WOWOWと松竹・松竹京都撮影所がタッグを組んだ初の完全オリジナルドラマ『連続ドラマW I, KILL』(読み・アイキル)の放送・配信が2025年5月18日(日)午後10時からスタートする。同作は海外マーケットを意識した“時代劇×サバイバルスリラー”。日本の歴史を絡めた作品が海外での評価を高める中、ヒットのムードが漂っている。今回は、本作の魅力について紹介していく。
『連続ドラマW I, KILL』あらすじ
舞台は、天下分け目の「関ヶ原の戦い」から35年後の三代将軍・家光が世を治める日本。お凛(木村文乃)は医師・源三郎(高橋克実)の助手をしながら、血のつながらない病気の娘・トキ(田牧そら)と穏やかに暮らしていた。
ある日、お凛と源三郎はトキの薬をもらうために遠い村を訪れるが、そこには血や人肉が至るところに散乱。さらに2人は、皮膚が腐り、爛れ、目が血走った化け物・群凶(Gun-kyou)に襲われてしまう。
もう1人の重要人物は、人の意識を持ったまま群凶になってしまった“半群凶”の男・士郎(田中樹)。幼いころから忌み嫌われ、幽閉されていた彼は「自分が何者なのか」というルーツを知るために、とある人物を探していた……。
特殊造形の第一人者とゾンビコーディネーターが手がける「群凶」の恐ろしさと本格的な殺陣で、手に汗握る迫力に
第1話のタイトルが「群凶」であるように、このジャパニーズ・ゾンビ=群凶の恐怖と正体をめぐる謎が見どころの1つとなる。開始早々から次々に群凶が現れて人々を襲い、主人公・お凛も大ピンチの連続に。
そんなおぞましい化け物「群凶」をはじめ、迫力のある特殊造形を担当するのは、百武朋。『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』など日本映画界の特殊造形で多くの活躍をしてきた百武の技術によって、サスペンスを加速させている。
また、ゾンビコーディネーターとして、数々の作品で監修を務めてきた川松尚良が参加。登場する群凶ひとつひとつに緻密な設定を与え、それに基づく動きを妥協なく作り上げた。
さらに、“お凛VS群凶”という構図だけでなく、徳川幕府による討伐も見どころの1つとなる。特に群凶討伐衆を率いる剣術の達人・十兵衛(山本耕史)VS群凶のシーンは必見。時代劇巧者であり、サバイバルスリラーを愛する山本がどんな立ち回りを見せるのか。「俳優とスタッフが撮影の直前まで本格的なアクションや殺陣稽古を繰り返した」というだけに、こだわりの演出が見られることは確かだ。
“化け物”の恐ろしさだけではない、テーマ「生きる」に込められた深い人間ドラマ
第2の見どころは、テーマに「生きる」(I kill/斬る)を掲げた多角的な人間ドラマ。
ドラマはお凛と士郎を軸に進んでいくが、前者は「群凶から愛する者を必死に守る姿」、後者は「人ならざる者が背負う運命と孤独」を通して生きることの意味が描かれていく。葛藤と苦悩、執念と諦観……さまざまな思いが交錯する中で、生きるために戦うお凛と士郎が出会ったとき、どんなことが起きるのか。
さらに当作の人間ドラマを掘り下げているのが、ホームドラマとしての要素だ。お凛は血のつながらない病気の娘を献身的に支え、いかなるピンチでも彼女の存在を支えに戦うが、悪夢にうなされるなど過去の罪を思わせるシーンもある。一方の士郎は育ての親にすらひどい扱いを受けた悲しい過去を持つなど、ホームドラマとしても一筋縄ではいかないムードを感じさせられる。
戦争、気候不順、パンデミックなどで混沌とした令和の世を生きる人々にとっても、時代を超えて「生きる」ことを考えさせられる作品になるだろう。
脚本:港岳彦とメイン監督:ヤングポールが挑む、新たな領域
さらに特筆すべきは、本作が海外マーケットを意識した作品であること。それは「日本・京都発の歴史スペクタクル×本格サバイバルスリラー」と掲げたコンセプト、日本らしさを感じさせる建物・着物・森林の描写、第1話冒頭のナレーションが英語だったことなどからもうかがえる。
海外を意識する上で最大の武器と言えるのが、時代劇を牽引し、技術を継承してきた松竹京都撮影所の職人スタッフと気鋭のクリエイターのコラボ。第1話の映像を見れば、「伝統的な様式美と新たな映像表現を融合させて世界に訴えかける時代劇を作ろう」という志の高さと気合を感じられるだろう。
成否のカギを握る脚本のメインを担うのは、映画『正欲』『アナログ』『とんび』や、WOWOWでも『前科者 -新米保護司・阿川佳代-』などを手がけ、「日本映画界で最も多忙」と言われる港岳彦。一方、演出は映画『ゴーストマスター』が「ポルト国際映画祭」最優秀作品賞を受賞したほか、「レインダンス国際映画祭」で“今注目すべき7人の日本人インデペンデント映画監督”に選出されたヤングポールがチーフ監督を務める。
さらにスタッフでは前述した特殊造形・百武朋のほか、注目は美術監督の原田哲男。『最後の忠臣蔵』で「第35回日本アカデミー賞」最優秀美術賞、『日本のいちばん長い日』で「第39回日本アカデミー賞」優秀美術賞、『燃えよ剣』で「第45回アカデミー賞」最優秀美術賞を獲得した京都を代表する美術監督であり、時代劇最高峰の映像美が期待できる。
キャストに目を向けると、ダブル主演の木村文乃と田中樹にそれぞれハマリ役のムードが漂う。血のつながらない娘を守るために戦う主人公の姿はそのまま木村の意志の強いイメージと重なり、 田中はWOWOWオリジナルドラマ初主演にして、“半群凶”の異質感を高い表現力で演じる。
助演では、お凛にとっての“生きる意味”とも言えるトキを演じる田牧そらの透明感、群凶にまつわる隠し事がありそうな医師・源三郎を演じる高橋克実の存在感、お凛との因縁を持つ氷雨を演じる富田靖子の怖さ、壮絶な立ち回りを見せる群凶討伐衆の十兵衛を演じる山本耕史のカッコよさなど、実績と実力十分のベテランが作品の世界観を作り上げている。
第一話は無料放送! 期間限定で先行無料配信も!
5月18日(日)午後10時に無料放送・配信される第1話の注目は、いきなり幕を開ける「お凛VS群凶の戦い」と「士郎の壮絶な過去」の2点。2人の主人公を取り巻く物語がカットバックでテンポよく進んでいくほか、終盤で衝撃的なシーンが用意されている。第1話はWOWOWオンデマンドおよび公式YouTubeにて無料先行配信されるだけにチェックしてみてはいかがだろうか。
『連続ドラマW I, KILL』(全6話)放送・配信情報
▼本予告映像はこちら!
▼木村文乃&田中樹・特別インタビューはこちら!
【放送・配信】
5月18日(日)午後10時より、WOWOWプライムで放送、WOWOWオンデマンドで配信スタート(全6話)。2話以降は、毎週日曜午後10時に放送・配信。
【第一話無料配信】
WOWOWオンデマンド、公式YouTubeにて、6月30日(月)まで無料配信中。
『連続ドラマW I, KILL』をいつでもどこでも楽しむなら「WOWOWオンデマンド」
「WOWOWオンデマンド」は、WOWOWのコンテンツを自分の好きなタイミングで何度でも視聴できるサービス。テレビはもちろんパソコン、スマホ、タブレットで日々のスケジュールやシチュエーションに合わせて楽しめる。
WOWOWのオリジナルシリーズ『ドラマW』はドラマフリークから支持が厚く、これらに加えて厳選された映画や海外ドラマなどが見放題。WOWOW加入済みの人なら無料で利用できる。
木村文乃&田中樹が挑む『連続ドラマW I, KILL』をぜひこの目でチェックしてほしい。
[PR]提供:WOWOW