この日、集まった非モテの数はなんと200人超。うち女性が約20名。自分のハンドルネームを書いたガムテープを胸元に貼り、初めて出会う同性異性との語らいで新宿LOFTはまともに歩けないほどの混雑ぶりと盛り上がりを見せた。ゲストたちによる、非モテ向け恋愛レクチャーなどで会場が温まってきたころ、プログラムは終盤になって一気に急展開へ。

相沢さんによって、脱非モテのテクニックが伝授される

非モテについて熱く語る登壇者たち。左から、進行役、飯田さん、相沢さん、永上さん。これらゲストたちによる非モテ向けの有益で痛快なトークが繰り広げられた

「一つのオトナのアミューズメントでは?」という担当編集の言葉が脳裏によぎったのは、イベント終盤、残り40分ばかりという時間に、進行役と永上さんが壇上に立ち上がり、半ばさじを投げる勢いで「フリータイムとしましょう!」「各自しゃべってください!」と発すると、会場は「ウォーッ」という床を突き上げるような低い音がとどろき、会場は一気にカオスと化した。占い師に並ぶ非モテ、恋愛相談を懇願する非モテ、進行役と「呑むぞ~っ」と酒を右手にハッスルする非モテ、ニンテンドーDSピクトチャットを興じる非モテ、そしておよそ10分の1の率で女性と出会えた非モテ……。この40分が一番アツイ時間となった。

会場には非モテの心を察する計らいも。話ベタな人向けの"サイレント・エリア"も設けられていた(左)。このようなエリアがあるオフ会も珍しいのでは。また、「リア充氏ね」などの言葉が書き綴られているのを垣間見たニンテンドーDSピクトチャットの光景(右)。

どこがオトナのアミューズメントなのかというと、集まる年齢層の幅の広さがオトナなのだ。下は10代の前途ある若者から、上は50代の人生ベテラン組までさまざま、混沌とひとつの目的である"脱非モテ"に向かってオフ会を楽しんでいるようにも見える。そんなところが学生コンパと違い、オトナな雰囲気がフワッと出ている。

挙句には進行役が「何が彼女だくそ~っ。オレたちには女なんかいらね~よな。リア充氏ね~。永上~っ、オレはおまえが一番嫌いなんだよ~」と口から爆弾を発すると、現場は「ウォーッ!」と呼応。今まで蓄積していた"非モテ・マグマ"が天へ向けて力強く噴き出し、現場は一気にヒートアップし……続きを読む