多様性を意味する「ダイバーシティ」。昨今ではその必要性が叫ばれ、多くの企業や組織で多様性を意識した活動や取り組みが行われています。

そんな中、国政政党「日本維新の会」は、公認候補者として出馬を希望する人を公募によって集める「人財発掘プロジェクト」を実施しています。政治経験の有無などに関係なく応募が可能なため、集まる人たちの経歴は実にさまざまです。

  • 「人材発掘プロジェクト」のコンセプトムービー

この「人財発掘プロジェクト」を取りまとめる藤田文武幹事長も、日本維新の会の多様性を象徴する人物のひとり。スポーツ・健康・医療・介護・福祉・教育・ITの分野で事業を展開する経営者でありながら、2019年4月に初当選を果たし、政治家に転身しました。

今回は、藤田幹事長と、「人財発掘プロジェクト」を通じて公認候補者となった那須野あやかさんにインタビューを実施。政治家を志した経緯や今後の展望などを伺いました。

  • 藤田幹事長と那須野あやかさん①

子育て世代・働く世代の声を届けたい
政治家への転身を決意したワケ

今年の春に行われる統一地方選挙に向け、川崎市政対策委員(幸区担当)として、現在は駅前に立ったり地域を回ったりしながら、市民とコミュニケーションを図る毎日を送っている那須野さん。

そんな那須野さんが政治家を志した背景には、つらい原体験がありました。

小学4年生から中学3年生までの6年間、いじめに遭っていたんです。被害の詳細について「学校評価アンケート」にも何度も書きましたが、状況は全く変わらず、いじめは続きました。

「助けてほしい」と声を上げても、声が届かない。すごくもどかしかったです。


  • インタビューに答える那須野さん①

行動を起こさないことには事態は好転しないと気づいた那須野さんは、「いろんな世代の人たちとつながれる“第3の居場所”を学校と自宅以外に作る必要がある」と考え、18歳のときに地元でゴミ拾いのチームを立ち上げます。

  • 地元でゴミ拾いのチームを立ち上げた当時の那須野さん

    チームを立ち上げた当時の那須野さん

「自分と同じ思いをしてほしくない」。学校で苦しむ子どもたちを救うために作ったコミュニティでしたが、この活動を始めたことが転機となりました。

地元への愛着がどんどん強くなっていきました。

この頃から、地元の魅力をおもしろくカジュアルに伝えるのが自分のライフワークと認識するようになったんです。


大学卒業後は広告代理店に勤める傍ら、若者と川崎市をつなぐ地域密着プラットフォームに参画。地元愛を原動力に若い力で地元をより良くしようと励みました。

様々な地域活動を通して感じたのは、若者や女性の声が政治に届いていないのではないかということです。選挙区を見渡せば全員が男性で、20代の議員はひとりもいません。

「自分と同世代や、少し上の子育て世代・働く世代の声を代弁するには地域活動だけでは限界がある」と考えたので、25歳の誕生日を迎えて被選挙権を得たタイミングで政治家になる決意を固めました。


  • インタビューに答える那須野さん②

日本維新の会からの出馬を選んだのは、子育て世代が負担に感じている「教育費の無償化」を掲げていることと、若くてもチャレンジできる環境に共感を抱いたからだそうです。

「次世代のために今できることをやっていこう」という日本維新の会の理念が好きなんです。

「10年後を見据えて今何ができるのか」ということをベースに、子育て世代・働く世代の声が届くように地域を整えていきたいと考えています。それに向かって、年齢や政治経験に関係なくチャレンジさせてもらえるのが日本維新の会の良いところ。

先日の神奈川維新の会政経セミナーでガンバローコールを賜りましたし、党大会でも南関東ブロックを代表して決意表明をさせていただきました。ご期待いただけて、とても意気に感じています。


そう話す那須野さんの姿に、藤田幹事長は目を細めます。

政治の世界は特殊で、多種多様な人が新規参入しにくいと思われています。だから市民や国民の皆さまの関心が薄くなり、一部の人たちだけで意思決定がされてしまうのですが、政治の良し悪しは生活に直結するものです。

民間感覚で課題を持っている人が、それを解決するために政治の世界に飛び込むことが市や街、国をより良くする第一歩だと考えています。那須野さんのような若い人が「声を届けたい」と手を挙げてくれたのは、非常にありがたいですね。


  • 対談中の藤田幹事長と那須野さん①

地域の課題を拾い上げて政策に反映
能動的なアクションが尊重される気風

とはいえ、那須野さんにとっては初めての経験。大変なことも少なくないそうですが、役に立ちたいという想いが勝っているといいます。

ゼロからのスタートなのでわからないことだらけですが、先輩議員さんたちにフォローいただきながら、日々勉強しています。私自身もそうですが、支えてくださるチームみんなで成長していっているのを感じますね。

チャレンジしたいと思った以上、地域に貢献したい気持ちで動いています。


  • インタビューに答える那須野さん③

ときには「維新は好きじゃない」「大阪から来たんでしょ」とネガティブな言葉をかけられることもあるのだとか。

「地域政党から始まった政党だからこそ、地域を大切にしている」と強く訴えることで印象を変えてくださる方も大勢いらっしゃいますので、むしろチャンスだと捉えています。

これからも地元に密着し、理解を広げていきたいです。


藤田幹事長は、初出馬当時の自身を振り返りつつ、エールを送りました。

心を通じ合わせて支援者を増やしていくのは並大抵のことではないですが、人の心にすっと入っていける那須野さんの良さを生かしつつ、できるだけたくさんの人に会ってほしいと思います。

そして、課題を拾い上げて政策に反映し、解決につなげていく。そんなフットワークが軽い政治家になってほしいですね。


  • 対談中の藤田幹事長と那須野さん②

ちなみに日本維新の会としては、都道府県支部での研修や現職の先輩議員からのレクチャーを受けられるフォロー体制を構築し、政治未経験からのチャレンジをサポート。「フラットにコミュニケーションが取れるため、安心感がある」と那須野さんも感じているそうです。

日本維新の会の議員が少ない地域では、会社でいうところの支部を立ち上げる創業メンバーのような意気込みで臨んでもらいたいと考えています。風通しが良く、悪しき慣習や慣例にとらわれないのが、日本維新の会ならではの長所です。

私のような期数が浅くて年齢の若い人間を幹事長に抜擢した人事にも表れているとおり、組織として挑戦を支える気風が根付いていると自負しています。どんどん提言してもらいたいですね。


  • インタビューに答える藤田幹事長①

日本維新の会で求められるのは「能動的なアクション」と藤田幹事長は指摘します。

一例を挙げると、それぞれの支部に事業計画書を策定してもらい、それを評価して活動資金を振り分けました。こちらで資金額を一方的に決めることもできるのですが、日本維新の会では自発的なエネルギーに重きを置きたい。自ら考えてアクションを起こせる政治家を増やしていきたいと考えているからです。

政党では初めて「中期経営計画」を作りましたが、先日の党大会では中間報告を行い、目標に対する進捗を確認し合いました。結果責任を負うのはビジネスでは当たり前のことです。こういった民間感覚を共有できる仲間が増えれば、政治の世界は変わると信じています。


  • インタビューに答える藤田幹事長②

「困った」に寄り添い、地方から国のかたちを変える
固定観念や既得権を打破し続ける政党であるために

那須野さんは「『困った』に寄り添う政治がしたい」と力を込めます。

「困った」に寄り添う政治を実現するため、気軽に相談できる人になりたいと思っています。政治家って、どこに行けば会えるのか、どんな人なのか、全然わからなかったのが正直なところです。

私の方からコミュニケーションを取っていく中で、ずっと地元で暮らしてきた人間であることを知っていただき、地域の皆さまの「困った」という声を届けられるように強い心で政治に臨んでいきたいです。


  • インタビューに答える那須野さん④

インタビューの最後、藤田幹事長はこう締めくくりました。

日本維新の会は、国会議員だけではなく、地方議員も大切にしてきました。それは「地方から国のかたちを変える」という考えに基づいているからです。地域の「困った」を拾い上げるには、その地域に同じ志を持った仲間が必要。そういう体制を構築できなければ、手を差し伸べることもできません。

那須野さんのような人たちがいれば、自分たちの声が届くことを市民の皆さまに実感いただけるかと思います。そうした“うねり”を作り、固定観念や既得権を打破し続ける政党でありたいと考えています。


  • 藤田幹事長と那須野あやかさん②

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