市販薬に「カロナールA」が登場したって聞いたけど、同じ解熱鎮痛薬「ロキソニンS」との違いはなんだろう?

“いざ”という時のために、自宅のくすり箱やポーチに入れて備えておく方も多い解熱鎮痛薬。今年1月に、「カロナールA」が発売されたことも大きな話題に! そのことをニュースで知った恵さんは、ふと同じ解熱鎮痛薬「ロキソニンS」との違いが気になったよう。そこで、どちらも販売している第一三共ヘルスケアの担当者を直撃し、解熱鎮痛薬についてあれこれ教えてもらいました。

教えてくれたのはこの方々

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ロキソニン担当:土合桃子さん(左) :第一三共ヘルスケア株式会社 ブランド推進本部 OTC推進部
「ロキソニン」ブランドマネジャー
2017年入社。営業経験を経て、2020年から現職。「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」の担当に。
カロナール担当:安藤睦美さん(右) :第一三共ヘルスケア株式会社 ブランド推進本部 OTC推進部
「カロナールA」ブランドマネジャー
2018年入社。営業経験を経て、2021年から現職。薬剤師の資格を持ち、今回の「カロナールA」発売に向けて尽力。

どんなイメージを持っている?
薬局やドラッグストアで買える解熱鎮痛薬の「ロキソニンS」(第1類医薬品)と「カロナールA」(第2類医薬品)

解熱鎮痛薬について詳しく聞く前に、まずは、「ロキソニンS」と「カロナールA」にどんなイメージを持っているか、20~40代のビジネスパーソン519名にアンケートを実施しました。

どちらの製品も“速効性がある”が最も多い回答でしたが、特に「ロキソニンS」で約70%とスコアが高く、発熱や痛みなど、つらい症状を短時間で抑えてくれるイメージがあるようですね。次いで「ロキソニンS」では“効き目が強い”、「カロナールA」では“胃への負担が少ない”という回答が多く、両者のイメージに違いが出ました。

そもそも「解熱鎮痛薬」とはどんな薬なの?

「ロキソニンS」「カロナールA」の違いについて学ぶ前に、まず解熱鎮痛薬がどんなものか教えてもらいました。

「解熱鎮痛薬」は、読んで字のごとく、熱を下げる“解熱”と、痛みを鎮める“鎮痛”の両方の効果を併せ持つ薬です。かぜなどの時に発生する熱を下げたり、頭痛や生理痛だけでなく、腰痛や歯痛などの痛みを抑えたりするはたらきがあります。解熱剤と痛み止めを別物として認識されている方もいらっしゃいますが、実はどちらのはたらきも持っているんですよ。

解熱鎮痛薬ひとつで、発熱やさまざまな痛みを和らげるってすごい! だったら『ロキソニンS』と『カロナールA』の違いって何ですか?

いずれも解熱・鎮痛作用を持つ薬ですが、解熱鎮痛薬に配合されている成分にはいくつか種類があります。その成分によって、効き方がそれぞれ違うんです。

へー、もっと詳しく知りたいです!

市販薬で代表的な解熱鎮痛成分は「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」と「アセトアミノフェン」

市販薬に配合される解熱鎮痛成分は主に「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」と「アセトアミノフェン」の2つに分けられるそうです。そのはたらきについて解説してもらいました。

痛みや熱の原因物質を抑える「ロキソプロフェンナトリウム水和物」

「ロキソニンS」に配合されている解熱鎮痛成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」は、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」に分類されます。NSAIDsは、痛みや熱・炎症の原因となる物質であるプロスタグラジンの産生を抑えるはたらきがあるため、痛みや熱の“もと”をブロックすることで、解熱・鎮痛・抗炎症作用が期待できます。

なるほど~。「ロキソニンS」は、水道の蛇口をキュッとひねるような感じで、痛みのもとが体の中で作られないようにしてくれるんだ!

脳の中枢神経系にはたらきかけることで、解熱・鎮痛作用が期待できる「アセトアミノフェン」

一方、「カロナールA」の解熱鎮痛成分は、「アセトアミノフェン」になります。こちらは、脳の中枢神経系に作用して痛みを抑えたり、熱を下げたりすることで、解熱・鎮痛作用が期待できます。

へぇ~、「カロナールA」は「ロキソニンS」とは違う仕組みで効果を発揮するんだ!

「ロキソプロフェンナトリウム水和物」は、三共(現・第一三共)が開発した非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)で、1986年に医療用医薬品「ロキソニン」として承認を取得、発売されました。その後2011年に、当社が市販薬の「ロキソニンS」をOTC医薬品として発売しました。第一三共のオリジナル成分だからこそ、多くのノウハウがあるため、さまざまな製品ラインアップの展開が実現しています。

このたび弊社から市販薬「カロナールA」を新発売しました。これまで「ロキソニンS」から始まり、長きにわたり解熱鎮痛領域に取り組んできたこともあり、「カロナールA」の登場で、より多くの方に弊社の解熱鎮痛薬をお届けできるようになったことを嬉しく思います。「カロナールA」には1錠あたり300mgのアセトアミノフェンを配合しており、15歳からお使いいただけます。

「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」には、68.1mg(無水物として60mg)の「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を配合していて、同じく15歳からお使いいただけます。また生活者の幅広いニーズに応えるべくシリーズ化して、現在5種類を展開しています。薬局やドラッグストアで購入できますが、「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」は薬剤師さんの説明を受けてから購入する「第1類医薬品」に分類されるため、購入できる店舗や時間が限られています。

一方、「カロナールA」は、「第2類医薬品」に分類されるため、薬剤師が常駐しないドラッグストアでも販売することができます。弊社の解熱鎮痛薬領域のミッションとして、痛みで悩む一人でも多くの生活者のQOL (生活の質)向上、そしてセルフメディケーションへの貢献を掲げているため、「カロナールA」の発売により、今まで以上により多くの生活者の痛みや熱の症状に寄り添うことができるようになり、とても大きな意義があると考えています。

え、「カロナールA」はいつでも買えるんだ! 急な発熱の時にも助かるなぁ~

作用の違いをあげると、「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」は、抗炎症作用があるため、頭痛、発熱だけでなく、例えばのどの痛みや腰痛・肩こり痛などの体の痛みなど、炎症を伴うつらい痛みにも高い効果を発揮しますよ。

なるほど、「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」は炎症があるときの痛みにも使えるんだ。その他にも違いってあるんですか?

「カロナールA」は、解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンが、胃壁を胃酸から守るはたらきもある「プロスタグランジン」の作用にほとんど影響を与えないため、胃にやさしい解熱鎮痛成分であることも特長です。胃への負担が少ない解熱鎮痛薬をお探しの方にもおすすめです。

一般的に、解熱鎮痛成分「NSAIDs」は、プロスタグランジンを減少させ、胃粘膜の保護をする機能を低下させる副作用がありますが、「ロキソプロフェンナトリウム水和物は「プロドラッグ」なので、胃への負担が少なくなっています。プロドラッグとは、胃を通過する際は薬としての効果を発揮せず、腸で吸収されたのち、代謝されることで初めて薬として転換される仕組みなので、胃への負担を軽減できるんです。

なるほど! きちんと胃など服用するときの負担など考えられているんですね。

それでも気になる方は、胃にやさしい成分「酸化マグネシウム」をプラス配合した「ロキソニンSプラス」や、胃粘膜を刺激から守る成分「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」を配合した「ロキソニンSクイック」「ロキソニンSプレミアム」「ロキソニンSプレミアムファイン」を選んでいただくとよいでしょう。ちなみに、ロキソニンブランドにはロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ以外にも、外用薬やかぜ薬もあり、さまざまな生活者の痛みに寄り添っています。

できるだけ多くの方の痛みを和らげたいという想いから、「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」や「カロナールA」を発売しているんですね。さすが第一三共ヘルスケアは、痛みケアのリーディングカンパニー!!

熱や痛みで悩む日々を少しでも和らげるために

熱や痛みがあると、集中力やモチベーションがグッと下がり、仕事どころか、何も手につかなくなる、なんてことも・・・。発熱や痛みと無縁な暮らしほど心地よいものはありませんが、日々忙しく過ごしていると、急に体調を崩してしまうこともありますよね。そんな時に「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」や「カロナールA」が心強い存在になってくれます。解熱鎮痛薬は、痛みを感じたらすぐに飲むことで高い効果を発揮してくれるので、つらいときには我慢せずに、賢く活用しましょう。

「痛み」の原因と解決策を理解しよう!
「なるほど! 痛みの話。」

「解熱鎮痛薬」選びのヒントをチェック!

痛みに速効。「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」

  • 左から「ロキソニンSプレミアム」、「ロキソニンS」(いずれも第1類医薬品)

2011年に「ロキソニンS」を発売して以来、幅広いラインアップを展開している「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」。すぐれた解熱鎮痛効果を持つ「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を配合し、スイッチOTC医薬品として発売した「ロキソニンS」、胃への負担軽減を図った「ロキソニンSプラス」、シリーズ内最短の錠剤崩壊時間を実現した「ロキソニンSクイック」、頭痛への高い効果を追求した「ロキソニンSプレミアム」、つらい生理痛のメカニズムに着目して開発した独自処方の「ロキソニンSプレミアムファイン」を展開。

そして今年3月13日には、ロキソプロフェンナトリウム水和物をOTC医薬品として日本で初めてかぜ薬に配合する承認を得た「ロキソニン総合かぜ薬」を新発売しました。

「ロキソニン解熱鎮痛薬シリーズ」を詳しくチェック

しっかり効いて胃にやさしい「カロナールA」

  • 「カロナールA」第2類医薬品

1錠中に有効成分のアセトアミノフェンを300mg配合した市販薬「カロナールA」が今年1月より発売。解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンが中枢神経系に作用し、解熱・鎮痛効果を発揮します。胃壁を胃酸から守るはたらきのある「プロスタグランジン」の作用にほとんど影響を与えないため、胃にやさしいのが特長。第2類医薬品のため、いつでも薬局・ドラッグストアでお買い求めいただけます。

「カロナールA」を詳しくチェック

ロキソニン解熱鎮痛薬リーズは、第1類医薬品です。正しくお使いいただくために、薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。アレルギー体質の方は、必ずご相談ください。
「カロナールA」は、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。アレルギー体質の方は、必ず薬剤師、登録販売者にご相談ください。

「ロキソニン」は、第一三共株式会社の登録商標です。
「カロナール」は、あゆみ製薬株式会社の登録商標です。


アンケート:「解熱鎮痛薬」に関する調査
調査時期:2024年3月7日~14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計519人
調査方法:インターネットログイン式アンケート

[PR]提供:第一三共ヘルスケア