縁を結ぶプロの八芳園が、週替わりで各地域の魅力を発信するイベントを開催するポップアップ型ショールーム「MuSuBu」を2020年8月に東京・白金台にオープン。様々な地域プロデュースに取り組んでいる中、関係人口*の増加を課題と感じ、自治体・大学・高校など12か所と連携協定を結んでいる八芳園が先陣を切って取り組むべきなのでは……と考え始めました。

そこで、地域の交流文化を磨くために、八芳園は"交流文化創造"をリードする企業になることを宣言! さっそく、徳島県松茂町の交流拠点施設マツシゲート内にオープンした、八芳園がプロデュースする食を通じた交流拠点「FOOD BASE KITCHEN」へ現地の女性社員を採用。これから、どのように地元を盛り上げていくのか? 早速インタビューしてきました!

*関係人口:移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指す。

八芳園がてがける「FOOD BASE KITCHEN」に現地採用された社員へ、直撃インタビュー!

八芳園は、徳島県松茂町にあるマツシゲート施設内にあるFOOD BASE KITCHENへ初の現地採用を試みました。

MuSuBu事業の責任者である窪田理恵子さんと、現地採用された藤井実音さんに、FOOD BASE KITCHENの誕生とその魅力について、伺いました。

 窪田理恵子さん(左) 
執行役員 コンテンツプロデュース事業部 エグゼクティブプロデューサー
ポップアップショールームの「MuSuBu」、マツシゲートの「FOOD BASE KITCHEN」などの企画、運営に携わる。地域の縁を結びながら自治体の課題解決を目指す。
 藤井実音さん(右) 
高校生の時に八芳園と関わった縁で入社し、MuSuBuにて各地の魅力のPRに努める。
6月からマツシゲートにて現地採用社員として運営に携わり、地域の活性化に取り組む。

--そもそも、マツシゲートとの関わりは、どんなことがきっかけだったのでしょうか?

八芳園は国際的スポーツイベントでホストタウン活動をしていました。その関係で知り合った徳島県の元副知事の方から、『MuSuBu』のような地域を盛り上げる活動をしたい人がいる、と紹介されたのが『マツシゲート』でした。その後、松茂町の町長が『MuSuBu』を見学されて、イメージがマッチしたので、松茂町と包括的連携協定を結び、一緒に活動をすることになりました。たくさんの縁が点でつながって、大きな円ができたという感じです。

「マツシゲート」について詳細はこちら

--FOOD BASE KITCHENはどのような場所ですか?

食の未来を創る場所という願いが込められています。実はマツシゲートは避難場所でもあり、防災の役割も持っています。食の基地(Base)として、地元の方や他県の方との交流や、課題の解決ができたらと考えています。

--現在は東京の「MuSuBu」と連携したイベントを開催していますが、今後のFOOD BASE KITCHENではどのような展開を検討されているのでしょうか?

原点である、食の未来を創るという考えに寄せていこうと思っています。例えば、地元の方の食の課題に「孤食」があります。ちょうどマツシゲートの裏に年配の方の施設があるのですが、よくマツシゲートのグラウンドに散歩にいらしたり、カフェでスタッフと楽しくお話されていたりする方を見かけます。FOOD BASE KITCHENで食事をしていただければたくさんの人がいて、孤食になりませんし、お食事も美味しく感じられると思います。

年配の方だけでなく、中学生が学校帰りに訪れて、FOOD BASE KITCHENで宿題をしているなんていう場面も見かけるので、何か体に良いおやつなどを用意すれば、家に帰るまでのひと時を楽しく過ごせるかな、なんていうアイデアもあります。その他に、地元の特産物を使ったメニュー開発や、図書館の古い本を綺麗にして自由に読める本棚を設置したり、賞味期限が近い未開封の物を入れて物々交換ができる冷蔵庫を置いたり、フードロスを防ぐといった取り組みも考えています。
とにかく、FOOD BASE KITCHENでは、食をベースに置きながら、コミュニケーションが取れる場所にしたいですね。

地元の交流場を目指すFOOD BASE KITCHENの詳細はこちら

--藤井さんは現地採用社員として働かれますが、八芳園とは高校生の時からのご縁と伺いました。どんな出会いだったのでしょうか?

私は徳島商業高校出身で、高校生の時に東京で開催された国際的スポーツイベントのホストタウンに関するイベントで、『徳商デパート』を通じて八芳園と出会いました。『徳商デパート』とは、高校生が独自で商品開発をして販売する伝統的なイベントです。でも当時はちょうどコロナ禍に入ってしまい、リアル開催ができなくなってしまいました。

そこで、八芳園と包括的連携協定を結んで、一緒に取り組むことになったんです。ホームページ作成など、八芳園の技術を目の前で見て、『こんな見せ方があるんだ!』ととても感動したことを覚えています。

--運命的な出会いですね! その後、どんな経緯で八芳園に入社することになったのでしょうか?

当時から八芳園の空間づくりなどを見ていてすごいなと感じていて『ここで働いてみたい』と思っていました。でもやはり勤務先が東京、という点で難しく……。私は地元にいたいという思いが強かったので、あきらめて一度別の会社に就職しました。けれど、今回マツシゲートで現地採用があると知り、『やりたいことを徳島にいながらできる』ということにとても魅力を感じました。元々地域活性に興味があり、人と関わる仕事がしたかったので『もう一度チャレンジしてみたい!』と、転職することにしました。

八芳園ではたらくスタッフたちの想い

--これからマツシゲートでどのような活動をしたいと考えていますか?

今はMuSuBuで八芳園の技術を吸収する学びの期間ですが、現地は私の愛する地元でもあるので、今まで培ったものを活かして、地元のためにも会社のためにも貢献していきたいと考えています。いらしたお客様に『この県にこんな素敵なものがあるなんて知らなかった!』と感動していただき、徳島県、松茂町の活性化につなげていきたいと思います。

--マツシゲートに訪れようと考えてる方へ、伝えたいことは何ですか?

いろんな方に来てほしいのはもちろん、ぜひ若い世代の方にもたくさんいらしていただきたいです!マツシゲートは防災拠点でもあるので、周りに高い防護壁があるんですが、ここに地元のアーティストにオシャレな壁画アートを描いていただいていて、映えスポットにもなっています。
今後は、カフェメニューも思わず写真を撮りたくなるような“映えメニュー”を作っていきながら、SNSからも盛り上げていきたいですね。

--八芳園としては、今後MuSuBuやFOOD BASE KITCHENの事業を通じてどのようなビジョンを描いているのでしょうか?

私たちはずっと結婚式という形で、人と人のご縁を結んでまいりました。今回のさまざまな新しいプロジェクトも、人と地域の縁結び。私たちは、裏にあるストーリーを伝えることを得意としていますので、これからも人を主役としながら、全国の地域活性化のお手伝いをしていきたいと考えています。そのためにも、藤井のような地元に思いのある、たくさんの仲間とつながって、全国各地の街のスターをどんどん生み出していきたいですね。

「マツシゲート」だけでなく、これから徳島の玄関口として、どんどん盛り上がっていく松茂町。八芳園は四国大学とも包括的連携協定を結んでおり、9月にはみんなが参加できる「松茂学園祭」の開催も予定されています。

徳島の魅力は、との問いに「徳島は海も山も川もそろっていて、魚がとても美味しいのが自慢!」と藤井さん。鮮度の高い海産物の美味しさは、現地でしか味わえません! ぜひ次の旅行に、徳島県の「マツシゲート」を訪れてみてはいかがでしょうか?

思わず訪れたくなる「マツシゲート」の詳細はこちら

八芳園 公式サイト

八芳園

▶あわせてチェック

【社長インタビュー】創業80年を迎える八芳園。日本の美を伝えるべく、「交流文化創造」を本気で仕掛ける!!

八芳園

▶あわせてチェック

八芳園×福島県鏡石町×学校法人郡山開成学園で手がける「鏡石いちごフェア」がスゴかった!? -日本と世界を、地域と都市を、人と人とをむすぶ新プロジェクト「MuSuBu」に潜入!

[PR]提供:八芳園