前回、投資のイロハを先輩社員の育村さんに教えてもらった金山くん。投資に向けて一歩を踏み出せたかと思いきや、なにやら困っている様子。一体どうしたのでしょう!? おや? なにやら声が聞こえてきます。

「うーん、何から始めれば良いのやら……」。投資信託の種類が多すぎて、何を選べば良いのかわからないドツボにハマっていました。

投資初心者が自分のスタイルにしっくりくる商品選びをするために、投資信託の特長をつかむうえで押さえておきたいポイントについて学んでいきましょう。

 

< 登場人物 >

金山くん
一人暮らしを謳歌する29歳。漫画の大人買いに食べ歩きと趣味に給料の全てを注ぎ込んできたが、将来に不安を覚えてお金について学び、投資デビューを志す。しかし、現状はというと、ただひたすら証券会社の投資信託の銘柄一覧を眺めて頭を抱えている……。

育村さん
金山くんが勤める会社の先輩。夫と子どもと3人暮らし。しっかり者で面倒見のいいアネゴ肌で男女問わず慕われている。お金の知識が豊かで、頼られることもしばしば。

 

数多にある投資信託、どう選べばいい!?

とある日の昼休み。育村さんが会社の休憩室に行くと、そこにはスマホとにらめっこする金山くんが……。難しい表情を見るに、悩みごとを抱えているみたい。困っている後輩を放っておけず、育村さんが声をかけると……。

金山くん、おつかれさま! 難しい顔してどうしちゃったの?


あっ、育村さん。この前、投資信託について教えてもらったじゃないですか。いざ、投資デビュー!! と意気込んでいたんですけど、困ったことが起きちゃって……。


お困りごと!? さては、どこの証券会社で口座開こうか迷っているのでは?


いや、証券会社は決めて口座開設もしたんですけど、さて、投資するぞと思ったものの……。いや、何これ!! めっちゃいっぱいファンドあるじゃん、これどうやって選べばいいんだよ!! ってなって、早3カ月が過ぎようとしております。


わかる、わかる! 私も最初はそうだった。「投資信託のことをファンドとも呼ぶんだ」って思ったし、ファンド名を見ても一体なんのことやらって感じよね。


そうなんですよ。証券会社の解説ページを見ると、専門用語や数字が並んでいるじゃないですか。もはやそこから読む気が失せてしまって……。


日本語で書いてあるのに、全く理解できないのよね。私もそうだったなぁ。そんな時は視点を変えて、投資信託を設定・運用している資産運用会社のWebサイトから情報収集するのもアリかもよ?
というわけで、育村流のチェックポイントを伝授してしんぜよう。


本当ですか! 先輩、また教えてほしいッス~!


今回の授業料は、新しくできた寿司屋のランチでよろしくっ


おわっ、ずいぶんとお高い授業料な気が……


そんなこと気にしないで!!! では、早速いってみよう♪


お、思わぬ出費……。でも先輩の話わかりやすいし、しゃーないか。師匠っ、お願いします!


金山くんが資産形成の大切さを学んだストーリーはこちら!

 

投資信託の“中身”をまずは知っていこう!!

投資信託によくある「日経225」というのは、日経平均株価だってことだけはなんとなくわかるんです。ところが、ブルとかインデックスとか言われるとまるでわからなくて……。


なるほどね! まず、個別のファンドを知るうえで、見るべきポイントを教えるわ。最初は、投資信託の“中身”について。以前、投資信託はパッケージ商品のようなものって話したでしょ。


はい、覚えてます。


パッケージの中はさまざまな投資対象なんだけど、それらは「資産」と「地域」の2軸で見てみると分かりやすいわよ。資産には株式、債券、不動産、原油や金などの商品があるわ。地域は日本やアメリカなどの個別の国や、先進国・新興国などの大きな枠で見た国々を指しているのよ。


資産と地域の2軸か。見るポイントが絞られると、ちょっとわかりやすくなりますね。


例えるなら、投資信託はカレーね。にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、肉、スパイスなどの材料をファンドマネジャーがまとめて調理して、カレーという商品として顧客に売っているのよ。つまり、にんじんやじゃがいもが「株式」だったり「不動産」だったりして、どこの地域のものかという風に考えてみるとわかりやすいわ。


食べ物に例えられると一気に身近になりました。


名前に「日経225」と入っているものは、日経平均株価に採用されている銘柄に投資する日本株で構成された投資信託であることが分かるわ。そして、資産と地域の組み合わせで「リスク」と「リターン」が変わるの。


なるほど、カレーが材料によって味や香り、辛さが変わるみたいなものですね。ところで、寿司屋に来たのに、なんだかカレーが食べたくなってきました……。


ファンドマネジャーのリアルな働き方を知りたくない?

 

投資信託購入時にチェックするポイントとは!?

続いて、実際の資産運用会社のWebサイトを例にして、見るべきポイントを紹介します。今回も農林中金全共連アセットマネジメント、略してNZAM(エヌザム)の「NZAMシリーズ」から、「NZAM・ベータ 日経225」を例にするわね。


あっ、さっき僕が話した「日経225」のファンドだ。


チェックポイント①は「投資信託の名前」よ。たいていの場合、何を投資対象としている商品なのか分かりやすいようになっているわ。「NZAM・ベータ 日経225」であれば、ブランド名・投資対象で商品の特性を感覚的につかめるような分かりやすい名前になっているのよ。


  • ※上記実績は過去のものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

「NZAM・ベータ 日経225」でファンドの特長をつかんでみよう

 

NZAMのベータシリーズはインデックスファンドだから、「NZAM・ベータ 日経225」は日経225(配当込み)のインデックスに連動するファンドということになるわ。同じように「NZAM・ベータ S&P500」は、アメリカの株価指数の「S&P500(配当込み、円換算ベース)」に連動するように運用されるの。


そういえば、前に紹介してくれましたね、なんか、ホームページがスタイリッシュだった気がする!


チェックポイント②は「運用状況」ね。ここでは、以前話した「基準価額」と「純資産総額」に注目したいわ。投資信託には、「口(くち)」っていう取引を行う際の単位があって、基準価額は一口(ひとくち)又は一万口(いちまんくち)の金額を示しているわ。そして、純資産総額はどれぐらいの金額を投資家から預かっているかを示しているの。


■基準価額
投資信託の値段のこと。1日1回算出・公表されています。上記の『NZAM・ベータ 日経225』の画像では、「2025年1月14日の基準価額は17,614円」となります。
■純資産総額
その投資信託の規模を表します。組み入れられている株式や債券などの時価総額です。

チェックポイント③は「グラフ」ね。資産運用会社や証券会社では、基準価額と純資産総額の推移をグラフ化したものを紹介しているから、確認してみるといいかも。基準価額(分配金があった場合は「分配金再投資基準価額」)って投資信託の運用成果によって変わるんだけど、一般的には「運用しているお金が増えていっているか?」を測るバロメーターとされているわ。


そういえば、このグラフって細かく上下しているけど、全体的には右肩上がりに伸びていっていますね。


  • ※上記実績は過去のものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

「NZAM・ベータ 日経225」の基準価額の推移はこちら

いいところに気づいたわね。そう、細かな変動はあるけど運用を続ける中で基準価額を伸ばせているってことは、中長期での成長を実現できていると言えるわ。短期的な値動きの大きさも把握できるし、金山くんも気になるファンドのグラフをチェックしてみるといいわよ。


チェックポイント④は「販売会社」ね。その投資信託を購入できる先がわかるわ。


あ、僕が口座を作った証券会社もありますね。


購入できる証券会社を調べて、あとは投資するだけ!! ……と言いたいところだけど、あと1点だけ紹介するわ。


 

最後にもうひと押し!! 「交付目論見書」を見てみよう

字がいっぱい書いてあって読みたくない……。その気持ちはよくわかる。でも、「交付目論見書」は投資信託の重要事項が説明されているのよ。投資前に販売会社から必ず交付される(渡される)から、きちんと覚えておいて!


超重要書類じゃないですか。って、なんで「読むの面倒くさがっている」前提なんですか!? 僕だってやるときはやりますよ!!


じゃ、説明していきましょうか♪


■交付目論見書とは!?
投資信託購入時に交付することが義務付けられている資料のこと。いわば“投資信託の重要事項説明書”です。「商品分類と属性」「運用方針や特色」「投資リスク」「運用実績」「各種手数料・税金」など、その投資信託の内容がコンパクトにまとめられています。

交付目論見書で特に押さえておきたいのは、「商品分類と属性」「ファンドの目的・特色」「投資リスク」「運用実績」「手数料・税金」の5つね。


うわっ、専門用語っぽいのが5つも出てきた。


大丈夫よ。実は書いてあることはシンプルなの。「商品分類と属性」ではさっき話した資産と地域を押さえれば、とりあえずOK。「ファンドの目的・特色」は何に投資してどんな運用成果を目指しているかが書いてあるの。


ホントだ、けっこう普通のことが書いてある。


「投資リスク」では、基準価額の変動要因となるリスクについて書いてあるわ。ファンドの組入資産はさまざまな要因によって価格が変動し、それにより基準価額も変動するので要チェックね。投資信託は投資元本が保証されているものではないので、ファンドの基準価額がどのような要因で変動するかを理解しておくことがとっても大切よ。


個人的に気になるのは「運用実績」ですね。


運用実績では基準価額、純資産総額、分配金、年間収益率の推移など投資信託の過去の運用実績を確認できるわね。


「手数料・税金」も大事そうだなぁ。


そうね。費用は投資信託の運用実績に関わらずかかるし、その他税金もかかる場合があるのだから、個人的には超重要な要素かな。


  • ※上記実績は過去のものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

「NZAM・ベータ 日経225」の交付目論見書を見てみよう!

 

シンプルで身近なものから見てみよう

いろいろと話してきたけど、まずはシンプルで身近な投資対象から投資信託の中身をチェックしてみて。さらに興味がでてきたらぜひ交付目論見書を読んで、自分にあった投資信託を探してみよー!


今日の育村流ランチセミナーで投資信託がグッと身近になりました!! ありがとうございます。


それは良かった。それじゃ、ここのお代はよろしく!! ごちそうさまでした~。


さすが敏腕投資家!! ちゃっかりしているな?。……というか、頭使ったらなんだかまたお腹空いてきちゃったぞ。ランチをはしごして、この後、カレー食べちゃおうかな。


***

投資を始めよう!! ……と決意したのはいいけれど、「難しくてよくわからない」「損したらと思うと怖くなる」「数が多くて選べない」そんな悩みにハマって、何から始めればいいのかわからないという人は少なくありません。

でも、今回の記事で一歩足を踏み出しやすくなったのでは!? 金村くんと一緒にまずはしっかりした情報を手に入れて、身近な投資対象を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

投資初心者が資産運用のプロに投資信託の疑問をぶつけてみた

NZAMシリーズで資産運用はじめてみない?

NZAMの公式ホームページはこちら

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また、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なります。ご投資の際には、投資信託説明書(交付目論見書)等をご確認下さい。

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・その他の費用・手数料等・・・ 上記以外に、監査費用(年0.0033%(税抜0.003%))のほか、「組入有価証券等の売買の際に発生する売買委託手数料」、「ファンドに関する租税」、「外国での資産の保管等に要する諸費用」等、保有する期間等に応じてご負担いただく費用がありますが、運用状況等により変動するため、事前に料率、上限額等を表示することができません。
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