皆さんは、「ポッドキャスト」をご存知だろうか。
簡単にいえば、インターネットを通じてデジタルオーディオプレーヤーに配信される音声コンテンツ、あるいはその仕組みのことである。ラジオ番組をパッケージ化して後日配信するものや、個人で配信しているユーザーも少なくない。
国内でも2004年に配信が始まったが、ここ最近は動画共有サービスやSNSなどの台頭により、存在感を失いつつあったことは確かだ。
しかし、そんなポッドキャストが今、世界的に盛り上がってきているのである。特にアメリカでは3人に1人がポッドキャストを聴いているなどという調査結果もあるようだ。
日本に先駆け、海外でポッドキャストの再ブームに火をつけたのは、「連続犯罪もの(serial crime)」と言われるジャンルの音声コンテンツだ。Netflixでドラマ化もされた『ダーティ・ジョン - 秘密と嘘 - 』は、実話をもとにした恋愛ホラードラマ。ポッドキャストで3,000万回も聴かれ話題になった。
また、ジュリア・ロバーツ主演でTVドラマ化された話題となった政治スリラー『ホームカミング』もポッドキャスト版がベースになっており、こちらも大ヒットを記録している。
このポッドキャストブームの追い風となっているのが、音楽配信サービス「Spotify」だ。PCやタブレットだけでなく、スマホひとつで気軽に音楽や音声コンテンツを楽しむことが出来る。
そこで今回は、Spotifyを活用したポッドキャストの使い方、楽しみ方を紹介していくことにしよう。家にいる時間が多く、「飽きてしまった」「やることがない」という人たちも必見だ。
Spotifyで“ポッドキャスト”を使う方法は?
Spotifyは世界最大の音楽ストリーミングサービスで、日本でも多くのユーザーが利用している。ストリーミング配信なので、音楽データをスマホに保存する必要はない。インターネットに接続すれば、いつでも気軽に好きな音楽にアクセスして楽しむことができる。ジャンルの幅も広く、楽曲数は5000万曲以上。つねに新しい楽曲が追加されている。フリープラン(無料)とプレミアムプラン(月額980円)があり、ユーザーの好みや使い方で選択可能。
さて、Spotifyでは聴きたい音楽を探しやすくするために、様々なカテゴリが用意されている。「ソウル」や「ロック」、「R&B」といった音楽ジャンルだけでなく、「ニューリリース」や「年代別」といった分類や、「スリープ」や「パーティー」などシーンに合わせて使える。
その中に「ポッドキャスト」があるので、そちらをタップしよう。あるいは、Home画面の「おすすめポッドキャスト」から選ぶのも良い。
どうやって楽しめばいいの?
続いて、どんなポッドキャストを聴きたいのかを選択する。
たとえば今注目を集めている人気番組が聴きたいなら、「ポッドキャスト人気ランキング」をタップしてみよう。よく聴かれている番組が1位~200位までずらりと並ぶ。最初はこのランキングをスクロールして、気になったタイトルのポッドキャストを選んでみるのもいいだろう。
あるいは聴いてみたいジャンルが決まっているなら、カテゴリの中から選択しよう。
簡単にいくつか紹介すると、たとえば「お話(トーク)」はいわば様々なトーク番組を集めたコーナー。プロのDJがホストを務めるラジオ番組のアーカイブもあれば、一般人が気ままに配信している番組もある。通勤通学などのお供にぴったりだ。
情報収集したいなら「ニュース&政治」も見てみよう。「NHKラジオニュース」や「聴く日経ヘッドライン」などが配信されており、世の中の動向を手早く知ることができる。
気分を上げたいときは「コメディ」が良い。「お話」と一部重なるところがあるが、『三四郎のオールナイトニッポン』なども配信されていて、お笑い要素が多めのラインナップだ。ゲーム好きなら当然「ゲーム」も見逃せない。一般人を含め、様々な配信者がゲームについて熱く語る番組が並んでいる。
今見るべきおすすめ番組をピックアップ!
そのほか、おすすめの番組を紹介しよう。 まずは「三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcast」。
モデル・タレントで音楽好きの三原勇希と音楽雑誌の編集長も務めた音楽評論家の田中宗一郎の2名をメインに、毎回ゲストと一緒に音楽・映画を中心に様々なカルチャーについて取り上げる台本なしのフリートーク番組。
スタート以降、つねにランキング上位の人気番組となっており、ポッドキャスト初心者の初めての入り口としても、うってつけだ。
様々な趣味嗜好や日常の中にある「おもしろ」を掘り起こし受け止めてきた、あのTBSの人気番組『アフター6ジャンクション』。
メインパーソナリティの宇多丸(ライムスター)と個性豊かなゲストたちで織りなす同番組の、延長戦トークや、放送しづらい映画などのネタバレ前提トークなど、オンエアでは放送されなかった貴重な内容を聞くことができるのが、「アトロク・放課後 podcast」だ。「おもしろ」に餓えた人たちはこの機会にぜひどっぷりと浸ってほしい。
ミュージシャン/音楽プロデューサーの西寺郷太がパーソナリティを務める「西寺郷太の GOTOWN Podcast」。同番組では、「インプット・アウトプット」をコンセプトに、毎回趣旨に沿ったゲストを招き、多種多様なテーマについてディープに持論を展開(アウトプット)しつつ、ゲストから新たな視点を吸収(インプット)していく。
なお、記念すべき初回配信のトークテーマは、音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」(通称ヒプマイ)。ゲストにはKURO (HOME MADE 家族)と、「週刊SPA!」副編集長・田辺健二を迎え、ヒプマイの魅力や音楽制作などについて同プロジェクトに楽曲提供したミュージシャンならではの深い視点から熱いトークを披露。音楽好きはもちろん、そうでない人も、楽しめそうだ。
歴史を愛するがゆえ、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEKたちによる歴史番組、「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」。彼らが愛する日本と世界の歴史をユーモアかつ、ときにはディ~プに語っていく。私達が抱える人間関係、仕事、恋愛など日常的に抱える悩みも、歴史を知ることで解決できるかもしれない。
また同番組は、4月10日開催のJapan Podcast Awardsにて大賞と、Spotify賞のW受賞を果たしており、業界人たちも注目の必見番組だ。
この他にもSpotifyのポッドキャストには本当にたくさんのユニークな番組がラインナップされているので、必ず好みの番組と出会うことができるだろう。とくに今はお家にいる時間も長いので、ポッドキャストを聞きながら過ごすというのも有効な楽しみ方のひとつだ。ぜひ皆さんもお気に入りの番組を探してみては。
[PR]提供:Spotify