独立開業の道は前途洋々であると同時に、困難や失敗への不安を伴う手探りの道だ。それは、総合格闘技「パンクラス」でフライ級1位にまで登り詰めた格闘家、江泉卓哉氏にとっても同じだった。そこで彼が選んだのはフランチャイズ(以下「FC」)という戦略。総合格闘技の第一線で闘い続けてきた。

「開業のプロを味方に付けることは、攻守の武器」と語る江泉氏が選んだのは、買取専門店「買取大吉」のFCビジネスを展開する株式会社エンパワーだ。

  • 買取専門店「買取大吉 桐生相生町店」店長 江泉卓哉氏

買取専門店には将来性がある!

江泉氏は、かつて会社員として企業に勤務しながら、総合格闘家として活躍した。怪我の影響もあり34歳で引退、人生の岐路に立つ。

江泉氏:「当時は会社員でもありましたが、本当にそれでいいのかといつも自問自答していました。もっと自分らしい仕事や働き方があるんじゃないか、と」

格闘家として現役だった頃から、製造業や不動産業など、いくつかの業種を渡り歩いたが、どれも一生その仕事を続けていくだけの覚悟が持てなかった。

  • 格闘家時代の江泉卓哉氏。鍛え抜かれた身体を武器にフライ級1位に上り詰めた。(C)パンクラス

そんなとき、以前営業先で話を聞き、興味を持った買取専門店のことをふと思い出した。SDGsの時代に合致したリユースの将来性、大好きな地元で開業できるメリット、お客様とのコミュケーションが何より大切というスタイルは、自分に向いていると思ったという。

江泉氏:「自分では、自分や商品を売り込んだり人を説得したりするのは苦手意識がありました。でも、あるとき知人に『江泉さんは話好きだね』と言われたんです。そうしたこともあり、誰かと話をすることは好きだと気付いて。営業というより、お客様とコミュニケーションを取ればいいんだと。自分はそれが好きなんだと」

とはいえ、どうしたら開業できるのかまったくわからない。どこに店舗を構えるのか、宣伝はどうするのか、どうやって査定するのか、お金の流れはどうするのか等々……。それは独立開業する以上、どんなビジネスにも共通する問題だった。

江泉氏:「それらをすべて自分で修得するのは無理ですし、そういう大事な部分は我流でやっても上手くいきません。それは格闘技も同じ。私は中学二年生で柔道を始めて、そこから古武道(新陰流※)を学びましたが、武道には”型”があり、これをひたすら正しく学ぶことが上達への唯一の道なのです」

※戦国時代の兵法家で、剣聖と讃えられる剣豪の一人、上泉信綱(伊勢守信綱)を祖とする剣術の流派。なお、信綱は現在の群馬前橋市の出身。

江泉氏のこの言葉は、「買取大吉」のスタッフから聞いた成功する店舗の特徴「FCとしてのルールをしっかり守り、本部からのアドバイス通りに運営されていること」に重なる。

江泉氏:「武道の型は、その道の精神や哲学、研究、理論、美意識などが形として集約されたもの。基本であり頂点なんです。確かに、FCの運営という視点では本部からのルールやアドバイスはそれに近いものがありますね。型をしっかりと修得して初めて、自分の独自性を出す、自分ならではの世界観(闘い方)を広げていけるのだと思います」

こうしてFC契約という手法、買取専門店という業種にセカンドライフの道を見出した江泉氏は、パートナーとしてともに歩む企業を探した。結果たどり着いたのが買取専門店「買取大吉」をFC展開するエンパワーだった。江泉氏に、なぜ「買取大吉」を選んだのか聞いてみた。

江泉氏:「同社の代表取締役である増井俊介氏の著書『学歴なし、人脈なしなら、社長になれ!』(ダイヤモンド社)という本を読みまして。ここに書かれていたことが非常に共感できる内容ばかりだったんです。

  • 株式会社エンパワー 増井俊介代表取締役による著書「学歴なし、人脈なしなら、社長になれ!」(ダイヤモンド社)に強く感銘を受けたという

一例を挙げると『できるかできないか、ではなく、やるか、やらないかである』という部分。起業してみたいと思う多くの人が”でも、自分にできるだろうか”と不安になってしまうはず。でも、一歩を踏み出さなければ永遠に何もできません。何もしないまま時間だけが過ぎて、機会損失にも繋がります。

私はアントニオ猪木さんの引退時の有名な言葉『この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ』が大好きなんです。それこそが自分の生き方だと思っていて。なので、本書にも非常に共感しました。

他にも『電話対応が悪いフランチャイズ本部には要注意』など、自分が会社員時代に実感した内容などもあって、ぜひ話を聞いてみたいと思ったのです」

手厚いサポートは安心感にも

一方でFCといえば、ルールや決まり事が多いといったイメージを持っている人も多いだろうが、江泉氏は「買取大吉」への印象についてこう続ける。

江泉氏:「色々なFC本部があるでしょうけれど、基本的には『買取大吉』には“守破離”の考え方があると思っています。守破離とは、決まりを“守“り、それを”破“って実践し、そこから”離“れて新境地に向かうという修行の行程や師弟の関係を示したものです。

契約にあるような基本的なルールは守りつつ、オーナーとして個性を出していく。また、それを応援してくれる。そういった感覚が『買取大吉』にはあって、そこがすごく自分の中でマッチしたんです。

また、本部からは十分なノウハウを提供してもらえて、必要な研修を受けられて、さまざまな相談にも乗ってもらえる。たとえば、『買取大吉』に持ち込まれる品物は本当に広範囲で、初めて見るもの、(研修を受けていても)どう査定していいのか皆目わからないものも中にはあります。そんなときは迷わず本部に相談に乗ってもらいますね。何しろ経験値や情報網が圧倒的ですから、どんな品物が持ち込まれても大丈夫という安心感があります。これは大きいですね。

  • 開業前から開業後までの手厚いサポートも「買取大吉」の特徴(株式会社エンパワーHPより抜粋)

にも関わらず、ロイヤリティは従業員を一人雇う費用とそれほど変わりません。エンパワーという大きな会社の力をここまで利用できるメリットを考えれば、私はむしろ安いと思います」

ちなみに、地元(群馬県)のコミュニティに、何らかの貢献がしたい」という江泉氏たっての希望を採り入れ、人口や地域の環境、将来性、運営コストなどをリサーチして、出店場所を提案してくれたのもエンパワーだ。

  • 江泉氏が店長を務める「買取大吉 桐生相生町店」外観。大きなのぼりとわかりやすい入り口で初めての人も気軽に訪れられる

  • 接客は江泉氏自らが行う。清潔感のある店内はパーテーションも用意されており、人目を気にすることなく相談が可能だ

大量の貴金属が持ち込まれる!

そして、独立開業でやはり気になるのはビジネス性、ストレートにいえば売上金額である。江泉氏は「トントンですよ」と笑いつつ「あくまで事実として、こんなこともありました」と、次のような話をしてくれた。

江泉氏:「これを買い取ってほしいと、大量の貴金属が持ち込まれたことがありました。当店に持ち込まれた経緯や事情について細かくお話を伺い、結果買い取らせていただいたのですが、この売上金額が約6,500万円(!)。1日で、しかも1回のお持ち込みで、です。もちろん当店だけではお手続きできないレベルなので、すぐに本部に連絡して協力してもらいました。セキュリティを含むさまざまな業者の手配や、振込みでの支払いなど……こんなこともあるんだと驚きましたね」

  • 一度の売上が6,500万円に上ったこともあるという。持ち込まれた品物を取り扱う際には「とても緊張した」と笑顔で振り返ってくれた

こんなドラマのような出来事が起こり得るのも、買取専門店という舞台ならではだろう。

お客様の期待に応える“ジャスティス”

そうは言っても、江泉氏のように強い覚悟と信念を持って新たな道に飛び込める人は決して多くないだろう。そう筆者が話を向けると江泉氏はあっけらかんと言い放った。

江泉氏:「やっぱり『迷わず行けよ~』の精神ですね。今の世の中失敗しても死ぬことはないですから。僕がルーツにしてる古武術の世界では別ですけどね(笑)。まずはチャレンジして、しっかり自分と向き合ってみるといいと思います。僕はそうしてきましたから」

最後に、江泉氏にとっての「仕事とは何か」について聞いてみた。

江泉氏:「昔は単に”生活の糧”でした。好きな武道と両立できるものを選んでいましたし。そういう生き方を続けるために必要なものでしかなかった。でも、現在は”生きる目的”になっていますね。

商売はあまり損をしてはいけませんが、儲けすぎる必要もないと思うんですよ。ちょうどいいバランスが大切。買い取りというコミュニケーションを通じて、お客様も私も双方がWin-Winになるのが一番いいことですし、お互いが笑顔になれると思うんです。

私の好きな言葉に”JUSTICE(ジャスティス)”という言葉があります。正義と訳されますが、その語源は”JUST(ジャスト)”、まさに”ちょうどいい”なんですよね。つまり、ちょうどいいバランスこそが正義なんです。当店もまだ1年目。まだまだ分からないことばかりですが、お客様の期待に応えられる正義のお店として、長く続けていけるよう頑張ります」

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取材の最後には、元格闘家の方に大変失礼とは思いながらも、ファイティングポーズでの撮影をお願いすると、快く応じてくれた江泉氏。当時とは違う柔らかい笑顔ながら、冒頭の写真さながらの力強さや覚悟の強さを感じられた。舞台は変われど、強い意志と矜持を持った男の姿がそこにはあった。

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