コロナ禍を経て、在宅での仕事など、自宅で過ごす時間が増えた昨今。人々の“暮らし”に対する考え方が変化してきています。

そんな中、国内最大手※1の住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社(以下 ARUHI)は、住み替えに関するニーズに幅広く応える「住み替えカンパニー」を目指すと掲げています。昨年はSBIグループに入り、住宅ローン事業をさらに拡大しつつあります。

そこで社長の勝屋敏彦さんに、今後のARUHIの事業展開から、私たちの今のライフスタイルに合う住まい探しのヒントについて、お話を伺いました。

※1 累積融資実行件数及び金額 2022年6月 株式会社 日本能率協会総合研究所調べ

住みたい街ではなく住みやすい街へ。“住み替え”という考え方とは

―そもそも、住み替えとはどんな人がどのような時に選択するものなのでしょうか?

当社では主に、賃貸あるいは購入した家から、新しい家へと移ることを「住み替え」と定義しています。家族構成やライフスタイルの変化が、住み替えを検討するキッカケになる方が多いですね。特に、コロナ禍でリモートワークが浸透し、人々の働き方が変わりました。職場が近いところに住むという環境が、マストではなくなってきたのです。

また、共働きが増えたことで、子育てや介護など行政の支援が充実した場所にニーズが出てきています。郊外のマンションや一戸建てへの需要が高まる一方で、都心に近く利便性の高いマンションは引き続き人気が高く、ニーズの多様化が進んでいますね。

弊社では毎年「本当に住みやすい街大賞」を発表しています。ARUHIの住宅ローンをご利用いただいているお客さまの物件購入エリアのデータをもとに、行政施設の充実や街の発展性などを住宅の専門家がランキングにしています。

憧れではなく実際に住むとしたら本当にその街がいいのかとなると、話は別です。家族構成や環境などによって変わってくる。今のライフスタイルと住まいの環境がフィットする街が、本当に住みやすい街なのですよね。

―自分にとってのベストな街をどのように選べばいいのか難しいですよね。

住みやすい街の情報を集めたいというニーズのために、ARUHIは「TownU(タウニュー)」というサイトを1年半前に立ち上げました。個人個人のライフスタイルに合った街を無料で提案するサイトで、口コミや公的サービスの充実度、スーパーやコンビニなど生活に便利なチェーン店を含む周辺マップなどが閲覧できます。

さらに、昨年12月から三井不動産リアルティさまにご協力いただき、家探しのサービスを開始しました。今年の3月より野村不動産ソリューションズさまにもパートナー企業に加わっていただいたことで、より多くの物件の中からご提案できるようになりました。実際に住み替えを検討されるようであれば、「ARUHI住み替えコンシェルジュ」で相談いただけます。

通常、住宅ローンを組む場合、不動産会社で物件を決めてから住宅ローンを選択していきますが、ARUHIでは逆の考え方もできるのではないかと考えています。街探しや家探しといった住宅ローンの前段階からお客さまと接点を持ち、実際に物件購入を希望される段階になったら不動産会社や住宅ローンのご紹介をするという流れは、これまでにない新しい試みです。

住み替えることは「個人」にも「世の中」にもいいことへとつながる

―その新しい試みが、2021年に発表された中期経営計画に反映されているのですね。「住み替えカンパニー」という構想は、どういった考え方になるのでしょうか?

私たちは最終的には住宅ローンをご融資することがメインのビジネスになりますが、それはお客さまにとっては住み替えの一部。家を買う一連の流れに関わるサービスを、ワンストップでご提供していく形を「住み替えカンパニー」と名付けています。

―「住み替えカンパニー」を目指す理由には、どんなことがあるのでしょうか?

まず、住み替えは個人にとっていいことだと捉えています。以前は“終(つい)の棲家”という言葉のように、一つの家に住み続けることが美徳のように思われていました。しかし、今は家族構成やライフステージが変わったタイミングで、その時の価値観にフィットした家へと住み替えた方が、個人としてハッピーになれると思うのです。

住み替えをして、今住んでいる家はその時点でその家に合う別の方や家族へと受け渡していくことで、世の中全体としてみれば有限な資源を循環させることができます。しかも、スクラップアンドビルド※2は二酸化炭素の排出が大きいのです。建て替えを減らすこと自体が世の中のエコにも繋がります。
※2 家を壊して新しく建て替えること

つまり、住み替えを促進することで資源が有効に活用され、個人もライフステージに合ったハッピーな生活ができるということ。そういう世の中のためになる働き掛けを考えたとき、「住み替えカンパニー」の構想が生まれました。

「住み替えカンパニー」として、お客さまのファーストチョイスを目指したい

―「住み替えカンパニー」を目指していく中で、昨年にはSBIグループの一員となりました。今後はどのような発展を描かれていますか?

2年前に立てた中期経営計画をもとに、これまで街探しから家の購入まで一気通貫でバックアップできる体制を整えてきました。

次のステップとして、SBIグループに入ったことによるグループのシナジーを活かし、住宅ローンのメイン商品として取り扱っている全期間固定金利の【フラット35】以外にも幅広いニーズに応えるべく、同グループのSBI新生銀行とタイアップして変動金利商品についても開発中です。

ARUHIのフランチャイズ店舗や直営店舗など全店舗で、固定金利と変動金利どちらの商品も取り揃えることができれば、不動産事業者さまとしても「ARUHIに相談すればどのようなお客さまにもさまざまな住宅ローンのメニューを提案できる」というわけです。

また、今の私たちのビジネスには持ち家から持ち家への住み替えが一番フィットしていますが、賃貸から持ち家、またはその逆のケースもあると思います。今後は賃貸を取り扱っている外部のパートナー会社とも連携して、よりサービスの裾野を広げることも検討していきたいですね。

つまり私たちは、お客さまが住まいの悩みを相談する時に最初に選んでいただく“ファーストチョイス”となることを目指していきます。

―住宅の購入や住み替えを検討している方にアドバイスはありますか?

まずは街探しや家探しからARUHIのサービスを試していただきたいです。知らなかった街の魅力や住まいの情報など、色々な気づきがあると思います。

ただ、家を買うと決めてから住宅ローンを決めようとすると、あまり時間がないのですよね。特に中古物件はタイトなスケジュールになることが多いため、街探し・家探しと並行して自分に合う住宅ローンや保険などもじっくり検討しておくことをお勧めしています。我々のサービスで、それぞれのお客さまのライフスタイルや価値観に最適な住み替えの支援をしていきたいです。ぜひ一度、ARUHIのサイトを覗いてみてください。

―まさに人々の“住まい”に寄り添った商品やサービスを展開されているんですね。本日はありがとうございました!

ライフスタイルや価値観に変化があったら、住み替えのタイミング

人生において、住まいは生活の大事な基盤。だからこそ、今の自分に一番ぴったりな環境で暮らしたいですよね。

「家族が増えた」「働き方が変わった」といったライフスタイルの変化や、「自然の多いところで子育てをしたい」「実家の近くで両親を見守りたい」と価値観が変わってきたら、住み替えの選択もアリかもしれません。

ARUHIは今後も住み替えに関するさまざまな商品やサービスを展開していく予定とのこと。もっと身近に、もっと気軽に住み替えができるようになるのが楽しみです!
まずは、ARUHIの「TownU」で街探しや家探しのヒントを見つけたり、並行して自分に合う住宅ローンはどんなものがあるのか、ARUHIの住宅ローンサイトで調べてみてはいかがでしょうか?

[PR]提供:アルヒ株式会社