ドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」にはふたつの人気番組がある。「THE NAKED~男女全裸でサバイバル~」と「サバイバルゲーム」だ。

「THE NAKED」お尻に刺さったトゲを抜くふたり

「THE NAKED」は初対面の男女が水も食料もない、アフリカ、パナマの孤島、ボルネオ島のジャングルなどの野生の中に全裸で置き去りにされ、ふたりで助けあいながら食料や寝床などを確保し、21日間生き延びられるかに挑戦する。一方、「サバイバルゲーム」は元イギリス軍特殊部隊SASの隊員で、英国登山家最年少としてエベレストに登頂、世界初の水上オートバイによる連合王国一周、凍結した北大西洋を複合艇で横断などの経歴を持つサバイバル界のカリスマ、ベア・グリルスが各国の無人島、砂漠、雪山などの極限環境下で生き延びるためのサバイバル術を披露している。

どちらの番組も、過酷な環境下でどう生き延びるかという点にスポットを当てているが、忘れてはいけないのは、これがテレビ番組ということ。つまり、その状況を撮影するカメラマンやスタッフたちも極限の状況を共にしなくてはならない。ディスカバリーチャンネルではシリーズ番組の中で、スタッフや出演者が撮影の舞台裏を語っていくエピソードも制作している。

THE NAKED

サバイバルゲーム

葉っぱを編み衣服をつくる

スカンクはステーキに犬のフンを塗り込んだような味とのこと。不味いものを食べたときのベアの食レポもみどころのひとつだ

「THE NAKED」の裏側では、見知らぬ土地に放り込まれ、21日間苦境に耐える挑戦者の姿を紹介する。
「最大の恐怖は死です」
出演者たちは死ぬよりはマシだとミミズ、ゴキブリ、ヤシの木の中にいた幼虫をエネルギー源だと言い聞かせ無理やり食べていく。極度の空腹感に耐えかね、撮影スタッフを食べたかったとまで言う。 サバイバル4日目で左足の指が2本折れている者、赤道直下のモルディブで日に焼けて皮膚がボロボロになる者、川の水を殺菌しないで飲んだため高熱にうなされリタイアする者もいた。

「サバイバルゲーム」の裏側ではベア・グリルスに同行した撮影スタッフたちが当時の様子を語っていく。未開の土地にヘリからのパラシュートで降り立つことがベア・グリルスの冒険の第一歩。もちろんカメラマンはパラシュートで降下するベア・グリルスの様子を撮影しないといけないため、一緒に降下するしかない。複葉機でテキサスに降下するときは、機内に座るスペースがないためカメラマンは翼の上にロープで固定してベア・グリルスを撮影する。高度2400メートルという落ちれば即死の状況だ。この段階では、ベア・グリルス以上に過酷だ。しかし撮影スタッフであるサイモンは
「覚悟を決めて翼の上で撮るだけです」
と笑いながら語る。

翼の上にロープで固定するサイモン

高度2400メートルでの撮影。落ちれば即死だ

米モンタナでは100メートル以上もある高さの鉄道橋を、ぶら下がっている鎖を頼りにグングン上によじ登っていくベア・グリルス。そしてそれを追いながら撮影するサイモン。
「人間なら怖いに決まっています。高所恐怖症ではないけど、あの鉄橋の高さには足がすくみましたね」
両手が使えるベア・グリルスとは違い、カメラマンはカメラを抱えたままその様子を追わなくてはならない。

番組を観ていると過酷な環境下で冒険しているのはベア・グリルスひとりではないことがよくわかる。滝壺、砂漠の太陽、行く手を阻む氷河、自然の脅威は同行しているスタッフにも容赦なく襲い掛かってくる。

先に滝壺に飛び降りたべアから「飛んで!」と促されるカメラマンのサイモン(左)

意を決して飛び降りるサイモン

サハラ砂漠の気温は55度。スタッフはどんどん熱中症で倒れていく

アラスカの氷河。不安定な氷の上を渡っていくベア・グリルスだが、それはスタッフたちも同じこと

「撮影クルーも出演者と同様にハードな環境で奮闘しています。時には番組ホスト以上に過酷かもしれませんね。いいものを撮りたい! という情熱がなければ到底いられないようなタフな現場です」。ディスカバリーチャンネル・PRの加藤真咲氏がそう語るように、このサバイバルはベア・グリルスひとりで挑戦しているわけではない。お互いの信頼があるからこそ、ベア・グリルスも臆すことなく困難に挑戦できるし、スタッフもベア・グリルスに付いていくのだろう。

左から加藤真咲氏、井上直己氏、楠裕美子氏

また、実際に危険な状況に陥った視聴者が、ベア・グリルスのサバイバル術を参考にして助かったという報告も上がっているようだ。
ディスカバリーチャンネル・マーケティングの楠 裕美子氏いわく「私がもしアマゾンでサバイバルをすることになったら、たとえ危険でもアマゾン川を下ります。ジャングルの中を進むより、人がいる場所にたどり着く可能性が高いからです」とのことだ。

「ドキュメンタリーというと堅い、とっつきにくいというイメージがあると思いますが、ディスカバリーチャンネルは知的エンターテイメントなんです。しっかり番組を作っているからこそ本編だけでなく舞台裏も面白いので、様々な視点から番組を楽しんで頂きたいと思います」とディスカバリーチャンネル・デジタルマーケティング、井上直己氏は笑顔で語った。

(マイナビニュース広告企画:提供 ディスカバリーチャンネル)

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