百貨店に足を運ぶと、老舗らしい高級感を味わえたり、その時々の催事によって季節感に浸れたりするもの。商業施設におけるインテリアは、訪れる人の印象を左右する重要な要素のひとつといえます。
私鉄大手「近畿日本鉄道(近鉄)」を有する近鉄グループホールディングスのグループ会社「株式会社近創」は、インテリアデザインや空間創造を担う企業。近鉄百貨店や都ホテルなど、有名な商業施設のインテリアを手がけてきた、空間創造のプロフェッショナルです。それ以外にも、羽田空港のラウンジや観光特急列車「あをによし」、サービスエリアの内装などを作り上げてきました。
ただ、そんな華々しい実績がありながらも、学生たちにあまり認知されていない様子。そこで今回は、そんな近創で働く若手社員4名で座談会を開催!近創で働く魅力や憧れとのギャップなど、本音をざっくばらんにお話いただきました!
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Tさん/施工管理職
新卒入社5年目。デザイン専門学校卒業。 -
Nさん/店装デザイン職
新卒入社4年目。工業大学卒業。 -
Hさん/施工管理職
中途入社2年目。前職:内装・デザイン会社の営業職 -
Sさん/施工管理職
中途入社1年目。前職:鉄道電気の保守・メンテナンス職
近鉄グループの安心感と親近感が入社の決め手に!
Topic1 Q.あなたはどうして近創に?
――学生時代、どんなことを勉強していましたか?
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デザイン専門学校でインテリアデザインの勉強をしていました。もともとはプログラミングに興味があったのですが、父親が家を建てる仕事をしていることもあって次第に建築に惹かれていき、デジタル技術を活用したインテリアデザインを専攻することになりました。 |
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大学では、ロボティクスを活用した建築やインテリアデザインを研究する学部に所属していました。1年生と2年生のときは建築を、3年生からはインテリアデザインについて学んでいました。 |
――HさんとSさんは中途入社とのことですが、前職ではどういった仕事をしていましたか?
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前職も近創と同じ内装・デザイン会社でした。営業職に従事していて、新装工事や改装工事の受注を目指し、飲食店をメインにテレアポや飛び込み訪問などを行っていました。 |
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前職は、鉄道電気の保守・メンテナンス職です。現場に赴き、工具を取り扱いながら点検作業を実施していました。 |
――どうして近創を就職先や転職先として選んだのでしょうか?
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建築設計を志望し、デザイン事務所や設計会社から内定をいただいていたのですが、職人として働く父親に相談したときに「現場を知らないと、絵は描けない」といわれたのがきっかけで、まずは施工に関する知識を身に付けようと思い直しました。就活サイトで近創の存在を知り、ゆくゆくは設計部門に異動できるのではないかという期待感と、近鉄グループの安心感が入社の決め手になりましたね。 |
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在学中に短期でヨーロッパ(オーストリア・ドイツ・スイス)に建築留学したのですが、そこで出会ったショーウインドーの美しさに衝撃を受けたのが大きかったですね。後で写真を見返すとその数は膨大で、自分は内装に興味があるんだなと実感し、内装・デザイン業界を志望するようになったんです。近創については就職活動を始めてから知りましたが、近鉄百貨店には小さい頃から親しみがあったので、その内装に関われたら幸せだろうなと思って就職することにしました。 |
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前職が同業でしたが、お客さまが「近創には頼む理由がある」と高く評価されていて、近鉄百貨店のバックボーンを背景に培ってきた信頼を他社にいながら感じていました。私はライフステージが変わっても大好きな内装の仕事を続けたいと思っていて、安定している近創に転職しました。 |
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鉄道電気の保守・メンテナンスに関わっていましたが、自分で線路の上を歩いて検査をするなど、身体を動かす作業が多く、長く働いていくことに不安を感じていました。私もHさんと同じでずっと仕事を続けていきたいので、施工管理職として働ける会社を探していたところ、店舗やレジャー施設など幅広く手がける近創を見つけ、転職することにしました。 |
誰もが知る商業施設に携わる機会も。成長を後押ししてもらえる働きやすい環境!
Topic2 Q.近創で働く魅力や入社後のギャップは?
――施工管理職の仕事内容やおもしろさについて教えてください。
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当社の施工管理職は、営業と施工管理の両方を担います。お客さまに対してヒアリングを実施したうえで見積もりを算出し、受注すれば工事の段取りをします。そして、着工後は完成に向けて現場を納めていき、料金を回収するまでが一連の流れです。 僕は主に物販店や飲食店を担当していて、関西空港内の土産店「関西旅日記」や神戸須磨にあるベーカリーカフェ「五穀七福」の内装に携わりましたが、設計図をもとに施工を進めていく際、自分の提案したアイデアが採用されてより良く仕上がると、やりがいを感じます。 |
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大阪・関西万博の現場管理に従事したときは、ひとつのパビリオンや建築物に50名から100名ほどの人が関わっていて、その規模感に圧倒されました。まだ入社1年目ですので、できることは限られているのですが、国際的なイベントに参加できていることがとても誇らしいですね。徐々にできあがっていく様子を見ると、感動を覚えます。 |
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私は入社2年目で、上司の指示を受けながら現場を受け持つようになりました。若いうちから誰もが知っているような百貨店や商業施設の案件に携わらせてもらって、目に見えて残っていくのが、この仕事の醍醐味です。 ちょうど最近、学生時代に愛用していたアパレルブランドの内装工事が始まり、ワクワクしています。 |
――店装デザイン職の仕事内容やおもしろさについても教えてください。
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店装デザイン職の仕事は1週間のルーティーンが基本で、毎週火曜日の夜に店舗の内装の入れ替え業務を行います。店舗入口付近のVP(ビジュアル・プレゼンテーション)の装飾をはじめ、商品を飾る什器の提案や手配、店内ポスターやPOPの作成などまで行い、水曜日から始まる新しい1週間を迎えます。 期間は短いものの、百貨店や店舗の方々、一般のお客さまに「いいね」と言っていただけると、嬉しいですね。 |
――ちなみに、入社後に感じたギャップはありませんでしたか?
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思っていた以上に夜の作業が多いですね(笑)入社したばかりの頃は生活リズムを保つのが大変でした。体力が必要な仕事です。 |
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私は同業からの転職だったので、仕事内容に対するギャップはありませんでしたが、建築業というと男性社会のイメージがあるにもかかわらず、近創には女性スタッフがたくさんいて驚きました。 |
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それは私も思いました!内装・デザインは、女性も活躍できる建築の仕事だと実感しますね。 |
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逆に男性がまだまだ少ないので、男性にも入社してほしいです(笑) |
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あと、職人さんや協力業者さんが優しいですよね。建築業は昭和気質な雰囲気があるように思われがちですが、相談すると判断材料を与えてくださったりして、コミュニケーションを取りやすい人たちばかりです。 |
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僕は父親が職人で、家を建てる手伝いもしていましたので、建築業特有の厳しさも覚悟していたのですが、杞憂に終わりました。 |
――今だからわかる、近創で働く魅力はありますか?
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職人さんや協力業者さんだけでなく、社内の人も優しいところでしょうか。困っていると助けてくれたり、新しい現場での工事が始まる前に声をかけてくれたりして、見守ってくれているのが伝わってきてありがたいです。 |
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案件の種類が多岐にわたっているのも魅力ですね。百貨店やホテル、物販店や飲食店など、さまざまな内装工事に携われるため、多彩な経験を積むことができます。成長を後押ししてもらえる、働きやすい環境です。 |
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Tさんが言ったように、成長させてもらえる会社だと思いますね。私は店装デザイン職に就くまで、営業部に3年在籍していたのですが、その間に飲食店や駅の売店、百貨店やホテルの案件を経験させてもらいました。これは「店装デザイン職に就いてから困らないように」との配慮だったみたいで、実際3年間の経験は今の仕事にすごく活きています。 |
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内装工事と一言で言っても、例えば飲食店とホテルではまったく違うため、自ずと知識の幅も広がります。施工管理の奥深さを感じられるのも魅力のひとつだと思いますね。 |
「技術+α」の精神で、チャレンジし続ける!
Topic3 Q. 今後、近創で成し遂げたいこととは?
――「技術+α」とコーポレートサイトで掲げられていますが、これを体現するために普段の仕事でどういったことを意識していますか?
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何でもお話しいただきやすい空気を醸成するため、あえて僕はお客さまに対してカジュアルに接するように心がけています。 |
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現場には多くの人が関わっているので、全員が働きやすい環境を整えられるよう、自分の限界に線を引かずに周囲に気配りをしていきたいです。 |
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お客さまや協力業者さんから信頼される担当者を目指していますので、ご要望にできるだけお応えしたり、小さい約束を守ったりしながら、誠意をもって対応するようにしています。 |
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急なオーダーがあったときなどは焦ってしまいますが、これは「近創ならやってもらえるだろう」との期待の表れであると感じています。先輩方が築いてきた信頼を受け継いでいる身としては、+αの提案を通して、さらにお客さまに喜んでいただけるように努めていきたいですね。 |
――最後に、今後成し遂げたいことやチャレンジしたいことを教えてください。
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ヨーロッパ(オーストリア・ドイツ・スイス)のショーウインドーの美しさに衝撃を受けたのが入社のきっかけですので、百貨店のVPには挑戦したいですね。王道の知識に若者ならではの感性を組み合わせれば、おもしろい展開を実現できるのではないかと考えています。 |
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施工管理の仕事をひとりで担当できるようになるのが今の目標です。 |
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レジャー施設やテーマパーク、イルミネーションといった感動体験を提供する施設の施工に携わってみたいですね。 |
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日々の仕事で自分の未熟さを痛感するシーンがありますので、これからも知識を習得していきたい気持ちが強いです。もともとは設計志望でしたが、今は施工への興味が高まっていますので、最適解を導き出した施工図を描けるようになりたいと常々思っています。 |
華々しい実績の裏には、より良い結果にこだわる芯の強さを秘める人材が集まっていた
街中には、近創が空間創造を手がけた商業施設が数多あります。目に見えるものを作る喜びは何ものにも代え難いと4名の座談会参加者は口を揃えました。けれど、責任は大きい。より良い結果にこだわる芯の強さを秘める人材が集まっているからこそ、これまで華々しい実績を積み重ねてきたのでしょう。
近創が大切にしてきた「技術+α」の精神は、脈々と確実に受け継がれています。年齢やキャリアに関係なく、目の前の仕事に能動的に邁進する若手社員たちが今後どのような商業施設を生み出すのか、楽しみでなりません。
[PR]提供:近創