コンサートを行う場所はコンサートホールと相場が決まっているが、今回、東京・千代田区で資産運用サービスを手掛けるピクテ投信投資顧問(以下ピクテ)社内で、世界で活躍するヴァイオリニストによるコンサートが開かれるという。

社員向けの福利厚生かと思いきや、そうではないらしい。早速オフィスを訪ねると、ロビーには社員が集まり、和やかに談笑している。 現われたのは、ベルリンに留学中の若手ヴァイオリニスト、滝千春さん。彼女こそが、今日のコンサートの主役であり、ピクテが世界を目指す若き日本の芸術家を応援する企画「ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト2015」に選ばれたアーティストだ。

滝千春さんと、集まったピクテ社員の皆さん。なぜ企業のロビーでヴァイオリニストが演奏を?

その滝千春さんに話を聞くことができた。

滝千春さん。10月14日には、プロジェクトの一環で国際写真展Prix Pictetの展示会場でスペシャルコンサートも実施される

まず、ピクテ・パトロネージュ・プロジェクトに選ばれたときの心境を聞くと「ありがたいのひと言ですね。だからこそ、自分からもいろいろなことを発信していきたいですし、様々な報告ができればいいなと思っています」。

滝さんのホームページを見ると、世界で活躍している一方で、地元の小学校での演奏会にも積極的に参加している。「今、常に考えているのは、若い人たちにどうやったらクラシックに親しみを感じてもらえるかなということ。クラシックってどうしても敷居が高く、堅苦しいイメージがあると思うんですね。生の楽器の音を聴く機会ってなかなかないですし。でも私は、その壁を少しでも取り払ってもらいたい。小学校での演奏会では、子供たちが本当に素直で、立ち上がって拍手してくれたんです。すごく嬉しかったですし、その記憶はきっと彼らにも残ると思うんです」

自らの演奏技術を向上させるだけでなく、クラシック音楽の普及にも情熱を注ぐ滝さん。その真摯な思いこそが、ピクテの活動を牽引していく最大の魅力かもしれない。「今後もピクテさんのような会社が増えればいいですよね。日本には開花していない芸術家がたくさんいます。ぜひ彼らを見つけてほしい。そのために私も頑張っていきたいですね」

ピクテとアーティストの「デュオ」はこれからも続く予定だ

心のこもった「応援スタイル」にこだわるプロジェクト

そもそも「ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト」とは何か? スイス・ジュネーブに本社を置き、プライべートバンクをルーツとするピクテ・グループ。創立から210年にわたる長い歴史の中で、資産管理のみならず、文化・芸術に関する活動にも深く関わってきた。その活動の一環として、世界を目指す若き日本のアーティストを応援したいと「ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト」がスタートした。

“パトロネージュ活動”と聞くとパトロンという言葉を連想するが「ピクテは心のこもった“応援”というスタイルにこだわっています」と広報担当の佐々木愛さん。

「今後もいろいろな側面から滝さんの応援をさせていただきたい」と佐々木さん

たとえば、同社のウェブサイト内「滝千春スペシャルサイト」にはさまざまなコンテンツがあるが、ここに掲載されている滝さんの写真や動画はピクテの社員が自ら現場に取材訪問し撮影を行い編集したものだという。また、活動を告知するチラシもすべて社内制作。特筆すべきは、全社員が1人最低10枚そのチラシを社外の方に配る、名付けて「1人10滝(じゅったき)活動」。ネットで簡単に情報を拡散できるSNS全盛の時代にあって、この“草の根運動”は実に新鮮だ。さらには、社員が出演する動画「ヴァイオリンを弾いてみた」を制作。未経験者も含め、社員自ら簡単なヴァイオリン演奏に挑戦し、それを編集して一曲につなげるというユニークな企画が興味深い。曲目は、滝さんが初めてご家族の前で披露したという思い出の曲「きらきら星」。ラストには滝さん自身も「きらきら星」を演奏しており、その美しい音色には思わずため息が出てしまう。そして、それらのコンテンツを広報活動を通じて丁寧に世の中に伝えていくという。

「1人10滝活動」で配布するチラシ。ピクテの社員がMacで制作。

動画「ヴァイオリンを弾いてみた」の制作に参加する滝千春さんとピクテの社員。

「滝さんを応援するにあたっては、弊社に大切なご資金を預けてくださっている投資家の皆さまも、間接的に滝さんのパトロンであることを常に念頭に置いています。だからこそ、真摯な応援スタイルが問われると考えています。そのためには、まず社員自らもクラシックを知り、ヴァイオリンに親しむことも大切。いかにヴァイオリニストの方が大変な練習をされているか身を以て感じると、当事者意識が生まれ応援活動にも“思い”がこもります」(佐々木愛さん)。なるほど、社員に向けてコンサートを行う理由もそこにあったのか。そして、社員が食い入るように演奏を眺めていたのは、「自分も彼女を応援している」当事者意識の高さもあったのか……。

そう、「ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト」最大の魅力は、全社一丸となったこの熱い思いだ。一人一人が宣伝隊長となり自らできることで滝さんの応援活動に参加する。「このプロジェクトは、まさに滝さんを応援したいという、社員による心のこもったアイデアと協力体制の上で成り立っており、時として人海戦術も用いながら続けています。今年、滝さんを応援することに決めた理由は、プロとしての素晴らしい演奏活動に加え、弊社のそういった考え方にも理解を示してくださり、ご本人も楽しんでくださると感じたからなんです」。

創意工夫が行き届いたプロジェクトの内容と、そんなプロジェクトに共鳴した滝さんの真摯なお話からは、ピクテがいかに“人との触れ合い”を重視しているかが分かる。佐々木さん曰く、「今後も、投資家の皆さまにも共鳴していただけるようなピクテらしいアイディアや方法で、真摯に活動を続けるアーティストの応援を続けていきたい」とのこと。この活動に興味を持たれた方は、ぜひ「ピクテ・パトロネージュ・プロジェクト」ウェブサイトにアクセスしてほしい。


(マイナビニュース広告企画:提供 ピクテ投信投資顧問)

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