• 笑顔で介護職の仕事をする若めの女性

みなさん、今の仕事に満足していますか? 収入、ワークライフバランス、働く環境、やりがい……それぞれ悩みを抱えて、転職を考えている人も多いのではないでしょうか? その悩みを解決するために、どんな職種を選べばいいのか迷いますよね。 今回は、「ありがとう」の言葉と感動が原動力となるエッセンシャルワーカーである介護職について詳しく紹介します。将来の選択肢を広げるために、まずはその実態を探っていきましょう。

仕事に何を求める? ビジネスパーソンへのアンケート結果は……

  • 仕事に対する満足度のアンケート結果
現職の満足度を知るべく、ビジネスパーソンにアンケートを実施! その結果はと言うと、満足していると答えた人がやや多かったもの、満足していない人も半数近くいるという何とも拮抗した結果に。 具体的にそれぞれ満足している理由、満足していない理由をうかがったところ、「充実感」「やりがい」「ワークライフバランス」が共通キーワードとして見えてきました。どんな点を重視するか、改善していきたいかは人それぞれですが、転職を考える際の職種選びのひとつの指標になりそうです。

安定かつ誇りを持てるエッセンシャルワーカーという選択肢。

  • 老人の乗った車いすを押して介護をしている様子
近年注目されているエッセンシャルワーカーである介護職。「大変そう」「給料が安そう」「休みがなさそう」というイメージが付きまといがちですが、実態を聞いてみると、そのイメージとはかなり違っていることがわかりました。
まず、介護業界自体がこれから迎える超高齢化社会に向け、成長産業だということ。介護保険から確実に収入が得られるため経営も安定し、賃金や休暇などの処遇も改善されてきています。また、未経験からでもOKという間口の広さも魅力のひとつです。

未経験からでも大丈夫。介護業界へ転身した方の生の声を聞いてみました!

Q.——介護職へ入ったきっかけを教えてください。

実際に、未経験で異業種から介護業界へ転職された方にお話を伺いました。なぜ介護職を目指そうと思ったのか、きっかけを教えてください。

前職は製造業で工場勤務をしていて、介護職とは無縁でした。興味もなかったのですが、弟が特別養護老人ホームで働くようになって、弟が楽しそうにご利用者との関わりについて話しているのを聞いて興味を持つようになりました。しんどいことがクローズアップされがちですが、介護の「楽しさ」についても伝えてイメージを変えていきたいと思います。

もともと福祉や看護学校に通っていて、高校ではヘルパー2級の資格を取得していました。母や姉が介護職だったこともあり、「やっぱり介護の仕事がしたい」と思って製造業から転職しました。

人と話すのが好きだったのと、5年前に父親が他界し、自宅で看取ったのですが、そのときに何もわからず、介護の知識があればなと思ったのがきっかけです。ただ高校卒業後、希望していた介護業界の採用試験に落ちてしまって……。物流業界で働くことになったのですが、残業が半端なく体を気遣って転職しようと。将来を見据えて、もう一度介護職に挑戦しました。

みなさん、転職理由はさまざまですが、異業種から飛び込む勇気は見習いたいものです。 介護職について詳しく知りたい方は

Q.——仕事内容を詳しく教えてください。

具体的にどんなタイムスケジュールで仕事をしているのでしょうか? また仕事をしていて大変だったこと、新たに気づいたことなどあったら教えてください。 早出、遅出、夜勤の3交代制のスケジュールの中で、早出のタイムスケジュールを教えて頂きました。

※あくまで一例であり、その日によっても施設によってもスケジュールは異なります。
  • 介護職の1日のスケジュールのイラスト

コロナ前は散歩やレクリエーションの時間もあったのですが、今はこのような感じです。パソコンには、日々の変わったことやリハビリの状況、水分量などを入力しています。 最初は右も左もわからず、業務内容を覚えることで必死でした。時間内に終わらせることばかり気にして。気づきとして大きかったのは、ご利用者と何気ない会話をしている先輩の仕事ぶりでした。ご利用者がどう過ごしたいのか、何を求めているのかを知るためには、コミュニケーションを取ることが大事だと気づかされました。今は会話することを意識しています。

全くの未経験だったので、当たり前だと思っていた会話が認知症の方とはできないこと、コミュニケーションが取りにくいことに悩みました。ただ経験がない分、就職後しっかりと研修期間を設けてくれたり、「一日中、ご利用者と話すだけでいいよ」と言ってもらえて、少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。

Q.——働く中で感じられる貢献ややりがいを教えてください。

  • 介護施設利用者から笑顔で感謝される様子

長く働くには、モチベーションをキープするのが大事ですよね。どのようなことにやりがいを感じ、社会貢献しているなと感じますか?

「今日はリハビリを頑張ろう」とか、小さなことでもいいので、毎日ひとつ目的を持って働くようにしています。社会貢献しているかは、第三者が決めることなので、自分で貢献しているなと思うことはないですが、ご利用者の息子さんから「ここに入所してよかったと母が言っていた」と言われたりすると嬉しいです。

ご利用者、その家族から笑顔でダイレクトに「ありがとう」と感謝されるのは、やりがいにつながっています。コロナ渦で、今までのように面会ができなくなってしまい、ご利用者と家族の間に入って双方の不安を取り除けるように対応した際、「安心して暮らせるのは、あなたのおかげ」と言ってもらえたのは嬉しかったです。

一人の人から必要とされる人になれる、というのがエッセンシャルワーカーとしてのやりがいです。ご利用者の生活すべてに関わっているので、自分の祖父や祖母と接しているような感覚で働いていますが、「また明日も来てな」「あなたがいてくれてよかった」の一言で、その人の力になれたのかなと。前職とは違い、同じ一日がなく、一日があっという間に過ぎていきます。日々、自分の中でも成長が感じられ、毎日飽きずに続けられる仕事だと思っています。

介護の仕事内容について詳しく知りたい方は  

介護職の実態とは? 処遇改善や知らない魅力が見えてきた!

お給料は……上昇傾向?

働く上で、気になるのがお金や待遇について。ここでは最近の介護職の処遇改善など、リアルな実態についてご紹介します。

  • 介護業界の給料事情

「低賃金」のイメージが強い介護職ですが、実は、お給料は上昇傾向にあります。2019年より10年以上勤務するベテラン職員を支援する制度が開始されました。これにより、勤続年数や資格取得に応じて昇給する介護処遇改善手当が支給されるようになり、スキルアップを目指したり、長く働くモチベーションにもつながっています。 さらに残業については、1週間の残業時間がなし、または5時間未満の方が約8割と、残業なしの方が多数! 有休取得率も全産業平均よりも高く、ワークライフバランスが取れていることがわかります。

成長産業かつ、新技術の搭載により働きやすさも、安全面もUP!

  • 介護業界の市場規模について

コロナ渦でエッセンシャルワーカーとしてより注目度がアップしている介護職ですが、高齢化が進む日本では今後ますます必要不可欠な職業であり、成長産業であるとも言えます。 また、働く現場での技術面も日々進化しています。タブレットを使ってスタッフ間の情報を共有したり、リフトなどの機器を導入してスタッフの体にかかる負担を軽減するなど、より働きやすく、ご利用者が安心して安全に過ごせるよう最新の技術が活用されています。

当施設では今年度から見守りセンサー「HitomeQケアサポート」が導入されました。以前はナースコールを使っていたのですが、「HitomeQケアサポート」だと音声だけでなく、ご利用者の状況がスマートフォンでライブ映像として確認できるので、素早く的確な対応ができます。また、ベッドから車いすの移動などに床走行式リフトを導入していて、身体への負担が軽くなりました。ご利用者も「リフトの方が怖くない」とおっしゃっていて、安全かつ不安解消にもつながっていると思います。

将来へのスキルアップが出来る環境!

正規職員の採用の際、経験や資格を問わない事業所が多く、未経験でも介護職にチャレンジすることができます。とはいえ、未経験だと心配事が多いですよね。でも初任者研修や実務者研修など、研修制度が充実しているのでご安心を! また介護福祉士の資格取得のための助成金制度や各施設での積極的なサポートも受けられ、資格を取得しやすい環境が整えられています。将来へのスキルアップも応援してくれているので、心強いですよね。

外部研修が充実しているので、何かに悩んだときは研修に参加しています。みんなと会話しているだけで士気が向上しますし、自分の中のモヤモヤも解消されます。未経験からの転職組ですが、介護福祉士の資格を取得することができました。今後は、ケアマネージャーや社会福祉士の資格取得を目指しています。

介護業界の働きやすさを詳しく知りたい方は

オンとオフの切り替えは大事! おすすめのリフレッシュ方法とは?

  • 若者が介護職の仕事とプライベートの両立のためオンとオフの切り替えをしている様子
どんな仕事も、オンとオフの切り替えは大事です。仕事終わりや休日はどのように過ごしているのか、教えてください。

オンとオフがきっちり分けられるタイプで、仕事が終わった瞬間、オフモードに(笑)。サウナが大好きで、以前は週5で通っていたのですが、今は自宅で半身浴を楽しんでいます。

私は姉妹と会ってリフレッシュしながら、資格取得のための勉強をしています。

趣味のバイクや釣りに行っています。勝手なイメージで介護職の人はインドア派が多いかなと思っていましたが、アウトドア派の人もいて、職場の仲間と一緒に行くこともあります。

みなさん、ちゃんと仕事とプライベートの両立ができているようです。ワークライフバランスがしっかり取れていると、仕事へのモチベーションも上がりますよね。

▼兵庫県老人福祉協会サイトはこちら

兵庫県老人福祉協会

いかがでしたか? 介護業界の印象が変わったのではないでしょうか?

人と関わり、「ありがとう」と感謝されるやりがいのある介護の仕事は、これからますます活躍の場が広がり期待される職業です。未経験でも活躍できる環境が整っているので、第二新卒や転職を考えている人は、選択肢のひとつとして考えてみてください。
そして、介護職に魅力を感じたり、興味を持った方は、さらに知識を深めて第一歩を踏み出してみましょう!

介護業界の働きやすさを詳しく知りたい方は


[PR]提供:一般社団法人兵庫県老人福祉事業協会