ブレイキンの第一線で活躍する半井重幸選手(ダンサー名・Shigekix)にとって、大きな挑戦の年となった2024年。Shigekix選手が人生で一番大きな目標にしていたパリでの国際大会で、日本代表として4位という好成績を収めた彼は、その後もう一つの大きな挑戦をしていました。それが「次世代育成」です。
その一つにみずほフィナンシャルグループ(以下、〈みずほ〉)とともに全国の子どもたちへ“挑戦する力”を届けるワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2024」があります。昨夏の地元・大阪での第1回から3月17日に川崎で迎えた最終回まで、全国の小学校を巡りながらブレイキンを通じて「夢を追うこと」「挑戦すること」の大切さを伝えてきたとともに、Shigekix選手自身も多くの気づきや変化を経験してきました。
本記事では、このツアーの軌跡を振り返りながら、Shigekix選手が伝えたかったことや学んだこと、さらにブレイキンという競技の持つ可能性と、それに共鳴し、支援を続ける〈みずほ〉の想いにも迫ります。Shigekix選手が全国で届けた“挑戦する力”とはー。
〈みずほ〉とブレイキン
ブレイキンを通じて、夢を追うこと、挑戦することの大切さを伝える
「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2024」を
全国の小学校で開催
「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2024(以下、ワークショップツアー)」のキックオフとして、まず母校・大阪狭山市立第七小学校を訪れたShigekix選手は、その後、全国から選ばれた5校の小学校を巡り、トークショーやブレイキンのパフォーマンス披露、体験会を開催しました。
小学校1年生の時にブレイキンと出会ってのめり込み、その後、世界へと活躍の場を広げていったShigekix選手。そんな自身の体験を交えながら、「夢を追うこと」「挑戦すること」の大切さを、子どもたちに分かりやすく伝えました。
「僕がブレイキンをはじめたのは、まさに彼らの年齢と同じくらいの7歳の頃。姉(AYANE選手)がきっかけでブレイキンと出会って、人生が大きく変わりました。毎日が楽しくて、生き生きして、見るものすべてがキラキラして……。あの頃の感覚と、ブレイキンとの出会いが今の自分を作っていて、今日という日を生かされているんです。そんな小さい頃の僕と同じような出会いのきっかけづくりを、1人でも多くの少年少女たちに与えたいという思いがありました」
子どもたちは、Shigekix選手を前に、時に恥ずかしがりながら、時に堂々と、自分なりの気持ちを言葉にして質問を投げかけ、ダンスを通して自分を表現。そんな一生懸命な子どもたちの姿に、Shigekix選手自身も、とても刺激を受けたといいます。
「挑戦するスケールがどんどん大きくなっていったり、プレッシャーを感じると、つい頭で考えすぎて不安になったり、挑戦することをためらってしまいがちです。ですが、子どもたちの『よし、やってみよう』と素直に挑戦する勇気ある姿を見て、僕自身、心を動かされましたし、『まずは心で踊ってみる』という初心に帰ることの大切さを改めて感じました」
〈みずほ〉とブレイキン
ワークショップツアーを通じて感じた“原点回帰”
今回のワークショップツアーをはじめたのは、パリの熱気が冷めやらぬ昨年9月のこと。Shigekix選手にとって大きな節目の後となるタイミングでの開催には、どのような理由があったのでしょうか。
「パリで行われた人生で一番大きなステージを経験した後、次に向かうにあたって、一度自分を見つめ直す時間が必要だと感じました。2018年ユースでの国際大会の開催から考えると約8年の間、ずっと大きな目標を掲げてやってきました。その歩みが止まるわけではないのですが、しっかりと振り返って、見つめ直して、次に進むこと。そんなまさに再スタートのタイミングに、自分の母校や、今、活動拠点にしている川崎でもワークショップツアーをさせてもらえたことは、僕にとってすごく大きな経験となりました」
大きな目標を掲げ、人生で一番の大舞台に向かって、これまでにない挑戦に突き進んできたShigekix選手にとって、このワークショップツアーは、次なる新たな挑戦でもありました。
「僕自身、人生で一番大きな大会のステージを前に不安もあったのですが、最終的に試合当日はすべてポジティブな方向に自分のメンタルもフィジカルも行きついて。その鍵となったのが、『自分はなぜブレイキンをやっているのか?』『どうしてこんなに頑張りたいのか?』という自分自身への問いでした」
「自分がブレイキンをはじめて、どうしてここまで続けてこられたかを振り返ってみると、やっぱり『好きだ』という気持ち、そして挑戦して何かを習得することの純粋な『喜び』があるからだと気づきました」
「今日子どもたちが見せてくれたような、挑戦することを楽しんでいる姿に僕はすごく励まされたし、勇気づけられたんです。これが半年後や一年後にはじめていたらまた違ったかもしれません。人生で一番大きな大会を終えた直後だったからこそ、いざまた進みはじめる自分の歩みに対して原点回帰をして、『よし、またここから頑張ろう』と思えるような、いいタイミングになったんだと思っています」
〈みずほ〉とブレイキン
ブレイキンの未来を見据え、
次の世代の挑戦を応援するShigekix選手の今後の展望とは
全国の小学校を回るというワークショップツアーそのものが「自分にとって新しい経験」だったというShigekix選手。内容に関しても、子どもたちと一緒に作り上げる、そんな今までにない特別授業になるよう心がけたといいます。
「地域や学校ごとに雰囲気が違いますし、生徒たちの魅力もさまざまで個性がある。だから毎回、僕が伝えるメッセージの細かい部分も違ってくるんです。その場にいる子どもたちと一緒に作り上げるワークショップツアーなので、振り返ってみると6校それぞれに異なる“最高の一日授業”を作り上げられたんじゃないかと思っています」
「さらに、このワークショップツアーは、ブレイキンをやっている子だけが対象ではなくて、むしろ、習い事だったり、スポーツだったり、ありとあらゆる目標や夢がある子どもたち全員に、ブレイキンを通して挑戦することの喜びを感じてもらうのが大きな目標でした。これはまさしく、自分がやりたかったこと。自分が小学生のときにブレイキンと出会って、気持ちが豊かになって、毎日が楽しくなって、見るものすべてが生き生きして見えるようになったーーそんな原体験があるからこそ、自分を通して、誰かにとっての“出会い”のきっかけをつくれたら、という想いがずっとありました。そんな僕の想いを〈みずほ〉のみなさんがくみ取って、『ともに新しい挑戦をしましょう』と言ってくださったんです。正直、賛同してもらったというよりは、僕のほうから『ぜひやらせてください』と伝えて、手をとっていただいた、という感覚に近いです。自分一人だけでなく、いろんな人と一緒だからこそ実現できたのが、このワークショップツアーだと思っています」
数年後、このワークショップツアーがきっかけとなり、子どもたちの未来に花開く瞬間が訪れるかもしれない。そして、子どもたちと一緒に過ごした経験は、今後のShigekix選手にとっても大きな糧となり、自身を奮い立たせるモチベーションにもなることでしょう。
「僕としても一番願うところですね。子どもたちが各々に興味を持っていることや夢は違っても、この同じワークショップツアーから、何かしらのエネルギーやきっかけを与えられていたらすごくうれしいなと思っています」
「そして何より、自分がかっこいい姿を見せないと。ワークショップツアーを通してずっと言っているのですが、指導するのではなくて、『ともに挑む』ことを大切にしています。自分のこれまでの経験をシェアして、一緒に頑張っていきたい。自分も頑張らないと彼らを頑張らせることはできないと思うし、自分の頑張る理由の一つにしていけたらなと思っています」
ブレイキンの魅力を広く伝えながら、枠を越えてあらゆる方面に影響を与えるShigekix選手。そんな自身の姿を通して、次の世代とともに挑む未来へ、新たな一歩を踏み出す挑戦の大切さを、Shigekix選手は私たちに教えてくれました。
〈みずほ〉とブレイキン
「ともに挑む。ともに実る。」をスローガンに掲げ、
体現していく〈みずほ〉のこれから
今回、Shigekix選手の想いに賛同し、ともに活動してきたみずほフィナンシャルグループ。コーポレートカルチャー室ブランドコミュニケーションチームの安藤竜介さんに、今回のワークショップツアーの背景について伺いました。
「〈みずほ〉のパーパスである『ともに挑む。ともに実る。』という言葉に込めた想いとしては、お客さまの挑戦を支えながら、ともに挑戦していく〈みずほ〉のあらゆるブランド活動に通底する言葉になっています。
Shigekix選手とのパートナーシップにおいても、まさに『ともに挑む。ともに実る。』という言葉と親和性がある。この言葉が指すのは、必ずしもスポーツだけじゃなく、スポーツを見た人も勇気づけられて、新しいことをチャレンジしたくなるような、あらゆる挑戦。今回のようなワークショップツアーも、そうしたチャレンジを応援する取り組みの一つです。今回、ブレイキンを応援することになったのも、一対一のダンスバトルでありながら、お互いがお互いを称え合う姿や、空間を一緒に作り上げる競技特性に加え、最近はチームスポーツとして盛り上がっていることも理由です。ブレイキンをリードするShigekix選手の活動を通して、我々の想いを届け、伝えられるんじゃないかと考えて、今回の企画をともに実現することになりました」
ワークショップツアーを通じて、子どもたちの変化を間近に感じたという安藤さん。〈みずほ〉が目指すスポーツ協賛のあり方にもつながる、そんな手応えを感じています。
「ブレイキンは、体ひとつでできるスポーツ。体を動かすだけで、あんなに笑顔になれるのかと、子どもたちが楽しんでいる姿、エネルギーに驚かされるんです。おそらく今日初めてブレイキンを体験したであろう子どもたちが、みんなの前で踊っていましたが、Shigekix選手の言葉を借りれば、もうそれだけで『最初の挑戦になっている』んですね。『ともに挑む。ともに実る。』という言葉が表す通り、子どもたちの挑戦はもちろん、スポーツを通じての挑戦や新しいことへの取り組みなど、これからもあらゆる人の挑戦を応援していきたいと思っています」

〈みずほ〉とブレイキン
[PR]提供:株式会社みずほフィナンシャルグループ