バンダイの人気シリーズ、大人のための変身ベルト「COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)」の最新作は、先ごろ10周年記念作品が劇場公開されて話題を集めた『仮面ライダーオーズ/OOO』(2010年)から、仮面ライダーバースの変身ベルト「CSMバースドライバー」に決まった。
800年前の怪物グリードの核となり、さまざまな生物の力を宿した「コアメダル」を「オーズドライバー」に装填して変身する仮面ライダーオーズ/火野映司(演:渡部秀)に対して、仮面ライダーバースはグリードの身体を構成する「セルメダル」を「バースドライバー」に装填して変身を行う。
「CSMバースドライバー」は撮影用小道具(プロップ)が持つメカニカルな魅力の徹底再現にこだわり、さらにはバース変身者である伊達明を演じた岩永洋昭、後藤慎太郎を演じた君嶋麻耶による劇中セリフの数々も新規収録されている。さらに、通常バージョンに加えて、Vシネクスト『仮面ライダーオーズ/OOO 10th 復活のコアメダル』およびスピンオフドラマ『仮面ライダーバース バースX誕生秘話』(東映特撮ファンクラブにて配信)に登場するバースの強化形態「仮面ライダーバースX」専用アイテムである「Xユニット」も商品化され、バースドライバーとのセット販売が行われることが発表された。
CSM発売を記念して、岩永洋昭と君嶋麻耶による対談インタビューをお届けする。
――大人のファンに向けた変身ベルト商品であるCSMのことはご存じでしたか?
岩永:今年、オーズのベルト(CSMオーズドライバーVer.10th)が発売されたとき、こんなシリーズがあったのかと気づいた感じです。
君嶋:僕もぜんぜん知らなくて、今回の音声収録のお話をいただいて初めて知りました。大人向けの変身ベルトか、すごいなと思いましたね。
岩永:ウチの娘はいま5歳で、こういうのがあったら喜々として遊ぶんだろうなあ。
君嶋:遊んだら、懐かしいという感情は確実に湧きますね。
――「CSMバースドライバー」の商品見本がこちらにありますが、実際にお二人が撮影で使われていた小道具と比較してどう思われますか。
君嶋:とても精密に出来ていると思います。アップ仕様のベルトに近い印象で、アクション用に使っていたものよりもキレイだなって思いました。
岩永:アクション用は傷もいっぱいついちゃうし、最後のほうはボロボロになってたもんね。
君嶋:セルメダルを入れてダイヤルを回す、このカチカチいう感触は本物に近いです。
岩永:中央のカプセルがパカッと開くギミックとかも心地いいね。
君嶋:これなら、絶対にファンのみなさんに喜んでもらえるんじゃないでしょうか。小道具と同じものを持ちたい、触りたいという思いを持っている人は、たくさんいらっしゃると思います。
――放送当時の商品「DXバースドライバー」をお持ちでしたか。
岩永:送っていただきましたね。でも、あの頃ちょうどド真ん中の視聴者だった親戚の小さな男の子が喜ぶかなと思って、あげちゃったんですよ。もう、めっちゃ喜んでくれましたけどね。
君嶋:僕も同じで、せっかく頂いたのですが、せっかくなら喜んでくれる人のもとにあったほうがいいかなという思いがあって、友だちのお子さんに贈ったんです。一筆サイン入れて(笑)。
岩永:バースの銃「バースバスター」の玩具なら持っていますよ。娘が『オーズ』など仮面ライダーが好きでよく観ているので、中古で買ってきたんです。
――お2人が思う、バースドライバーのカッコいいポイントとは?
岩永:3種類の生物を組み合わせたオーズとは違った方向性で、機械である点がバースのカッコいいところ。ベルトの形状や仕組みもメカニカルな魅力を打ち出していて、好きですね。
君嶋:自分もバースに変身していたんですけど、どちらかというと伊達さんがバースだってイメージが強いんです。だから、客観的にバースはカッコいいなって思っています。バースドライバーも伊達さんのものという印象です。
――DXバースドライバーをはじめ、バース関連商品を実際に販売しているところに行かれたことはありますか。
岩永:売り場でどんな商品が出ているか、覗いたことはありますけど、子どもが玩具を買っているところには出くわしたことがないですね。
君嶋:僕はまったくそういう場所には行きませんでした。『オーズ』放送中は、玩具について少しも意識をしたことがなかったんです。それだけに、今回のCSMバースドライバーは玩具というより劇中での小道具に質感が近くて、これを着けて写真を撮ってもらったとき、懐かしい気分になりました。
――「CSMバースドライバー」は、岩永さん、君嶋さんによる劇中セリフが多数収録されているのも大きなセールスポイントですね。改めてお聞きしたいのですが、お2人の役柄とご自身が似ているな、と思う部分はどこでしょうか。
君嶋:自分は後藤ちゃんとはぜんぜん似ているところがないし、どちらかというと役を作っているくらいの気持ちでいます。でも(渡部)秀ちゃんたちからは「真面目なところは似ている」と言われることがあります。
岩永:僕と伊達は、そんなに変わらない気がします(笑)。東映の高橋一浩プロデューサーからは「他の舞台とか映像とか観ても、ぜんぶ伊達さんだ」って言われたことがある。じゃあ俺は芝居をしていないのかと(笑)。
君嶋:役を自分に寄せていくとか、いろんな役者がいますからね。
岩永:伊達を演じるときは、ルパン三世をイメージしているんです。ひょうひょうとしているけれど、決めるときは決める。そういうキャラクターに憧れていました。
――「CSMバースドライバー」を購入される方たちが伊達&後藤の変身を再現するにあたって、特に意識しておかなければならないのはどんなことですか。
岩永:それはもう、大人でありながら「子ども」の心に戻ること!
君嶋:動きの再現とかではなく、メンタル的な部分ですね。
岩永:そうそう! 俺はぜったい変身できるんだと信じること(笑)。
君嶋:これだけの充実ギミックですから、この「CSMバースドライバー」を手にしたらぜったい心をクリアにして、遊んだほうが楽しいと思います。
――「変身」のかけ声について、どんなこだわりがありますか。
岩永:映司は若くて「変身!」と声も張っていたから、こっちとしては大人なわけだし、静かに「変身」と言うよう心がけていました。
君嶋:僕は映司と伊達さんの中間くらいのテンションで変身!と言っていました。仮面ライダーにとって「変身」は大事な言葉ですので、映像をご確認の上後藤ちゃんと伊達さんの言い方を研究してみてください。
――「CSMバースドライバー」がお手元に届いたら、どんな風に遊んでみたいですか。
岩永:そうだなあ……。一度、ひととおり動作を確かめた上で、娘といっしょに遊びまくろうかなと思います。
君嶋:それがいちばんいい遊び方ですね。僕は商品が届いてもすぐ中を見ないで、すこし様子を見ると思います。しばらく箱のまま飾ってて、友だちが来たとき「あれ何?」と聞かれたら「これか? 俺の声が入っているんだ、ここに!」と言って驚かせる(笑)。
岩永:それこそ、一杯飲みながらいろいろな音声ギミックを試してみたいな。
君嶋:セリフやBGMを鳴らしまくって遊ぶのもいいですし、アートの感覚で部屋にディスプレイしてみるのも大人っぽくて素敵だと思います。仮面ライダーバースの魅力が詰まった「CSMバースドライバー」を、楽しみにしてほしいです。
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