春から新しい生活がスタートしました。同時に、この季節は自分のキャリアや将来について改めて考えるのに良いタイミングでもありますよね。多様な働き方が認められつつある 昨今、一度は独立や開業をしてみたい、と思ったことがある人も少なくないはず。
とはいえ「知識や資金もないし、何から始めたらいいかわからない……」と、なかなか一歩を踏み出せない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回、マイナビニュース社員Mが、30代で独立を叶えた、ローソン・スリーエフのオーナー藁谷 祐輝(わらがい ゆうき)さんを直撃。 独立に至った経緯や、未経験・資金ほぼなしの状態からオーナーになれた秘密など、気になるアレコレを聞いてみました。
会社員に聞いた! 独立や開業を考えたことがある人は約半数以上!?
インタビューの前に、20~60代の会社員男女からなるマイナビニュース会員301人を対象に独立・開業についてのアンケートを実施しました。
「現在勤めている会社を辞め、独立・開業などを考えたことはありますか?」という問いに、「はい」と答えた人は半数以上の53.5%にものぼりました。主な理由は「収入を増やしたい」が全体の60%となり、ほかにも「ワークライフバランスを整えたい」「自分の能力を試したい」と続きます。
一方、独立・開業にあたって不安や踏み出せない理由を聞いたところ、「売上・収益の確保」「経営のノウハウ不足」「開業資金の準備」がいずれも50%を越えており、「独立・開業したい!」と思ったことはあっても、やはり資金面を中心に不安が頭をよぎるようです。
未経験で独立に成功!? ローソン・スリーエフのオーナーを直撃
そんな独立への不安を解消するかのように、未経験・資金ほぼなしの状態で独立を叶えた人がいると小耳にはさんだマイナビニュース社員M。その秘密を探ってみることにしました!
今回、訪れたのは、2016年にスリーエフとローソンの合弁会社として設立されたローソン・スリーエフ。こちらで現在3店舗のオーナーとして活躍している藁谷さんに話を聞きました。
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藁谷 祐輝さん
41歳。オーナー歴5年。 現在は「ローソン・スリーエフ羽沢店」「ローソン・スリーエフ横浜本町店」「ローソン・スリーエフ ランドマークプラザ店」の3店舗のオーナー。 |
ラーメン職人からコンビニのオーナーに。そのきっかけは……
ーーまず最初に、独立する前はどんなお仕事をされていたのですか?
大学卒業後、自動車販売会社で営業を5年ほど経験したのち、ラーメン屋に転職して7年働きました。
ーーコンビニエンスストアのオーナーになろうと思ったきっかけはなんですか?
ラーメン屋の同期や先輩・後輩たちが独立する姿を見て「自分の店を持ちたい」という気持ちが少しずつ高まっていたある日、大学時代にアルバイトをしていたコンビニのマネージャーさんから「店長になってくれないか」と電話がありまして。
その方も直営店の社員から独立してオーナーになった方で、3店舗目を立ち上げるタイミングで私に声をかけてくださったんです。15年近く前の縁にもかかわらず連絡してもらえたことがうれしくて、そこから自分のなかに「コンビニ」を選択肢の1つとして考えるようになりました。
ーー素敵なご縁からはじまったのですね。とはいえ、いきなり独立することに不安はありませんでしたか?
やはり最初は資金や収入面の不安はありました。35歳の頃、今の仕事の誘いを受ける前は、ラーメン屋の開業を検討していました。しかし当時の自分の資金力では立地などの面から厳しいものがありましたし、家族もおりましたので、なかなか思い切った勝負はできないと思っていました。
大きな支えとなった「独立支援制度」
ーーそんな状況のなか、どういった理由でローソン・スリーエフを選んだのですか。
まず主要コンビニをリサーチしたところ、ある程度の開業資金が必要なところがほとんどでした。そんな時、ホームページにあった「独立支援制度」の文字が目に留まったんです。他業種も一通り調べたのですが、給与をもらえて研修も受けられる、というシステムが珍しくて……。
ーーたしかに給与をもらいながら研修が受けられるというのは魅力的な制度ですね。
はい。自腹で研修を受けることができても、その間の給与はもらえないというのが普通ですけど、ローソン・スリーエフの場合、ゼロではありません。自分の場合は研修期間中に30万円ほどいただいていました。
ーーそれだけいただけるのはありがたいですね。
では、具体的にはどのような流れを経て、独立したのでしょうか?
最初は、研修店舗でトレーナーさんの指導のもと、実店舗で商品発注から掃除の仕方まで、あらゆる仕事を3カ月ほどかけて覚えていきます。その後、各エリアに配属され、店長のもとで実際に業務にあたり、最終的には店長として実際にお店を運営する流れです。入社からトータル約1年かけてじっくり勉強できます。
ーーそんなに研修が組まれているんですね! それなら未経験でも始めやすそうです。
またローソン・スリーエフでは、研修中の給与だけでなく、独立資金も支援してくれるそうですね。
私の場合、実際にかかったお金は、営業許可証や酒類を取り扱うための免許取得費、店舗に置くレジ2台の釣銭と予備金だけでした。もちろん、まったくお金を用意してなかったわけではありませんが、ローソン・スリーエフで独立すると支援をいただけるので、結局、ほとんどかかっていません。まったくの新店舗だったら求人募集のお金も支援してもらえます。
ーー独立費用の免除だけでなく、支援金までもらえるんですね! 手厚い……。
ほかにもローソン・スリーエフならではの魅力は何でしょう。
研修はほぼマンツーマンなので、分からないことがあれば何でもすぐ気軽に聞ける雰囲気なのはとても助かりました。やはりその時点で疑問点や気になることは解決しておかないと後々苦労することになるので。
あとは対応の早さですね。これが大きな会社や組織だと、何か提案したとしても会議で承認が下りるまでにどうしても時間がかかるんですよ。仕方のないことだとは思いますが、コンビニのようなやスピード感が求められる業種だと、風通しの良さはとてもありがたいです。
コンビニほど多様性を感じられる仕事はありません
ーー藁谷さんは現在3店舗のオーナーとのことですが、仕事内容はどういった形なのでしょう。
基本的にはここ(横浜本町店)を拠点に、羽沢店とランドマークプラザ店を回りながら、作成したシフトをもとに空いている時間帯に自分が入っていきます。たとえばアルバイトの学生さんが試験期間に入ったらその代わりに入るなど、ある程度の柔軟性は必要です。
ーー仕事のなかで一番大変なことは何ですか?
やはり「シフト」の管理ですね。なにより自分の時間が作れないと、自分の仕事ができなくなってしまいますから。けれども、そのためにたくさん人を雇ったら当然、自分の収入が少なくなる。なので、そのバランスは常に考えています。
また、商品を棚に並べることを「品出し」と言うのですが、ベテラントレーナーさんの品出し技術にはいまだに敵いません。うまく表現できませんが、並べた商品の「顔」の輝きが全然違うんですよ。ここはまだまだ勉強あるのみですね(笑)。
ーーここまで独立までの経緯をお聞きしましたが、改めて独立して良かったと思うのはどういったところでしょうか。
おそらく、この仕事ほどたくさんの人に会えて話せる職業はないのではないかと私は思います。子どもからおじいちゃん、おばあちゃん、サラリーマン、専業主婦、外国の方もいらっしゃるし、コミュニケーションの取り方、お客様が求めている対応も千差万別です。自分にとってはその多様性がとても楽しいし、面白いですね。
また、本部の方針に寄り添って商売をしていれば、店の雰囲気などを含めた店作りもある程度、任せてもらえるところにもやりがいを感じます。定期的に出張で来られるお客様が僕の顔を覚えてくれていて、来店されるたびに話しかけてくれるのがとても嬉しいです。
ーー藁谷さんのお人柄が、店舗の雰囲気にも反映されているんですね。
では、今後の目標について教えてください。
現在は個人事業主として店舗を運営していますが、ゆくゆくは法人化したいですね。そうなると社会保険などの整備も必要になってくるので、収入面からみて出来れば5店舗くらいに拡大したい、というのが今の目標です。
ーー最後に、これから独立・開業を目指そうと思っている読者のみなさんにアドバイスをお願いします。
コンビニは体力勝負の面もあるかもしれませんが、今の時代、私たちの生活には欠くことの出来ない存在だと思います。実際に自分が飛び込んでみて感じましたが、参入するハードルは決して高くありません。むしろ若い人ならではの視点、女性ならではの視点がないと、商品の仕入れなどにおいて成り立たない部分も多いと思います。年齢・性別問わず、もし興味があったら試してみる価値はあるのではないでしょうか。
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ローソン・スリーエフで独立・開業を目指そう
たとえ経験や資金がなくても独立を目指せる支援制度が整備されているローソン・スリーエフ。今すぐ、もしくは近い将来に独立・開業を考えている人はもちろん、このインタビューを読んでコンビニ業界に興味を抱いた方は、資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。
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独立・開業に関するイメージアンケート
調査時期: 2023年4月13日(木)
調査対象: マイナビニュース会員(20~60代の会社員男女)
調査数: 301人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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