりも優先してくれるので感謝している
  • 残業せず、走って直帰してくれるのが嬉しい。子供と向き合う時間がとても長いので子供がパパ大好きなのもわかる
  • 週末はいつも料理してくれるのが嬉しい!
  • 土日祝日は私の1 人の時間を作ってくれようと、子供と外で遊んでくれるのはすごくありがたい
  • 「ありがとう」と常に感謝の言葉を言ってくれるのが嬉しい
パパからの感謝の気持ち
  • ただただ、いつもありがとう!
  • 毎日感謝しかありません
  • いつも任せっきりになってしまっているので、頭が上がらない
  • 日々助かっている。1 人では出来ないから、抱え込まないでほしい
  • 自分では気づかない細かいことを率先してやってくれる
  • いつも子供を第一に考えるところがすごい尊敬します!
  • 仕事を頑張れる環境にしてくれる
イラスト

川柳

Q.夫婦の仲が良いと思いますか?

グラフ:夫婦の仲が良いと思いますか?

「夫婦の仲が良いと思うか」という質問には、「良い」「どちらかと言えば仲が良い」と回答した人が6割以上も!不満やグチを漏らすことはあっても、お互いを尊敬し、認め合っていることがわかります。

パパ・ママからの感謝の気持ちは、心が温かくなるステキな言葉が多く寄せられました。夫婦円満のためにもその思いは内に秘めず、積極的に相手に伝えていけるといいですね。ちょっと照れくさいかもしれませんが、今日から日頃の感謝を口にしてみませんか?

イラスト
高祖常子さん忙しい夫婦こそ意識的に時間を作って!ポジティブな言葉があふれる家庭に

家事・育児の時間を取ることも大切ですが、夫婦のコミュニケーションの時間をきちんと確保することはもっと大事。日々の会話が「まだ洗い物していないの?」や「お迎えをお願い!」など文句や愚痴、事務連絡だらけになってしまうと、殺伐としますよね。「子供が大きくなったらこんなところに行きたい」とか、夫婦それぞれのキャリアの話など、どうしたら楽しい時間を過ごせるか、家族の未来を語る時間を意識的に作ってみてください。心掛けないと、毎日がどんどん過ぎてしまうので。
そして、お互いの良いところや感謝の気持ちをストレートに伝えて、家庭にポジティブな言葉があふれると、子供にも良い影響を与えます。家庭が家族全員のエンパワーメント空間になるといいですね!
今回の調査結果から、我が家はどうかと自分に置き換えて、考え方や行動を変えるきっかけにしてもらえたらと思います。

山口慎太郎さん男性の育業は、家庭にも社会にもいいこと尽くめ!

男性が育業するのは、世界的にはまだまだ比較的最近の現象ですし、どの国でも女性に比べると期間も短いです。でも、研究の世界でわかったことは、世間の人が思っているよりもはるかにポジティブな結果が出ているということ。男性の育業は、数ある家族政策の中で最も過小評価されているものの一つかなと思います。
今の時代、子供を持つことの大変さが強調されすぎているように思いますが、子供を持つということは、ほかの何ものにも代えがたい喜びを得るということでもあります。私個人的には、「なんで今までこんなに一生懸命仕事をしてたんだろう?」と、価値観が180 度転換しました。大変なのは間違いないですが、子供を持つことに対してもっと思い切って飛び込んでほしいなと思います。育児に関連する制度もどんどん良くなっていますし、周りの人はあなたが思っているよりもずっと協力的です。計画的な育業で、同じスタートを切ることが夫婦円満の秘訣!ぜひ協力しながら、育児・家事を進めていってほしいですね。

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3回にわたり「男性の家事・育児実態調査2023」の調査結果をご紹介しました。
すべての調査結果はこちらからご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください!

「第1回 日常に潜むパパ・ママのホンネと不満って?」はこちら
「第2回 “男性の育業”や“定時帰り”が当たり前の社会へ!」はこちら

調査期間:
令和5年7月31日~8月21日
調査対象:
都内在住の5,000名(男女各2,500名)
対象1 子育て世代…未就学児を持つ男女4,000名(男女各2,000名)
対象2 全世代…18歳~69歳の男女1,000名(男女各500名)

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