ライブコミュニケーションアプリ「Pococha」は「コミュニティに関する調査」を実施し、人々が自分らしくいられるコミュニティ(*1)の実態や、そのようなコミュニティの有無が人々に与える影響についての調査結果を公開しました。

SNSが発達し、人と人とのつながりの規模は大きくなった一方で、家族以外で自分らしくいられるコミュニティを持っている人は4割にも満たないなど、人間関係が希薄化していると言われる現代社会の中で、人と人とのつながりの変化と実態を紹介します。

*1 家族以外のコミュニティにおいて、回答者個人の感覚で自分らしくいられる、と感じるコミュニティを指しています。

調査の実施背景

Pocochaは、ユーザーの誰もが「自分らしくいられるコミュニティ」を提供することを目指しています。「ありのままの自分でいたい」と感じる人たちにとって、一層活躍し輝ける場所でいたいと考えています。

SNSコミュニティのようにフォロワー数の多寡で価値が計られることも多くあります。一方で、誹謗中傷や炎上、SNS疲れなど、不特定多数とのつながりが多すぎるからこそ生まれる問題は少なくありません。
Pocochaはソーシャルサービスでありながら、小規模なコミュニティであり、小さいからこその深いつながりの価値を重視しています。またその小さいつながりの場で、誰もが自分らしくいることができ、活躍できるプラットフォームになることを目指しています。

そこで、現代社会に生きる人々が家族以外の人と自分らしくいられるコミュニティとはどんなコミュニティなのか、「コミュニティに関する意識調査」を実施しました。

■調査概要
調査概要:コミュニティに関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年10月23日~同年10月25日
有効回答:20~60代の全国の男女、1,000名

自分らしくいられるコミュニティがある方は全体の4割に満たない

「あなたは、家族以外の自分らしくいられるコミュニティがありますか。」(n=1,000)という質問に「たくさんある」と回答した方は全体の4.6%、「少しはある」と回答した方は33.7%と、合計で4割に満たないことが明らかになりました。

・たくさんある:4.6%
・少しはある:33.7%
・ほとんどない:26.5%
・全くない:35.2%

自分らしくいられるコミュニティを持つ方のうち、半数近くの方はコロナ前と比較して減ったと感じている

「自分らしくいられるコミュニティで過ごす時間は、5~10年前と比べて減っていると感じますか。」(n=1,000)という質問に対して、コロナ禍前の5~10年前と比較して減ったと感じている人は44.5%で 、実感として「個ミュニティ」で過ごす時間が減っていると感じている人が約半数いる結果となりました。

・とてもそう思う:17.0%
・少しはそう思う:27.5%
・あまりそう思わない:31.4%
・全くそう思わない:24.1%

自分らしくいられるコミュニティの大きさとは? 大多数が10人未満のちいさなコミュニティと回答

「あなたは、家族以外の自分らしくいられるコミュニティがありますか。」(n=1,000)という質問に「ある」と回答した方(n=383)に対して、そのコミュニティの大きさを調査したところ、自分らしくいられるコミュニティの52.0%が5人未満、40.2%が5人以上10人未満であり、人数が少ないコミュニティほど、自分らしくいられる傾向が強いことが分かりました。

・5人未満:52.0%
・5人以上10人未満:40.2%
・10人以上20人未満:16.2%
・20人以上30人未満:5.7%
・30人以上40人未満:2.1%
・40人以上50人未満:1.0%
・50人以上:5.2%

「個ミュニティ」を持つ人ほど日々の充実度が高い傾向

「あなたの現在の日々の生活を振り返って、【充実度】はどれくらいですか。」(n=1,000)という質問において、自分らしくいられるコミュニティに所属しない人(n=617)のうち充実度が「とても高い」「やや高い」と回答した人が26.7%に留まったのに対して、自分らしくいられるコミュニティに所属している人(n=383)の50.1%が「とても高い」「やや高い」と回答し、日々の充実度に23.4%の差がありました。
小規模でも自分らしく個性を発揮できる、「個ミュニティ」を持つことが日々の充実度を高める可能性を示唆します。

【全体】とても高い:8.5%、やや高い:27.2%
【自分らしくいられるコミュニティあり】とても高い:12.5%、やや高い:37.6%
【自分らしくいられるコミュニティなし】とても高い:6.0%、やや高い:20.7%

心理学者 晴香葉子氏解説 「他者との結びつきと小さなコミュニティの価値」

日本政府が行った人々のつながりに関する基礎調査(*1)によると、孤独感が「ある」と感じている人は4割にも上ります。社会的な動物である人間は、喉が渇くのと同じように他者との結びつきを本能的に求める傾向があり、慢性的な孤独感は心身に悪影響を与えてしまいます。また一方で、コミュニケーションの機会が多ければ、それがオンラインであっても、孤独を感じる傾向が低くなることもわかりました。

では、沢山の人とコミュニケーションをとればよいのかというとそうとも限りません。例えば、人数の多い集団では、相手も一人一人、全員と関わることができないので、「受け入れてもらえなかった」「拒まれた」と感じる人やタイミングが生じてしまい、そのような体験は苦痛をともなうので、人と関わることに恐怖心を芽生えさせ、孤独を助長してしまうことがあります。

わたしたちが安定的な人間関係を維持できるグループの大きさには、ある程度限界があると考えられており、人類学者のロビン・ダンバーは、150人を超えると集団としてうまく機能し難くなると考え、感情を分かち合えるシンパシー・グループは、12~15人、なんでも話し合えるクリーク(社会集団)は、3~5人としています。
このような小さなコミュニティにおいては、お互いの状況を把握でき、感情や価値観を共有しやすく、信頼関係も構築しやすくなります。

*1 令和5年3月 内閣官房孤独・孤立対策担当室『人々のつながりに関する基礎調査』

社会の変化に関する参考情報

~「飲み会」「友人との外出」など現実社会でのちいさなつながりの回数も減少~

具体的に小規模で人とつながるコミュニティで過ごす回数が年間平均でどれくらい減少しているかを調査するため、全回答者に対して「飲み会」「職場や学校でのランチや休憩中の会話」など、各コミュニティで過ごす時間について、「5年前は月に何回程度ありましたか」「現在は月に何回程度ありますか」と質問しました。
コロナ禍前と比較して「飲み会」は7.3回、「友人との外出」は7.2回、「職場・学校のランチや休憩中の会話」は21.6回減少しているなど、様々な場面で「個ミュニティ」が減っていることが分かりました。

~SNSでのつながりは必ずしも自分らしくいられるコミュニティの確保に繋がらない~

総務省が行ったソーシャルメディアの利用率調査(*1)によると、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokに代表されるSNSのアクティブユーザーは年々増加 しており、多くの人が面識に関わらない、また時間や場所に制限されないコミュニティを有しています。
本調査で、SNSを利用する中で感じる感情について調査した(n=1,000)ところ、51.4%の人が「SNSでのコミュニケーションやつながりは希薄であると感じる」、47.1%の人が「SNSを利用するのは疲れると感じることがある」と回答しました。 人々にとってSNSの存在は、必ずしも自分らしくいられるコミュニティの確保には繋がっていないことが分かります。
*1 令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書

Q.SNSでのコミュニケーションやつながりは希薄であると感じる
・とてもあてはまる:17.6%
・少しあてはまる:33.8%
・あまりあてはまらない:29.5%
・全くあてはまらない:19.1%

Q.SNSを利用するのは疲れると感じることがある
・とてもあてはまる:15.2%
・少しあてはまる:31.9%
・あまりあてはまらない:29.8%
・全くあてはまらない:23.1%

~1,000人以上つながりを持つ人はストレスも増加傾向~

現在の日々の【ストレス度】について尋ねた結果(n=1,000)、普段最も頻度高く利用するSNSアカウントのフォロワー数が1,000人以上の規模になると、ストレス度が「とても高い」「やや高い」と回答する人の割合が高くなる傾向がありました。SNSにおけるつながりはフォロワー数の多寡で価値が計られることが多くありますが、大きすぎるつながりと日常のストレス度には相関関係があることが分かります。

【3,000人以上】とても高い:42.9%、やや高い:28.6%
【3,000人未満】とても高い:32.1%、やや高い:25.0%
【1,000人未満】とても高い:21.9%、やや高い:21.9%
【500人未満】とても高い:19.6%、やや高い:30.4%
【100人未満】とても高い:25.2%、やや高い:25.8%
【20人未満】とても高い:22.9%、やや高い:26.3%

まとめ

今回は、20~60代の男女1,000名に「コミュニティに関する調査」を実施し、家族以外の人との自分らしくいられるコミュニティについて調査しました。 自分らしくいられる「個ミュニティ」とその人数規模には相関関係があり、人数が少ないコミュニティほど、自分らしくいられる傾向があることが分かりました。そんな中、コロナ禍前の5~10年前と比較して、飲み会の回数や職場や学校での雑談などさまざまな場面で、人数規模が小さい人とのつながりの場が減少傾向にあります。

また、自分らしくいられる「個ミュニティ」に所属する人はそうでない人と比較して、日々の充実度が23.4%高いという結果も出ています。一方でつながりの大きいSNSにおいては、SNS疲れや希薄さを感じる方も多く、大きいつながりほどストレスも増加傾向が見られます。

Pocochaは、数人〜数十人規模の小規模な「個ミュニティ」であり、小さいからこその深いつながりの価値を重視しています。ライバーからリスナーへの一方通行のコミュニケーションだけでなく、ライバーとリスナー双方向でのコミュニケーションを楽しめ、誰もが自分らしくいられるプラットフォームを目指しています。

現実の世界でのちっちゃなつながりが減少している現代において、Pocochaで「ちっちゃなつながり、おっきな応援」を感じて、日々を充実させる方々が増えると嬉しく思っています。

また、Pocochaを通じて生まれるちいさなつながりの価値を伝えるため、「ちっちゃなつながり、おっきな応援」と題したキャンペーンを12月1日(金)より展開しています。

本キャンペーンでは、メッセージ広告の掲出、WEB CMの公開に加え、エピソード募集キャンペーン、及び初めてのライブ配信を応援する「ライバーデビュー応援キャンペーン」を実施しています。

「ちっちゃなつながり、おっきな応援」についてはこちら

[PR]提供:Pococha