昨年秋に日本に上陸した世界最大級のオンラインストリーミングサービス「Netflix(ネットフリックス)」。映画やテレビドラマ、アニメなど国内外を問わず様々なコンテンツが配信されている。そんな中でも、今年3月から新たなシーズンの配信が始まっている『Marvel デアデビル』シリーズに注目してもらいたい。

『デアデビル』はマーベル・コミックを原作とする作品。ヘルズ・キッチンと呼ばれるスラム街を舞台に、昼は盲目の弁護士、夜は悪を裁くヒーロー「デアデビル」という二つの顔を持つマット・マードックの活躍を描いている。Netflixのサービス開始とともに配信されたシーズン1は、アメコミファン以外からも熱い支持を受けていた。

シーズン2では新キャラクターのパニッシャーやエレクトラも登場し、ますます勢いが加速する本作は、なぜこれほど面白いのか。アメコミの大ファンであり、"アメコミ芸人"としても活躍するなだぎ武とバッファロー吾郎 竹若元博のふたりに『デアデビル』の魅力について、たっぷりと語ってもらった。

デアデビルは「寅さん」? 舞台は「葛飾柴又」?

――そもそもおふたりがアメコミにハマった理由とは?

なだぎ:僕は子どものころに超人ハルクとかスパイダーマンを見て、日本の漫画とは違うんだなって思ったところから入りましたね。

竹若:僕もそういう感じです。X-MENっていう漫画の日本語訳版が出たときに、むさぼるように読んで、作品それぞれの味や深みを知ってハマりましたね。

なだぎ:アメコミは大人になって読むと、さらに面白いですよ。例えば、スパイダーマンでは「大きな力には大きな責任が伴う」っていう言葉がでてきますけど、ヒーローの悩みとかダークな部分とかを描いているんです。

――ズバリ、デアデビルはここが面白いというポイントは?

なだぎ武

なだぎ:『デアデビル』はアメコミ原作だから、漫画を読んでないとわからないんでしょって人、いますよね。

竹若:そうそう。それか、ヒーローものだから勧善懲悪で、わかりきったストーリーなんでしょ、って。

なだぎ:でも『デアデビル』は違うんですよ。ドラマ性がしっかりしていて、サスペンスドラマを見るような感覚で楽しめるんです。

竹若:確かに。クライム・サスペンスですよね。謎解きも楽しめますし。

なだぎ:あとアメコミってド派手なヒーローが多いんですけど、デアデビルは下町のヒーローって感じです。超能力もなければ、舞台はずっとヘルズ・キッチンで変わらないし。

竹若:(笑)。ヒーローものって言いつつ、街に根付いている人々の生活をしっかり描いているのもいいですよね。ヘルズ・キッチンで悪を裁くデアデビルに対して人々がどういう反応を見せるのか、住んでいる人を巻き込みながら展開していく人間ドラマはすごくリアルです。

なだぎ:いわばデアデビルは「寅さん」なんですよ。で、ヘルズ・キッチンは「葛飾柴又」なんです!

――なるほど(笑)。ところで、新たに登場したキャラクターのパニッシャーはいかがですか?

バッファロー吾郎 竹若元博

竹若:パニッシャーってすごく難しいキャラなんですよ。彼は他のマーベル・コミックにも登場するダークヒーローなんですけど、『デアデビル』での描き方は上手でしたね。パニッシャーが抱える弱みとか心の闇とか、他の作品内での描かれ方と違う一面が見えるんです。パニッシャーというキャラクターを知らなくても、デアデビルを見れば感情移入できると思いますよ。加えて、ファンにとってもこれぞパニッシャーと納得できるストーリーになっていました。

なだぎ:もともとパニッシャーを知っている人でも「ああ、この人、そういえば別作品ではヒーローやったな」って後から思い出すくらいです。”デアデビルのパニッシャー”としてキャラクターが作りこまれてますよね。

竹若:あと、パニッシャーは戦い方が不器用(笑)。

なだぎ:殺し方も残虐やし、イケイケドンドン(笑)。でも、デアデビルではパニッシャーみたいにキャラごとに戦い方の違いが出てくるのも面白いですよ。こいつ、こういう戦い方しよるんや、意外に気をつかいよんな、とか(笑)。

Netflixのオリジナルドラマである意味

――デアデビルのシーズン2全体を通してどんな印象ですか?

竹若:Netflixオリジナルってことがデカいんじゃないかと思うんです。アメリカのドラマって人気シリーズであっても、視聴率が悪かったら過去にどれだけ人気があっても打ち切りになるでしょ。でもNetflixオリジナルは、そのシーズンは絶対に続けられることが確約されるので、制作側も不安がなく、魂をこめて作れるんだと思います。

なだぎ:視聴者はそこまで考えながら見てないけど、制作側としてはその安心感はでかいですよね。その分、厳密に脚本も書けるし。

竹若:人気とるために急に路線変更したりしないで済みます。前半の伏線、なんやったんや! ってことが、ないですよね(笑)。

――マーベルといえば作品同士がクロスオーバーしますが、デアデビルに期待することは?

竹若:マーベル・シネマティック・ユニバースには『デアデビル』は絡んでいかれへんのかな。

なだぎ:大人の事情(※)がありますもんね。だから映画『シビル・ウォー』にスパイダーマンが出てくるってだけでも、すげー! ってなりましたから。

竹若:制作会社を飛び越えてね。『デアデビル』は『アベンジャーズ』の後の世界という設定ですし、軸としては同じところにいますよね。スパイダーマンもデアデビルと仲がいいですし……。

なだぎ:期待したいですよね。出てきてもおかしくない展開に向かっていくんじゃないかとは思いますね。9月にはNetflixで『ルーク・ケイジ』も始まりますし、期待に胸が膨らみます。

※制作会社が異なるため、マーベル・ヒーロー同士であっても同じ作品に出られないという事情があったが、スパイダーマンに関しては制作会社が提携したため映画『シビル・ウォー』に出演できることになった。

――最後にデアデビルをまだ見ていない読者に対してメッセージをお願いします

マードックの童貞顔

なだぎ:デアデビルってすごく人間味のある憎めないヒーローなんですよ。シーズン2でビリヤードをしているとき、同じ法律事務所のカレンに手を添えられるシーンがあって、そこでマードックが童貞みたいな顔をするんです(笑)。ヒーローなんだけど、そういう人間的な要素がふんだんにある愛すべき男なんです!

竹若:人間ドラマも楽しめるし、アクションにもアイデアがつまっていて、期待以上のものを見せてくれる作品ですよね。





『Marvel デアデビル』

昼は盲目の弁護士、夜は覆面ヒーローとして正義のために闘うダークヒーロー“デアデビル”が描かれている。シーズン1では、ニューヨークのヘルズ・キッチンを影で支配していたフィスクを倒し、人々に"デアデビル(命知らず)"と呼ばれるまでが描かれた。シーズン2では新たな強敵が登場し、マットのヒーローとしての苦悩や彼を取り巻く複雑な人間模様が新たに描かれる。またCGに頼らないリアルなアクションシーンにも注目。Marvel デアデビルは現在、Netflixで配信中。詳しくはコチラ

(マイナビニュース広告企画:提供 Netflix)

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