• J:COM主催フェムテックイベント「J:COM meets Femtech!」

誰もが働きやすい環境づくりを整えることは、どんな職場でも目指したいもの。特に女性は、生理や更年期など特有の不調と付き合いながら勤務する事も多く、職場の理解を高めたいと考えている方も少なくないはず。

そんな中、3月18日(月)にインターネットやテレビサービスを提供しているJ:COMが、社員向けフェムテックイベントとして「J:COM meets Femtech!」を開催! 今回はイベントに潜入取材し、その様子をレポートします。

男性社員が発案! 社員のウェルビーイングの実現とフェムテックにおける新規事業のきっかけ作りに

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J:COMの社員向けフェムテックイベント「J:COM meets Femtech!」。イベントの発案者は、家族の健康問題に直面した男性社員。さらに有志社員の自発的な活動により、イベント開催を実現しました。

本イベントの企画に伴走したfermata(フェルマータ)株式会社の協力のもと、事前に社員に「女性特有の健康課題に対する意識」についてアンケート(※1)を取ったところ、健康不調を感じたことがある女性従業員は約8割に。健康課題に対する悩みの対策方法としては「市販薬を飲む」、「我慢する」と回答した方が多く、自己完結の解決法を選ぶ方が多かったことに気づいたそう。一方で、「フェムテックという言葉を知っていますか?」という質問に「知っている」と回答したのは4割に満たない結果となり、テクノロジーによる解決や緩和はまだまだ知られていない状況でした。

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    事前アンケート「JCOM株式会社社員様の実情」

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    事前アンケート「JCOM株式会社社員様の実情」

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    事前アンケート「JCOM株式会社社員様の実情」

※1:事前アンケート「JCOM株式会社社員様の実情」
調査主体:fermata株式会社
調査対象:JCOM株式会社社員800人

これらの結果も踏まえ、社員のウェルビーイング実現と、そしてフェムテック市場を知って新規事業のきっかけ作りの場を目指すことを目的に、イベントが実施されました。

事前アンケートとリアルな声から働きやすい環境づくりを考える「社員向けセミナー」

「J:COM meets Femtech!」の見どころは2つ。まず1つ目は、フェルマータ森本将也さんによる社員向けセミナーです。

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    fermata株式会社 森本将也さん

セミナーのテーマは、「自分自身や周囲がよりよく働くためのヒント」。登壇者の森本さんは、事前アンケートをもとにJ:COM社員の実状と、フェムテックや女性の心身の健康課題について、解説を進めていきます。参加者には男性の姿も多く見られ、性別関係なく関心の高さが感じられました。

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女性活躍や管理職登用が社会全体で推進すべき事項として認識されるなか、実態としては当事者の健康課題や、育児・介護などプライベートな周辺事情が考慮されておらず、思うように結果がついてこない現実があります。

では、会社として、同僚として、どのようなサポートができるのか?あるいは当事者自身がどのような選択肢を持ちうるのか?という可能性をセミナー内で解説。制度面だけでなく、フェムテックなどテクノロジーを使った最新の選択肢に、参加者は興味津々です。

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さらに、事前アンケートでは、J:COMの女性社員のうち、約8割が女性特有の健康課題を感じているという結果が出ていたことから、ここからは社員を代表して2名の女性が登壇することに。PMSや生理痛、産後の尿もれなどに悩む声が上がり、よりリアルな意見が聞かれました。

また、「女性の健康課題の悩みや不安に対しての対処」に関しては、事前アンケートで最も多かった「市販薬を飲む」、次いで「我慢する」となったことについても、登壇した社員2人に聞いたところ、やはり生理痛は市販薬で抑えているそう。

さらに会場の参加者にも聞いてみると、「生理痛がひどくてピルを処方してもらった」「テレワークに切り替えた」という声が。これらの意見に対して、森本さんは「時間がなくて病院に行けないというのは誰もが経験したことがありますよね。また、事情があり鎮痛薬を飲めない方もいます。自分が取りうる選択肢が、必ずしも同僚みんなが取れるわけではないという想像力と思いやりが、働きやすい環境を生むと思います。」と説明。

またテレワークに関しても「テレワークに切り替えやすい環境を組織がつくれているかどうかが大事」と、女性の働きやすい環境についてのヒントを投げかけました。これには、共感するようにうなずく男性社員も。やはり女性たちのリアルな体験談が、理解を深めるきっかけになっているようです。

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そして、ここで改めて、Aさんの働く上でのモヤモヤを考えてみることに。不妊治療や更年期、生理にまつわる健康課題で仕事ができなくなる、自信がなくなる、また迷惑をかけるかもしれないという不安に対して、森本さんは、生理休暇などの特別休暇を取得しやすくするためのカルチャーづくりや、社内でも情報を持っている人が少ない更年期等のセミナーを実施する、また体調の良い時に働けるようフレックスタイム制を導入するといった、制度や仕組みの見直しの検討を提案。さらに、制度を作って終わりではなく、その後みんなが使いやすい環境づくりを整備することも大切、と言います。

最後に、森本さんは「女性だけでなく、男性の健康課題も同じ。今回のセミナーを経て、自分の心身と向き合ったり、周りで働いている人たちに思いやりと想像力を持って、みんながよりよく働くためにどうしたらよいかを考えるきっかけにしてください」と締めて、セミナーは終了。

その後の質疑応答も男性社員からたくさんの質問が飛び、有意義な時間となったようでした。

国内外のフェムテック・フェムケア・メンテックアイテムの展示

イベントのもう1つの見どころは、フェムテック・フェムケア商品、そして男性向けのメンテック製品の展示会。日本未上陸商品を含む、国内外のアイテムがずらりと並べられ、多くの社員が説明を聞いたり、アイテムに触れたりと、積極的に向き合っている印象です。

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生理に関するアイテムとして注目を集めたのは、機能的な吸水ショーツ。ショーツ自体に吸水機能が備わっており、生理の始まりの時期から多い時、また尿漏れが気になるときなど幅広い年代の方が使える、便利なアイテムです。色も形も種類が豊富シンプルで、年代問わず使いやすいデザインがあるのも魅力的でした。

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デリケートゾーンケアのアイテムには、あんぽ柿の捨てられてしまうはずの柿の皮を使ったデリケートゾーンも洗える優しいボディソープや、保湿用の美容液のシリーズを展開するブランド「明日わたしは柿の木にのぼる」の商品を展示。デリケートゾーンのケアができる上に、エコな商品ということで、商品を手にしている方が多く見られました。

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そして妊活やセクシャルウェルネスに関する商品を紹介するゾーンには、精子の様子をチェックできるキット「TENGA MEN’S LOUPE」や、性交痛をやわらげる「オーナット」など、最新のアイテムがずらり。男性も興味津々のようで、パンフレットを手にしている方も見られました。

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その他に、産後や更年期を迎えたあとに緩みがちになる骨盤底筋を鍛えるためのアイテムも紹介されていました。尿漏れ改善をサポートする「ケーゲルベル」など、健康に関する悩みにテクノロジーの面から寄り添うアイテムが多数紹介され、男女問わずたくさんの社員が見学していました。

一人ひとりの理解を深める機会が「働きやすい職場環境づくり」の一歩に

フェムテックのアイテムや考え方など、正確な情報を得る機会は意外とないもの。本イベントのように、社員に向けて有識者を招いたり、実際にアイテムに触れたりという場面があれば、社員個人にも、会社全体にもプラスになりそうです。

今まで、不調を感じた時は「我慢すればいい」「薬を飲めばいい」と当たり前のように我慢していた女性は多いかもしれません。けれど、理解を深めるきっかけや働く環境を見直す機会を作れば、少しずつ職場全体の意識が変わるはず。

あなたも、日頃から周囲の人に思いやりを持ってよりよい職場環境にするためのきっかけについて、考えてみてはいかがでしょうか。

JCOM「健康的にいきいきと働ける職場環境づくり」

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