ウォルト・ディズニーが思い描いた理想の世界"トゥモローランド"をめぐる物語、ジョージ・クルーニー主演『トゥモローランド』が6月6日公開を迎える。すでに予告編などで"トゥモローランド"の一部が明かされているが、その入り口は米カリフォルニアのディズニーランド・パークのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」にあるという。それは真実なのか!? 居ても立ってもいられなくなった編集Sが現地を訪れ、"トゥモローランド"潜入を試みた。

カリフォルニア ディズニーランド・パークの「イッツ・ア・スモールワールド」から"トゥモローランド"に行けるか挑戦!

「イッツ・ア・スモールワールド」に乗り込み"トゥモローランド"潜入に挑戦

カリフォルニアのディズニーランド・パークは、1955年にウォルト・ディズニーが創造した世界で最初のディズニーランドだ。実際にウォルトが歩いた唯一のパークということもあり、編集Sは大興奮。ウォルトの夢やメッセージを理解するヒントを得ようとパーク内を歩き回りながら、「ファンタジーランド」エリアにある「イッツ・ア・スモールワールド」へと向かった。

映画の中では、謎の少女アテナにTマークのピン・バッジを渡されたフランク・ウォ―カー少年が、アテナの後を追って同アトラクションに乗り込むと、そこから未知なる世界へと飛び込んでいく。果たして"トゥモローランド"への入り口は本当にあるのだろうか。

カリフォルニアの「イッツ・ア・スモールワールド」は、映画の撮影が行われた場所でもあり、実際に訪れると本当に映画の世界に飛び込んだかのよう。アテナがボートに乗るのをフランク少年が外から見つめ、アテナに誘われるようにフランク少年も追いかけるシーンを思い浮かべながら、編集者Sもボートに乗り込んだ。

フランク少年が「イッツ・ア・スモールワールド」に乗り、別世界へと飛び込んでいくシーン

映画でフランク少年がボートに乗っていると、服に付けていたTマークのピン・バッジが照らし出され、次の瞬間、地下の秘密ルートへと切り替わる。「自分も"トゥモローランド"に行けるのか!」。 期待に胸を膨らませていた編集Sだったが、何も変化は起こらない。そのままボートは通常ルートを進み、ゴールに着いてしまった。「あっ、そもそも映画でもTマークのピン・バッジを渡された人しか行けないんだ…!」。

なお、「イッツ・ア・スモールワールド」は、1964年のニューヨーク万国博覧会に、ウォルトが出品したアトラクション。万博終了後、カリフォルニアのディズニーランド・パークに移築され、以後、各国のテーマパークにも作られた人気アトラクションとなった。映画でフランク少年は、万博会場にて同アトラクションに乗り込んだ。

フランク少年気分で乗船

特に何も変化は起こらず…

そのままゴールへ

理想の世界"トゥモローランド"に近い!? 「トゥモローランド」エリアを散策

"トゥモローランド"潜入は果たせずとも、その現場を体験でき大満足の編集S。さらに映画で描かれている"トゥモローランド"を少しでも体感しようと、続いて、未来をテーマにした「トゥモローランド」エリアを訪れた。宇宙空間を駆け抜ける「スペース・マウンテン」や、ロケット型のライドアトラクション「アストロ・オービター」などを体験し、近未来にいるような感覚に。Tマークが描かれた乗り物「ディズニーランド・モノレール」や、Tマークが描かれたゴミ箱も発見し、まさに"トゥモローランド"にいるような気分になった。

同エリアでは、映画『トゥモローランド』の特別展も開催しており、映画のイメージビジュアルや、重要なアイテムとして登場するカウントダウンを刻む時計、時間をコントロールできる操作盤、コスチューム、そして、映画の発端となったウォルト・ディズニー社に保管されていた資料なども見ることができた。

また、世界のすべてのディズニーランドで、エリアの配置がほぼ同じであることにも意味があるのか気になった編集S。『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の「ディズニーリゾート王選手権」本戦出場経験のある茅祐介氏に聞いてみると、「東西が未来と過去、南北が現実と夢になっている」とのこと。「城を中心に各テーマランドにいけるような造りになっています。ウォルトの少年期の思い出、過去への尊敬、未来への希望を語れるようにした結果、こうなったのでは」という話を聞き、パークにはさまざまなメッセージが込められているのだと感じた。

ロケット型の「アストロ・オービター」

Tマークが描かれた「ディズニーランド・モノレール」

『トゥモローランド』特別展の入り口

フロリダのディズニー・ワールドに"トゥモローランド"の土台となった都市が!?

映画で描かれる理想の世界"トゥモローランド"の土台は、ウォルトが目指していたEPCOT(エプコット)と呼ばれる実験的未来都市であり、フロリダのディズニー・ワールドには、エプコットという名前のパークが存在する。最先端技術を体験できる展示やアトラクション、世界各国のパビリオンから成るパークだが、これがウォルトの思い描いた理想の世界なのか。再び茅氏に聞いてみると、「もともとエプコットはウォルトが考える都市計画。しかし今のエプコットは、やはりテーマパーク」だという。

そして、「映画に出てくる"トゥモローランド"はすべてが可能な独立した次元だったので、ウォルトが描いたエプコットのようです」と語り、「そもそも『トゥモローランド』エリアは、新しい世代のために、挑戦してもらう未来の世界をデザインして紹介していこうというもの。それがこの映画の核だと感じます」と茅氏。「"あきらめない人"のために"トゥモローランド"がある。挑戦していくことで"豊かな未来=トゥモローランド"をつくっていってほしいというウォルトのメッセージを感じました」と映画を通じて受け取ったメッセージを語ってくれた。

さらに茅氏は、本作の発端となったウォルト・ディズニー社の倉庫にあった「1952」と書かれた箱の中身の一つ、「イッツ・ア・スモールワールド」の設計図についても、興味深い話をしてくれた。「普通の目では見えませんが、ブラックライトをあてると、アトラクションの下に別のコースが浮かびあがりました。映画はこれを映像化しましたが、本当の意味は誰にもわかっていません」と言い、「『イッツ・ア・スモールワールド』にもっと別のアイデアやコース、違うテーマがあったのか。VIP用ものなのか。未来への入り口なのか。想像するだけで興奮しますね」と。茅氏の言葉に、編集Sの妄想も膨らむ!

「イッツ・ア・スモールワールド」の設計図に隠されていた別のコースの真実はわからないが、映画『トゥモローランド』でウォルトが思い描いた理想の世界を感じ、ウォルトからのメッセージを受け取ってほしい。

『トゥモローランド』特別展の展示物
(左から、時間をコントロールできる操作盤、カウントダウンを刻む時計、映画の発端となった資料)

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