結婚式と言えばホテルや専門式場のイメージがありますよね。でも、実は少し変わった場所でもできるんです。今回は結婚式・フォトウエディングができる驚きの場所を紹介。人とは違うオリジナリティあふれるウエディングをかなえたい人はもちろん、結婚式を終えた人も楽しめる内容になっているのでぜひチェックしてみてください!

  • 石蔵酒蔵 博多百年蔵の外観(素材提供:博多百年蔵)

2回目は日本酒好き、和の雰囲気の中で結婚式をかなえたいカップルにぴったりの「酒蔵」。今回は数ある酒蔵のなかでも福岡、博多の地に長く根付いた石蔵酒蔵「博多百年蔵」を取り上げます。

趣ある結婚式が実現! 「博多百年蔵」はどんな場所?

博多の街に唯一残る酒造場であり今もなお、お酒を造り続ける「博多百年蔵」。150年を超える歴史を持ち、2011年には国登録有形文化財に指定された由緒正しき場所です。

婚礼のはじまりは、1組のカップルが「ここで結婚式をしたい」と酒蔵に相談したところから。ふたりの願いをなんとか実現させたいと試行錯誤で結婚式を行ったのがきっかけで、酒蔵での婚礼事業がスタートしたそうです。

  • かつて酒米を精米などの作業をする場所だった「百年蔵ホール」は、天井高7.5mの大スケール会場(素材提供:博多百年蔵)

そんな酒蔵での挙式は、オリジナル人前式「百年婚」がかないます。新郎新婦がそれぞれ両親からお酒を受け取り、一つの入れ物に注ぐ「結び酒の儀」はここならではの式次第。「新しい家庭を築く」という意味が込められた儀式を通して、新たな門出を迎えることができます。

また、披露宴はかつて酒造りの精米工程等を実際に行っていた場所を使用。当時から残る天井の梁や滑車は酒蔵の歴史を感じさせてくれます。さらには、以前酒樽だったものを建物内のトンネルに使用するなど、館内の印象的な造りは驚きとともに感動を与えてくれるはず。

  • 酒樽だったものを建物内のトンネルに使用した場所は写真スポットとしてカップルから好評(素材提供:博多百年蔵)

酒蔵ならではのめずらしい演出とは?

ではどのような演出ができるのか紹介していきましょう。

はじめは、1番人気という王道の「鏡開き」! 酒樽のふたを木槌で叩いて開封する演出は、白無垢や色打掛といった和装にぴったりです。鏡開きには「円満(鏡)」と「末広がり(開く)」という意味が込められており、非常に縁起が良いもの。さらに、中のお酒はゲストに「振る舞い酒」として配ることができるとあって、ゲストとの交流も楽しめます。

  • 新郎新婦だけ、または両親ともできる演出「鏡開き」(素材提供:博多百年蔵)

2つ目は、「大杯での乾杯」。石蔵酒蔵で作られるスパークリング清酒「あわゆら」を2升半入る大杯に注ぎ、乾杯するというダイナミックさが魅力です。ますます繁盛という意味が込められた演出で、新郎新婦もゲストも盛り上がること間違いなし。

  • 新郎新婦だけ、または両親ともできる演出「鏡開き」(素材提供:博多百年蔵)

そのほか、ゲストと一緒にお酒を飲み比べて大吟醸酒を当てる「利き酒コンテスト」や、お餅をついてあんこやきなこをのせて食べる「祝い餅つき」、射的やヨーヨー釣り楽しめる「縁日」など、大人もついはしゃいでしまう風情感じるイベントが盛りだくさん。

さらに、結婚式を行うと成約特典として、直売所での買い物や宴会などが割引になる「百年蔵ゴールドカード」がもらえます。ハレの日を迎えたあとも、戻ってきたくなるうれしい特典ですよね。なお、結婚式の対応可能人数は30~100名まで。そのほか、気になることは気軽に会場に問い合わせてみてください。

歴史を感じる空間で大人の遊び心を満たすウエディングをかなえるなら、ぜひ酒蔵で!

■会場情報
・会場名:博多百年蔵(国登録有形文化財)
・所在地:福岡県福岡市博多区堅粕1丁目30-1
・営業時間:当面の間11:00~17:00(火曜定休日)