いざ出張の機会がやってきたときにあわてないように、まずは基本的な知識を把握しておきましょう。「出張」の定義から、メリット、経費の話まで、基本情報をご紹介。勤務先のルールとあわせて確認しておけば安心です。
監修者プロフィール:
水野 順子
みずのじゅんこそもそも、出張とは?
「出張」とは、職務や業務の遂行のために、通常の勤務地以外へ一定期間移動し、業務を行うことを指します。クライアントと直接対面で商談を行う・市場調査をする・研修や会議への参加のためなど、さまざまな目的で実施されるものです。
国内外を問わず、日帰りの場合もあれば宿泊を伴う場合もあります。「社用外出」が比較的近距離への移動なのに対し、「出張」はある程度の長距離移動を必要とする場合に使われるのが一般的です。
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出張するメリットって?
あえて出向いて“直接”コミュニケーションをとることで、クライアントや現地スタッフなど出張先の人々との信頼関係を強化できるのは大きなメリット。異なるビジネス環境や文化に触れて視野を広げたり、現地で臨機応変に対応したりすることで、自己成長の機会にも。
また、さまざまな地域を訪問できるので旅行のような楽しみを感じることも可能でしょう。会社から「出張手当」が支給される場合は金銭的な負担も軽減されます。
移動時間は労働時間ですか?
基本的には通勤時間同様、出張のための移動時間は労働時間には含まれないのですが、業務が伴う場合には労働時間として含まれるケースもあります。
例えば、移動中に上司と出張先での業務について打ち合わせをしている場合や、パソコンで資料を作成するなど業務進行をしている場合は労働時間に含まれるという扱いをされます。
さまざまなケースがあるので、職場の上司や先輩、勤務先の担当部署へ確認をとっておくのが安心です。
出張経費ってなに?
主に「宿泊費」「出張手当」「交通費」を指します。宿泊費は実費支給か定額支給かなど企業によってちがうので要チェック。
出張手当は出張がなければ従業員が負担しなかったであろう経費(食費や雑費など)を概算支給することが多いですが手当を制度化していない企業もあるので確認を。
交通費は出張の移動費すべてが対象ですが「徒歩で移動できる距離をタクシーで移動した」などは支給対象とされないこともあります。
チケットや宿泊手配はだれがする?
交通手段や宿泊先の予約手配は、出張者の部下や、総務部などの管理部門が行う場合もあれば、出張者本人で行う場合もあります。
出張経費は事前に仮払いしてもらう場合や、個人が立て替えて後日精算する場合などさまざま。利用できる交通手段の座席クラスや宿泊費用の上限額などについても企業ごとに規定がありますので確認しましょう。
交通アクセスや設備、雰囲気など、宿選びは個人手配の場合「結構センスが表れる」なんて意見も。
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