2024年1月から新しいNISA制度が始まり、投資やお金への関心が高まる今日この頃。しかし「投資」と聞くと、「難しそう」「お金に余裕がある人だけできる」といったイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、投資信託に興味がある初心者3名にお集まりいただき、座談会を開催。JAグループの資産運用会社「農林中金全共連アセットマネジメント(NZAM)」の社員の方に、投資信託や新NISAの基本について教えていただきました!

  • 「NZAM×投資初心者」座談会開催!! 投資信託の基本&疑問をプロに聞いてみた

\参加者のみなさん(左から)/

吉田さん:会社員、妻と2人暮らし。周りにNISAや投資信託を始める人が多く、自身も関心度は高いが、まだ手を出せていない。

徳山さん:会社員、夫と子ども2人の4人暮らし。去年から株式投資を行っており、投資信託も始めてみたいが、一歩踏み出せず。

愛梨さん:大学生、一人暮らし。資産運用には興味があるが、バイトの収入が不安定で手が出しづらい。将来に向けて、お金の勉強がしたいと考えている。

深澤さん:農林中金全共連アセットマネジメント(NZAM)の営業部 系統窓販サポートグループ 次長。

吉澤さん:農林中金全共連アセットマネジメント(NZAM)の営業部 系統窓販サポートグループ シニア投信アドバイザー。

そもそも投資を始めたいと思った理由は?

――皆さんは普段どのようにお金を使っていますか?

夫と私が費目ごとに支払っていて、住居費に3割、食費に2割、光熱費に1割、教育費に1割、資産運用に1割くらい、残りは趣味に使うという感じです。


妻と共働きですが、僕の給料で基本的な出費はまかない、妻の給料はできるだけ将来のための貯蓄に回しています。出費の割合は、住居費に4~5割、光熱費に1割、通信費に1割、趣味が2割ぐらい、残りは外食などに使っています。


私は今一人暮らしで親から仕送りがあり、そこから基本的な生活費は全部出しています。住居費に5割、水道光熱費に1割、交通費に1割、食費に2~3割、あとは趣味などに使っています。自分の給料は、ある程度貯まったら定期預金に回していて、基本的には使っていないです。


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――「投資を始めてみたい」と思った理由は何ですか?

私はずっと定期預金派だったんですが、金利を見て「これじゃ全然増えない!」と思って。いま夫と一緒に株の運用をしていて、リスク分散のために投資信託も始めたいなと考えています。


僕は、友人に投資を勧められることが最近増えてきたからです。その影響で「自分もやってみたい」と思うようになったんですが、そもそも投資について調べても良く分からなくて……何も手を付けていない状態です。始めるなら家族にも相談したいので、ちゃんと学びたいなと思っていました。


私は、将来の年金にあまり期待できなさそうなので、「自分で何とかしなきゃ」と思ったことがきっかけです。ただ、色々あり過ぎてよくわからないし、情報もあふれていて……。もう少し理解してから始めたほうがいいかなと思っています。


投資って何だかハードルが高そう。不安や期待を本音トーク

――皆さんは「投資」と聞くと、どんなイメージがありますか?

うまくいけばすごく利益が出るけれど、失敗した時にダメージがある印象です。私はけっこう株価などに一喜一憂しちゃうタイプなので、たくさん投資して、もし失敗したら……と考えるとなかなか踏み出せないです。


僕の友人にもずっと株価を気にしている人がいますし、自分もかなり気にする方です。ただ、ずっとチェックし続けるのは疲れてしまうので、あまり気にせず順調にお金が増えてくれたら嬉しいな、という期待があります。


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わかります! 普段はある程度ほったらかしにしていても、少しずつ増えていく……というのが理想です。


私は投資で利益を得て生活している人の声を聞いたことがあって、可能性はあるんだろうなとは思います。でも、自分がやるとなると覚悟が必要だし、大きな元手がないとできないのでは……と、不安の方が大きいです。


「投資信託」って実は初心者向け! 資産運用のプロ「NZAM」が疑問を解説

――今回、資産運用のプロ「NZAM」との座談会ですが、投資について聞いてみたいことはありますか?

そもそも「投資をする意味」って何なのか知りたいです!


今、物の値段がすごく上がっていますよね。たとえば、タンス預金していたら1,000円はずっと1,000円のままなのに、物の値段は100円から150円へというように上がっていく。儲けるより前に、何もしないと資産が目減りしていく、今まで買えていた物が買えなくなっていく。そんな時代だからこそ、預貯金以外の手法も大切になってくるんです。


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なるほど。私はいまやっている株式投資のほかに投資信託も始めてみたいのですが、よくわからなくて……。そもそも「投資信託」とは何か、基本的なことから教えてもらえますか?


投資信託は「投資を信じて託す」と書きます。つまり「投資をお任せできる金融商品」ということ。株式投資などと違って運用をプロに任せられますので、ハードルが低く初心者にも向いている商品だと思います。

投資信託の商品は、袋の中に何十、何百種類もの銘柄が入っている「パッケージ商品」のイメージです。たとえば、投資信託には「日経平均株価」という指数に連動する商品があるのですが、これを1つ買えば、日経平均株価を構成する225銘柄に一気に投資できるということなんです。


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なるほど! 色々なパッケージ商品があって、その中から好きな商品を選んで買えばいいということですか?


その通りです! 投資信託の袋に入る商品は「国内か、海外か」、「株か、債券か」に大きく分けられます。となると、「国内の株」「海外の株」「国内の債券」「海外の債券」に大別されますので、投資信託は4通りの商品群が主流になります。が、どれか1つに特化したものだけでなく、4つをブレンドしたものもあります。

たとえば株は値動きが大きく、単体で持つと暴れ馬のようですが、「分散投資」で国内外の株や債券をバランスよく持つと、値動きを抑えながら運用できるんです。

安定的な運用という観点では、それに加えて「長期投資」も実践すると、リーマンショックやコロナショックといった金融危機の影響とも上手く付き合いながら投資ができます。


今月出費がかさむから利益分を少し手元に戻す、みたいなことはできるんですか?


投資信託は、基本的にいつでも「解約(引き出し)」ができます。利益分だけを引き出すことや、いったん全部引き出すことも可能な自由度の高い商品です。また、金融機関によって最低投資金額は異なりますが、毎月少額からでも積立をすることができますよ!


<まとめ>

・投資信託は「株式や債券などの資産の運用をお任せできる金融商品」。運用をプロに任せることができるので、投資初心者にも向いている。
・投資信託は、株式や債券などの資産が袋の中に何百種類も入っている、分散が効いた「パッケージ商品」のようなもの。
・投資信託は、基本的にいつでも解約(引き出し)の申し込みができる。
・金融機関によっては、少額から積立が可能!

NZAM 投資信託の基本用語と基礎知識まとめ

 

よく聞くけど……「新NISA」って何?

よく聞くんですが、そもそも「NISA」って何ですか……?


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通常、投資信託などの金融商品から利益が出ると、利益に対して20.315%の税金がかかってしまうんです。しかし、NISAだとこの税金分が全く引かれません。つまり、利益がまるっと戻ってくるという、非常にお得な「資産形成の税制優遇制度」なんです。


今年から始まった新NISA制度は、以前とどこが違うんですか?


「新NISA」は、もっと多くの方に投資をしてもらうために、よりシンプルな制度として、国がNISAを大きくリニューアルしたものです。

新NISAを始めるには、NISAを扱っている金融機関を1つ選び、NISA口座を開設します(1人につき1口座のみ)。NISA口座を持つと、「成長投資枠」「つみたて投資枠」という2つの枠が設けられます。


「成長投資枠」は、上場株式や投資信託などさまざまな商品に投資できるのが特徴で、まとまったお金で投資したい時に向いている枠です。一方の「つみたて投資枠」は、毎月積立をしていくタイプの枠で、国が選んだ「長期・積立・分散投資」、いわゆるリスクを抑えながら運用していくのに向いた商品のみが買える枠です。

成長投資枠は年間240万円、つみたて投資枠は年間120万円まで投資でき、合計で1人年間360万円まで投資できます。この枠は全部使わなくてもいいですし、全く使わない年があっても問題ありません。


成長投資枠とつみたて投資枠はどう使い分ければいいですか?


お金は大きく、「守るべきお金」と「増やしたいお金」の2種類に分けられます。「守るべきお金」は、退職金などまとまったお金を指しますが、積立でやっていくと1回に積み立てる金額が小さいですし、時間もかかってしまうので、年間240万円投資できる成長投資枠でスポット的に投資することもできます。


一方、若い世代の方や学生は投資に大きな金額を出すのは難しいでしょうから、年間120万円のつみたて投資枠を使い、毎月10万円以内でコツコツ積み立てながら「増やしたいお金」として、時間をかけて資産形成していくのがおすすめです。自動で積み立てられるので相場を気にしなくて済み、結果として平均的な値段で買えるというメリットもあります。


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たとえば、利益が出て、上限の360万円が400万円になったら課税はされますか?


「購入金額ベースで360万円」ですので、400万になっても、解約する際に利益分の40万円には課税されません。また、新NISAは制度が無期限化したので、NISA口座を閉じない限りずっと非課税の優遇が受けられます。


それに、新NISAには1人につき生涯で1,800万円もの投資枠があり、この枠を使い切ったとしても、商品を全売却すれば、また翌年以降1,800万円の枠が使えるのです。一部だけの売却もできますし、空いた分の枠は何度でも使えます。


じゃあ預金するよりもNISA口座にお金を置いておいた方がいいですかね?


「非課税になる」という意味ではそうですが、投資信託は元本が保証されていませんし、必ずしも利益が出るとは限りません。だからこそ、「いつでも使えるお金(生活費など)」「しっかり貯めるお金(教育資金、住宅購入資金など)」「じっくり育てるお金」の3つにお金の仕分けが必要なんです。


その中の「じっくり育てるお金」については、運用商品の一つとして、投資信託の活用をおすすめしています。バブル期には預貯金に置いておいても6%という金利がつきましたが、残念ながら今は、放っておくとお金が目減りしまいますので。

そういう資産形成を後押しするのが新NISAですので、「使わないともったいない」と感じますね。


<まとめ>

・新NISAは今までのNISAをリニューアルし、より使いやすくなったもの!
・通常、投資信託などの金融商品に投資した場合の運用益(売却益・配当/分配金)に対しては税金がかかるが、NISA口座を活用すると非課税となる。
・新NISAは口座を閉じない限り、ずっと非課税の優遇が受けられる。
・「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の、2つの投資枠の併用が可能で、年間投資枠は合計360万円。
・非課税保有限度額が増えて、1人につき生涯で1,800万円に。この枠を使い切ったとしても、商品を売却すれば、翌年以降1,800万円までの枠が再利用できる。

 

大切なお金を守り・増やすために。「投資」の世界に触れてみよう

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――最後に、座談会に参加した感想をお願いします。

投資信託ってすごくハードルが高いイメージでしたが、今日お話を聞いて月々少額からできると知ったので、これを機にぜひ始めたいと思いました。


投資と聞くと「貯蓄を減らさないかな」という漠然とした不安がありました。でも、投資信託はプロにお任せできるということで、やってみよう、妻に話してみようという気持ちがだいぶ出てきました!


「投資は詳しくないと始められない」と思っていましたが、投資信託はプロが運営してくれること、少額でもできることを知り、とりあえずやってみようという気持ちになりました。少額から初めてみて、運用する中で利益や損失が出た理由をちゃんと考えてみたら、やらずに考えるだけより「投資」について理解できそうだなと思いました。


NZAM 投資信託の基本用語と基礎知識まとめ

NZAM 公式HPはこちら

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投資信託に係るリスクについて※
投資信託は、主に国内外の株式や公社債等の値動きのある証券を投資対象とし投資元本が保証されていないため、当該資産の市場における取引価格の変動や為替の変動等により投資一単位当たりの価値(基準価額)が変動します。従ってお客様のご投資された金額を下回り損失が生じることがあります。投資した資産の価値の減少を含むリスクは、投資信託をご購入のお客様に負っていただくことになります。投資信託は貯金(預金)保険制度の対象ではありません。
また、投資信託は、個別の投資信託毎に投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リスクの内容や性質が異なります。ご投資の際には、投資信託説明書(交付目論見書)等をご確認下さい。

投資信託に係る費用等について(2024年4月現在)※
ご投資いただくお客様には以下の費用をご負担いただきます。
•申込時に直接ご負担いただく費用・・・ 申込手数料(上限2.2%(税抜2.0%))
•換金時に直接ご負担いただく費用・・・ 信託財産留保額(上限0.30% )
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•その他の費用・手数料等・・・ 上記以外に、監査費用(年0.0033%(税抜0.003%))のほか、「組入有価証券等の売買の際に発生する売買委託手数料」、「ファンドに関する租税」、「外国での資産の保管等に要する諸費用」等、保有する期間等に応じてご負担いただく費用がありますが、運用状況等により変動するため、事前に料率、上限額等を表示することができません。
ファンドの費用の合計額は、投資者の皆様がファンドを保有する期間等に応じて異なりますので、表示することができません。

※ご注意
上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、農林中金全共連アセットマネジメントが運用する全ての公募投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用はそれぞれの投資信託により異なります。ご投資の際には、投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面をご確認下さい。
ご投資をされる際には、販売会社より最新の投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面をお渡ししますので、必ず内容をご確認のうえ、ご自身で判断下さい。

農林中金全共連アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第372号
一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

[PR]提供:農林中金全共連アセットマネジメント株式会社