新型コロナウイルスの影響で、これまでに公演延期や中止を余儀なくされてきた演劇・音楽業界。現在はさまざまな感染対策のうえで公演が行われているものの、感染者が出ることなく全公演を終えられるかは予測がつかないこともあり、不安を抱えながら開演の時間を迎えています。

大阪に拠点を置く株式会社タムラテコは、オゾンを活用した除菌システムを企画・開発から手がけるメーカーです。同社の製品は精度の高い除菌対策が求められる全国の医療機関や消防、警察、自衛隊などに導入されています。

今回は、そんなタムラテコの製品を導入するBunkamuraシアターコクーンに取材を実施。with コロナ時代の新たな感染対策事情を伺いました。

  • シアターコクーン劇場内

    総客席数747席のホールから創造的な舞台芸術を届けるシアターコクーン

未曽有のパンデミックでかつてない危機に…

今回お話を伺ったのは、Bunkamuraの舞台芸術事業部企画制作部で部長を務める森田智子さんです。

シアターコクーンは、演劇、コンサート、ダンスなど、さまざまな舞台が上演される劇場です。森田さんは主に演劇を担当するプロデューサーで、上演作品の企画立案、キャスティング、稽古の進行、本番運営、広告・宣伝などを担う制作の責任者。年間6~7本の作品を世に送り出しています。

  • 森田さん

    シアターコクーンで上演される舞台のプロデュースを手がける森田智子さん

コロナ禍で、全国のほかの劇場と同様に、シアターコクーンも舞台作品の上演ができなくなり、大きな打撃を受けたといいます。

政府から大規模イベントの中止要請があったのが2020年2月末。私たちはちょうどシアターコクーンで公演中でしたが、数ステージを残して公演を中止しなくてはならなくなりました。

その後地方公演には望みをかけて、大道具や小道具、衣装などをすべて現地へ搬入し、セットの設営をし、キャストの皆さんに移動までしていただきましたが、1回も上演することなく、全公演が中止になりました。衝撃でしたし、無念でした…。


その後、緊急事態宣言が発出され、2020年と2021年の2年間は予定されていた公演の半分以上が中止に。また、劇場自体が休館していた期間もありました。

この3年間で中止になった演劇の公演は10本以上。公演の準備すらできない時期も長くありました。その先の見通しも立たず、途方に暮れていました。


ようやく収容定員を半分にして舞台の上演が再開できるようになってからも、1カ月ほど続く公演日程中にキャストやスタッフから感染者が出て、以降の公演が中止になることがたびたびあったといいます。

舞台作品は、キャストが稽古をし、スタッフが準備作業を進めても、上演してお客様に見ていただかなくては、赤字になってしまいます。

シアターコクーンは持ちこたえることができたものの、継続が難しくなった主催者もいたと聞きました。


シアターコクーンでの感染対策

劇場は多くの人が集まる場所。再開当初から、さまざまな感染対策が講じられ実践されました。

休館中は、ほかの劇場や主催公演を行う会社とも連携を取りながら業界が一丸となって、どうすれば再開できるのか、感染対策の手段を必死で探し集めました。

そして、シアターコクーンではその時点でできる限りの対策を行ってみようということになりました。


  • 感染対策一覧表

コロナ禍における感染対策は、非常に重要なもの。稽古の段階から、しっかりとした感染対策が行われています。しかし、以前とは違ったやりにくさを感じたり、手探りで続けていたりする部分もあります。

さまざまな感染対策のなかでも、特にキャストや演出家を苦しめているのがマスクです。マスクをつけての稽古は息苦しく、声もこもる、演出家も表情が見えないため演技指導が難しくなります。

また、スタッフの中にはキャストと物理的な距離が特に近い職種もあり、「自分からキャストに感染させることは、絶対にあってはならない」と緊張感が漂っていました。

こうした状況から、稽古場全体に重苦しい空気が流れることもあったといいます。

更なる感染対策を探すなかで出会ったタムラテコのオゾン発生器

マスクをはじめとするさまざまな感染対策は、ウイルスの侵入を防ぐものですが、もちろん完璧ではありません。そのため森田さんは、更なる感染対策を探していました。そんなときに出会ったのが、タムラテコのオゾン発生器でした。

四苦八苦して感染対策を調べ、多くの人に相談するなかで、オゾンの効果について知りました。

実は、過去に利用した劇場のなかにも、使用後の楽屋の除菌・消臭にオゾン発生器を利用しているところがあったんです。


森田さんは早速オゾン発生器の導入を決め、2022年3月にシアターコクーンの稽古場と楽屋に合計20台を設置しました。

  • BT-180H

    導入されている機種は「BT-180H」。空気清浄機能があり、低濃度、高濃度と濃度調節が可能なオゾン発生器です。

  • けいこ場に置かれたBT-180H
  • 食事スペースに置かれたBT-180H

    稽古場内の更衣室や食事スペースなど人が集まる場所にも設置されています

キャストやスタッフが少しでも安心して稽古をし、無事に公演を実施できるよう、稽古場と楽屋にオゾン発生器を置くことにしました。


シアターコクーンでは、オゾン発生器の「BT-180H」のほか、スプレー型のオゾン水生成器「エルくりん minnie」を2台、さらに劇場のオフィスにも超小型のオゾン発生器「DUO」を4台導入しました。

稽古場や楽屋では、昼間は低濃度のオゾンが発生する有人モードで使用し、夜間は高濃度オゾンが発生する無人モードで部屋の隅々まで菌やウイルスを徹底除去しています。

安心できる劇場づくりにオゾンが大きく貢献!

今までの感染対策に加えてオゾン発生器を導入したことで、森田さんはキャストやスタッフたちの張りつめた気持ちに、少し余裕が生まれたと感じています。

オゾン発生器を置いたことで、安心感が高まりましたね。

もちろん、全員マスクをはじめとする感染対策は継続していますが、今までのような重苦しい空気はなくなったと思います。


シアターコクーンで舞台作品が上演される前には、キャストやスタッフに稽古場や楽屋でオゾン発生器を導入している旨の説明が行われます。説明を聞いた方からは「それは助かります」「興味があるので、詳しい情報を教えてください」といった反応が多く、なかには以前から使用されているキャストの方もいらっしゃったといいます。

  • 森田さんその2

オゾン発生器を導入した直後の公演では、皆が安心して稽古に臨むことができ、無事に全日程を終了。このうわさを聞きつけたほかの劇場から、どんな感染対策をしているのかと情報提供の依頼もあったそうです。

withコロナ、さらにその先へ。劇場が目指すこれからとは

オゾン発生器の導入から半年以上が経過。森田さんは、これからもオゾン発生器の使用を続けたいと考えているそうです。

超小型のオゾン発生器は、気軽に持ち運べるので、会議室や出張先のホテルにも持参して活用しています。

また、劇場や稽古場では、夜間無人モードで使用しているため、「帰宅するタイミングができてなんとなく居残ることがなくなった」という声もあるなど、思わぬ成果も上がっています。


隣接する東急百貨店本店の土地の再開発に伴い、2023年4月10日からの休館が決まっているシアターコクーン。休館中は、ほかの劇場を借りて舞台作品を上演することになっています。

オゾン発生器は、お借りする劇場にも持って行く予定です。将来的には、包括的な感染対策をすることで、一人ひとりの負担が軽減されればいいと思いますが、それはまだ先の話。

今後もしばらくは、状況の変化もみながらできるだけ皆さんの気持ちが軽くなるような適切な対策を続けるつもりです。


  • シアターコクーン入口

製品のラインナップが多く、劇場の稽古場のような広いスペースから自宅やホテルの部屋といった空間まで、さまざまな場所に応じた使い方ができるタムラテコのオゾン発生器。感染対策の取り組みを検討しているなら、選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

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[PR]提供:タムラテコ