婚活のプロである結婚相談所「関西ブライダル」に聞く、「結婚」。第2回では、人生の分かれ道において「結婚したい」と「結婚しない」という、それぞれの選択をする人の違いについて聞きました(以下、敬称略)。

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【インタビュー】婚活にちょっと一息、プロに聞く「結婚」の意味

  1. 本当に婚活は盛り上がっているの?
  2. 結婚しない人と結婚したい人、それぞれの事情
  3. なぜ結婚しなきゃいけないの?
  4. 「恋愛は結婚の延長線上」か「恋愛と結婚は別」か
  5. 結婚できる、できないの境界線

──「結婚したい」もしくは「結婚しない」という選択する人とは、それぞれどんな人なのでしょうか?

関西ブライダル代表取締役の杉山貞之さん

杉山「結婚したいと入会する人は20代からいます。若くても『両親も早く結婚したから私も30歳までに結婚したい』、『友達が早くに結婚したから』などという理由から結婚したいと考えている人もいるし、結婚適齢期というのはその人によって違うものです。そして、その人によって周期的に何回か訪れます。早くて22、23歳でくるのか、それが30代でくるのか、40代になるのか。その都度、恋愛はしていたけど結果的に結婚までいかなかったなど、色々な理由で婚期を逃す人が増え、特にアラフォー女性の婚活が増える結果になったのだと思います。

1人が楽と言っている人は、自分から逃げているだけ。心のどこかで絶対に寂しいと感じている部分があるはずですよ。」

三江「今、特に35歳が過ぎ、40前後の男性になると、親御さんと一緒に住んでいれば、もう結婚をしないで年老いていく親を看ていこうかと決心する人も多いです。そのほかにも、消極的で社交性に欠けていれば、女性経験も少ないので、女性や結婚に対する好奇心が薄い男性も増えています。少ない年収の中で家庭を持つのであれば、一人で自由にお金を使いたいという思いもあるようです。このような結婚する気のない男性の場合は、親御さんが相談に訪れます。親御さんも息子夫婦に老後の面倒を看てもらいたいという気持ちもあるのですね。

ブライダルアドバイザーの三江奈奈さん

30代後半以降の女性だと、プライドが高い方が多く、『結婚したい』と素直になるのは難しいようです。何をアドバイスしても、何でも跳ね返してきます。男性は結婚に向けたプランを考えて『頑張りましょう!』と声を掛けると、『はい……』とすんなり受け入れてくれるのに(笑)

プライドの高い女性と話をしていて平行線が続いた時は、『今までそんな考え方で、辛くなかったですか?』、『損ですね』と時には厳しいことも言います。これまで怒って帰り出す人は一人もいません。必ずその場で涙を流して泣きます。一生懸命力を入れて自分をガードして生きてきたのでしょうね。世間の目もあり、親御さんも歳をとっていく中で『結婚しないの?』と言われても、『平気よ、そんなの!』って言ってきた手前、苦しかったのだと思います。でも、『今まで頑張ってきたね』、『一生懸命やってるよね』と認め、『幸せな結婚でこれからの人生が変わるよ』と声を掛けると、涙とともに心も開いてくれます。

そして、『これから人生半分のところまできて、じゃあこれからあなたはどうしていきたいの? 最優先に結婚があるのだったら、じゃあ頑張ろうね』と、婚活に前向きに取り組むようになります。さらに、最終的には、『子どもがほしい』という理由で決心します。40歳前後になると、子供を生むか、生めない人生の瀬戸際でもありますから。でも、子どもだけがほしいから、いずれ離婚したとしても結婚したいという女性はいないです。やはり愛する男性に巡りあいたいのですね。」

(つづく)

結婚相談所「関西ブライダル」

1992年、関西ブライダル結婚情報センターとして営業を開始し、1998年に現在の「関西ブライダル」に改名。会員登録数は約4万3,000人と業界トップクラスで、結婚相手紹介サービス業における認証制度「マル適マーク」も取得。結婚に至るまでの仲介業務を行い、「センスアップセミナー」や「結婚塾」などを通した指導・アドバイスにも力を入れている。お見合いパーティーなどの出会いの提供もしており、「バツイチ婚活パーティー」や「スーパーエグゼクティブパーティー」などの企画も好評を得ている。また、結婚後も含めたアドバイスを行うために、スタッフの「ライフデザインカウンセラー」の資格取得を積極的に行う。ホームページは「関西ブライダル」のほか、パーティー情報を中心とした「関西ブライダルパーティー」がある。