お金を貯めたいと思っても、なかなかうまくいかない人は多いだろう。今回は、日本で投資信託を提供している「ピクテ投信投資顧問」に勤める、お金のプロフェッショナルな3人に、お金の貯め方について伝授してもらった。

――今日は、独身、既婚、ワーキングマザーというライフステージの違う3名の金融ウーマンに集まっていただき、お金を上手に貯める方法をプロフェッショナルに聞く、ということでお話をうかがいます。

参加メンバー
東さん…既婚。ピクテ投信投資顧問マーケティグ・コミュニケーション部コンテンツ・プランニング・チームで資料作成、広告、Facebookなどを担当

根尾さん…既婚。5歳の息子のワーキングマザー。ピクテ投信投資顧問マーケティグ・コミュニケーション部コンテンツ・プランニング・チーム・ヘッド

佐藤さん…独身。ピクテ投信投資顧問フィールド・マーケティング第一部で勉強会やセミナーなどの講師を担当

ライター酒井…現在大学1年と中学3年の子どもがいるママライター。教育費の話になると、急にグチっぽくなる

参加メンバーの東さん、根尾さん、佐藤さん(左から)

全員お金を貯めているけれど、目的は「老後」「万一のため」「住宅ローン返済」とバラバラ

――早速ですが、皆さん、現在お金を貯めていらっしゃるか教えてください。

佐藤 私は独身で、将来結婚せず1人で暮らすかもしれないと思い、老後を意識した貯蓄をしています。今の状況では、私たちが老人になる頃には年金がどうなっているかわからないので、今のうちから無理なく貯めていきたいというのが理由です。

――何か老後を意識するきっかけがあったのですか?

佐藤 1年前に厚生労働省から発表された今後の年金展望を見たところ、現在35歳、月収35万円の人がもらえる年金は月22万円から17万円に減るというものでした。月17万円で果たして暮らしていけるのかと思うと、怖くなってしまい、少しずつでも貯めようと思いました。

――根尾さん、東さんはいかがですか?

2人 まだ老後のことまでは考えていませんでした。

独身の佐藤さんが老後のことを考えていると聞いて驚く2人

 私がお金を貯めているのは、夫も私も働いていて今は生活が安定していますが、急にどちらかが働けなくなった時に困らないようにするためです。もちろん、中長期的にお金を貯めるということも視野に入れていますので、NISA(少額投資非課税制度)口座を開いて、そこで投資をするようにしています。

――NISAをきっかけに投資を始めたという若い方も多いですよね。

 うちもそうでした。元々私だけが投資をしていたのですが、NISAがきっかけで、夫も投資を始めるようになりました。私が欧州株に投資するなら、僕は新興国株にしようか、など家族間で分散についても相談しています。

――ちなみに家計はどのように運営しているのですか?

 お互い毎月同じ金額だけ共同口座に入れて貯蓄をしています。これだけ貯まったら新しい家具を買おうとか、定期的に2人でチェックしています。厳密には管理していませんが、お互い今、なんとなくこれくらい貯まっているかな、とは把握しています。

――根尾さんはお子さんがいらっしゃるので、お2人とは貯蓄の目的が違ってくるかもしれませんね。

根尾 私の場合は住宅ローンがあるのですが、住宅ローン減税の期間が終わった後になるべく多く返してしまおうと計画を立てています。それとは別に一応、子どもの教育資金用のため、最低限の学資保険に入っています。あとは子どもの学費用にとインド株に投資したものが順調に増えているので、それで学費を賄いたいという野望を持っています(笑)。

子どもがいる人は、教育費の目処がたったらやっと老後資金づくりスタート?

佐藤 独身の私には、住宅ローンとか、子どもの学費とかまだイメージがわかないのですが、そういった出費に備えてお金を貯めるとなると、一体、老後資金はいつ貯めればいいのでしょうね。

ライター酒井 上の子どもが今大学1年ですが、大学に入るときに初めてお金がかかるのではなく、中学高校、もっと極端に言うと、中学受験をすれば、小学校のときから、夏期講習に20万円くらいかかるわけです。もう自分の洋服を買う気もなくなりますよ。ボーナスが夏期講習にすべて飛ぶイメージです。

 買い物意欲がなくなるのですか!!!

買い物意欲がなくなると聞き子どもがいない2人は驚きを隠せない様子

ライター酒井 ない袖は振れないというか……銀行口座を見ると、あっという間に塾代が引き落とされて、限りなく0に近いので。洋服を買うお金がなければ、見に行かなくなりますよ。

根尾 やはりある程度は蓄えておかないといけないということですね。ただ、逆にお子さんの卒業が見えていると、気分的には余裕が出てくるのではないですか?

ライター酒井 そうですね。いよいよ老後資金に向けて、ラストスパートなんです。塾代20万円をすべて老後資金に回せるのですから、結構貯められるとは思います。気が緩んで、ホテルのバイキングで優雅にランチをしていたら、おしまいですね。

根尾 やはり、そこで投資ですよ。

外貨と投資信託を利用する「守り」の投資スタイル

――というわけで、やはり投資が大事という結論でしょうか。ところで、皆さん、投資をしていらっしゃいますか? またどんな投資対象をご利用ですか?

佐藤 私は、銀行の定期預金も多少持っていますが、基本的に、外貨預金と投資信託です。外貨預金は現金を持つという意味での保有です。複数の通貨を持つとリスク分散になるので、そういう意味で米ドルを持っています。

――投資信託のほうは、どのような投資対象を利用しているのですか?

佐藤 投資信託は老後目的ですから、長期的に増える資産を選んでいます。具体的には、新興国の債券に投資する投資信託に少しずつお金を入れています。例えば、利回りを約6%で考えると、10年後は単純計算すると60%ですよね。1.6倍に増えるということです。置いておくだけで、着実に増えることが期待できるものを選びました。

――どちらかという「守り」の姿勢ですね。

佐藤 そうですね。

佐藤さんの投資スタイルは守りの姿勢

日本株や外国株を購入する“攻めの投資”なら値動きに一喜一憂しない

――東さんの投資スタイルはどうですか?

 私は夫婦ともに攻めていますね。投資しているのは、日本株の個別銘柄と株式投資信託といった、比較的リスクの高いものばかりです。

――日本株の個別銘柄と株式投資信託の比率はどれくらいですか?

 個別銘柄には数銘柄投資し、ほとんどが投資信託です。株式投資信託のなかで先進国株式や新興国株式などに分散投資しています。また、同じ投資信託に時期を分けて投資したりもしています。

佐藤 私は値動きのあるものに投資すると、1日に2~3回ほど見てしまい、下がっていると気になったりするので、あまりアクティブな投資は落ち着かないですね。

 私も月に数回は見ますが、下がっていたとしても「あ~、下がっている」と思うだけです。投資に関してはあまりドキドキしない性格なんです。

――根尾さんはいかがですか?

根尾 私は日本株の個別銘柄、株式、投資信託、あとはインドの個別銘柄に投資しています。

――インド株はハイリスク・ハイリターンではないですか?

根尾 ちょうど、インド株のブームが始まるときに買ったので、その後随分上がりました。リーマン・ショックなどで下がりましたが、回復してさらに上昇しています。まだまだ保有しておくつもりです。

佐藤さんに対し、攻めの投資スタイルの2人

最初は投信積立や株主優待で「欲張らない投資」をスタートしてみる

――こうやってうかがっていると、投資をする際は自分の性格を知って、投資スタイルを決めていく必要がありそうですね。

3人 それは言えそうですね。

佐藤 初めての場合、何に投資したらいいのかわからないと思いますので、給与振込口座のある銀行に行って、債券型の投資信託を自動積立にするようにしたらいいと思います。値動きも少ないし、毎月積立ていくので。値下がりすればたくさん積立ができますし、そのうちまとまったお金になっていますよ。

 私は、近所にあるスーパーの株式を購入しました。高い頻度で行く場所なので親近感も沸きますし、その企業を応援したい気持ちになるからです。さらに、株式を持っていれば株主優待制度を受けられます。買い物をすれば、合計金額の数%をキャッシュバックしてもらえるのもうれしいですね。こういった自分にとって身近な銘柄や株主優待のある銘柄に投資してみるのは楽しみもあり、初めてでも投資しやすいかもしれません。

根尾 私は、リーマン・ショックのときに、高級ブランドの株式に投資しているファンドを安値で買い、その後、4倍に増えました。マーケットが下がった時こそチャンスと思って、安値で投資するのもひとつの戦略かもしれません。

――なるほど。

根尾 それぞれ、投資スタイルはあると思いますが、最初はあれこれ欲張らないことです。日本はインフレ2%の目標を掲げています。インフレでは資産が目減りすることを意味します。最初は利回り2%を目指すといったハードルの低い目標をたてて、あまり欲張らずに投資してみようという考え方からスタートするのがいいと思います。

――みなさん、どうもありがとうございました。まずは一歩を踏み出して、自分の投資スタイルをみつけることが、お金を貯めるのに大事なことだとわかりました。

お金の貯め方は人それぞれ。将来のこと、家庭を持ったときのことなどを考え、「投資」を始めようと思う方はまず、リスクの低い「欲張らない投資」という考え方に基づいた投資をしてみてはいかがだろうか。

なお、「欲張らない投資」とは、現在(*1)日本のインフレ目標である2%の利回りを目指した投資をするという考え方のこと。考え方についての詳細は、下記のサイトを参照していただきたい。

(*1)2015年7月

「欲張らない投資」関連サイト
http://www.pictet.co.jp/pictet_sp/yokubaranai/

(マイナビニュース広告企画:提供 ピクテ投信投資顧問)

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