元国税局職員 さんきゅう倉田です。好きな小説は「宮沢賢治著 税務署長の冒険」です。
確定申告の期限が4月15日に延長になりました。追加の1カ月があれば、密を避けて申告ができるのではないでしょうか。
また、税務署や確定申告の会場に行かないという選択肢もあります。国税庁や多くの税金関係者、そして、ぼくは、みなさんが自宅から確定申告をすることを臨んでいます。国税側の事務処理負担の軽減やコスト削減も可能ですし、なにより、自宅ではどうしても申告ができない人が税務署に行った際の感染リスクも軽減できます。
国税電話相談センターでは電話での確定申告の相談ができるし、国税庁のホームページには基礎的情報から役立つ情報まですべて網羅されています。税務署に行って確定申告をする理由など、ほとんどないと言えるでしょう。
それでも、税務署に行って確定申告がしたいと言うのなら、予約が必要なので、下記のLINEを登録して予約をしてからいらしてください。
今年は税務署は予約が必要。予約用のLINEはこちら
なお、提出だけの場合は予約不要です。また、みんなで仲良く申告をしに行く場合は、人数分の予約が必要です。
自宅で確定申告。郵送とe-Taxどっち?
さて、自宅のパソコンやスマホで確定申告をしようと考えてくださった素晴らしい方々には、いくつかの選択肢があります。オーキド博士は、マサラタウンでこんなことを言っていました。
オーキド「そこに3つの確定申告があるじゃろう!さあえらべ!」
「ほう!税務署に行って申告するんじゃな?」
「ふむ、パソコンで作成、印刷して郵送で申告がいいんじゃな?」
「そうか! iPhoneでマイナンバーカードを読み取れるから、スマホで申告に決めるのじゃな?」
パソコンやスマホで、国税庁のホームページにある「確定申告書作成コーナー」にアクセスして、確定申告書を作成して、セブンイレブンで印刷して、管轄の税務署に郵送する方法が最も準備物のハードルが低いです。ぼくも昔はこの方法で、申告をしていました。
一方で、マイナンバーカードと7以降のiPhone、あるいは、ID・パスワード(税務署に本人確認書類を持っていくともらえる)を持っている方は、印刷や郵送をせず、インターネット上で送信できます。これが、いわゆる「e-Tax」です。
以前はマイナンバーカードを読み取る機械が必要でしたが、iPhoneや多くのAndroid製品に読み取り機能が搭載されたため、機械の購入が不要となった方が増えました。
ただし、スマホでの申告には機能の制限があって、確認した時点では個人事業者の確定申告には対応していません。だから、iPhoneにマイナンバーカードを読み取らせてe-Taxで申告ができるのは、会社員やパート・アルバイトが中心になります。
また、BluetoothでAndroidとパソコンを繋いで、Androidにマイナンバーカードを読み取らせてe-Taxを行うこともできるようです。 なお、通知カードではe-Taxはできません。
AndroidやiPhoneにマイナンバーカードを読み取らせる場合のアプリ
マイナンバーカードを読み取らせる方は、3つ、または2つのアプリをインストールしてください。
ここまで、準備したら、確定申告に必要な書類を用意しましょう。
会社員やパート・アルバイトなら、必ず必要なのは源泉徴収票。そして、確定申告をすることになった理由に関する書類、例えば、医療費の領収書や寄附金の受領証などを揃えます。
確定申告関係の書籍の購入は、会社員が控除を受けるために行う確定申告程度ならば、不要だと思います。読むもの大変なので、わからないところだけ国税庁のホームページなどで調べると良いと思います。
ぼくも、みなさんに役立つ情報をTwitterに投稿して、陰ながら支えます。
↓確定申告書のデザインが変更になりました。前回の記事と合わせると、漫画の背表紙みたいにひとつの確定申告書になります。
新刊『元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話』
(総合法令出版/1,404円/税込)
さんきゅう倉田の初の著書が発売されました。ぼくの国税局時代の知識と経験、芸人になってからの自己研鑽をこの1冊に詰めました。会社員やパート・アルバイトの方のための最低限の税の情報を、たのしく得られます。購入は コチラ