暑い暑い夏を乗り越え、長い長い残暑を乗り越え、ようやくみんな大好き「秋」がやってきた!と思ったのも束の間、「関東で今年初雪観測」のニュースが耳に入った。え、秋は!? まだ秋を堪能できていないのに、もう冬が来ちゃったの……?
というわけで、短い秋を楽しむべく、今回は紅葉狩りへ。都心の紅葉スポットは行ったことがあるし、かと言ってあまり遠くにも行けない。そんな現代都心ワーカーにオススメなのが、東京・あきる野市の秋川渓谷だ。
新宿から電車で1時間20分、サクッと日帰りで行けるにも関わらず、山々に囲まれ本物の自然を堪能することができる秋川渓谷。今まさに紅葉の見頃を迎えているということで、さっそくあきる野市へ足を運んだ。
駅前で電動自転車をレンタルしてサイクリングスタート
JR五日市線・武蔵五日市駅前に降り立つと、まずは駅すぐの「東京裏山ベース」へ。レンタサイクルやチェアリング用のチェアのレンタル、トレッキングツアーなどを行っており、秋川渓谷周辺でのさまざまな「遊び」を提案してくれる、旅のスタート地点だ。
今回はここで電動自転車を借りて、周辺の紅葉スポットを巡っていく。旅のお供はYAMAHAのカジュアルスポーティモデル「PASS vienta5」。ヘルメットも無料で借りられるので、手ぶらで行けるのがうれしいポイントだ。また、利用者にオリジナルのマップを配布しており、出発前にオススメのスポットや、行きたい場所への行き方などを丁寧に教えてもらうことができた。
まさに絶景! 山門と銀杏のコラボレーション
まず向かったのは、裏山ベースのスタッフの方が絶賛していた広徳寺。1373年に創立された臨済宗建長寺派のお寺で、山門の後ろに立つ銀杏の木がまさに見頃を迎えているのだとか。
広徳寺までの道は結構な坂道だが、眼下に広がるのどかな田園風景を横目に、電動自転車ですいすいと登っていく。やがてだんだんと曲がりくねった急勾配になっていき、さすがにきつくなってきた……と思ったその時、広徳寺に到着した。
入口を入ると、目の前に圧巻の光景が広がっていた。山門の背後に立つ銀杏の木が見事に紅葉しており、日差しを浴びた葉が金色に輝く様子はまさに神々しい。「見頃」という言葉では言い表せないほどの美しさだ。
門をくぐって境内に入ると、立派な2本の銀杏の木が参詣者を出迎える。下からその立派な木を見上げると、本当にため息が出るほど美しい。地面いっぱいに敷き詰められた落ち葉に秋の陽光が降り注ぎ、どこを切り取っても芸術作品のような景色が広がっていた。
秋川渓谷のシンボル・石舟橋へ
広徳寺を出て、再び秋川方面に坂道を下っていく。ちょっと小腹が空いたので、檜原街道沿いの精肉店「松村精肉店」に寄り道し、200円のメンチカツを1つ購入。
散策やサイクリング、ツーリング中に立ち寄る人も多いようで、お店の前にテーブルが置いてあり、座って食べられるようになっている。メンチカツはお肉の旨味と玉ねぎの甘みが感じられ、何もつけなくても十分に美味しい。疲れた小腹を満たすのに、ちょうどいいおやつだ。
次に、紅葉の名所・秋川渓谷へ。檜原街道は道幅が広く、自転車レーンも十分に設けられているため、安全にサイクリングができるようになっているのもうれしいポイントだ。
「松村精肉店」から10分ほどで、秋川渓谷を臨む石舟橋に到着した。石舟橋は吊り橋で自転車では渡れないため、自転車は都営駐車場の駐輪スペースに停めて徒歩で向かう。紅葉シーズンということもあり、平日ながら無料の都営駐車場はほぼ満車に近かったが、二輪スペースは余裕がある。自転車って便利!
秋川渓谷の代表的なシンボルとなっている石舟橋は徒歩でのみ渡れるため、両側に迫る美しい紅葉をゆったりと楽しむことができる。都心の紅葉スポットと違って人もそこまで多くないので、橋を行ったり来たりしながら思う存分紅葉を目に焼き付けることができた。
プチトレッキングも楽しめる「払沢の滝」
徒歩であればこの辺りまで来るのが限界かもしれないが、今回はせっかく電動自転車を借りたので、もう少し足を延ばしてみることに。東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれた「払沢の滝(ほっさわのたき)」へ向かう。
秋川渓谷から払沢の滝までは自転車で約20分。西に進むに連れて道幅は狭くなり、車との距離も近くなる。バスや大型トラックもよく通るので注意が必要だが、アップダウンはそこまで多くなく、電動自転車ならば比較的楽に進むことができた。
とは言ったものの、さすがに疲れが出てきたところで、ようやく払沢の滝の麓に到着。ここまで頑張った自分へのご褒美に、裏山ベースで教えてもらった豆腐屋さん「ちとせ屋」のドーナツと豆乳を購入。優しい甘みのふんわりしたドーナツと、お豆腐屋さんの濃厚な豆乳がエネルギー補給にぴったりだ。
駐車場横の駐輪スペースに自転車を停め、滝までは徒歩で山道を登っていく。山道とは言っても緩やかな上り坂で、舗装もされているので比較的歩きやすい道になっている。川のせせらぎ、鳥のさえずりを聞きながら緑豊かな山道を歩くと、自分が東京都内にいることを忘れてしまう。こんな近くにこんな自然があったなんて……。
15分ほど歩くと、いよいよ水の音が大きくなり、払沢の滝が見えてきた。滝の上部の木々が赤色や黄色に色づいており、紅葉と滝のコラボレーションはまさに今しか見られない絶景だ。横に設けられている石段を上ると滝に近づくことができ、マイナスイオンをたっぷり浴びさせてもらった。
足湯&水辺のカフェでまったり
その後は石舟橋方面へ来た道を戻り、温泉施設「瀬音の湯」へ。帰りは左側に渓谷を見ながらのサイクリングとなるので、さらに心地がいい。
「瀬音の湯」には無料で利用できる足湯があり、旅で疲れた足を休めることができる。やや熱めのお湯に足を浸けながら紅葉を眺めると、気持ちよすぎてこのままずーっとここにいたい……と思う気持ちに。なんとか自分を奮い立たせ、再び自転車にライドオン。ちなみに「瀬音の湯」は温泉施設(有料)のほか、レストランや宿泊施設、お土産屋さんも備えた複合施設となっているので、時間があればゆっくりとお風呂に入って行くのもオススメだ。
最後に立ち寄ったのはカフェ「水の音」。ここは川に面した屋外カフェスペースとなっていて、名前の通り水の音を聞きながら、ドリンクやスイーツをいただくことができる。お昼時ということもあり、隣接する系列店でお弁当を買ってきて、こちらで食べている人も多かった。
サイクリングを終えて、裏山ベースで自転車を返却。裏山ベースにはカフェラウンジがあり、特製カレーなどの食事やデザート、ドリンクを提供しているので、ランチを食べて帰ることに。サイクリングでほどよく疲れた体に、お肉がぎっしり詰まった「秋川渓谷キューバサンド」を補給して帰途に着いた。
都心からでも、「行きたい」と思ったらすぐに行ける大自然、秋川渓谷。道も走りやすく、普段自転車に乗らない人でも気軽にサイクリングを楽しめる、絶好のサイクリングスポットだった。12月上旬まで紅葉が楽しめるとのことなので、ぜひ足を運んでみてほしい。
































