ふだん何気なく電車や駅を利用していても、なぜ電車が時間通りに運行できているのか、「混雑率100%」の車両に実際何人乗っているのか……なんて、意外に知らないものですよね。元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが、面白くてためになる鉄道の豆知識を解説する「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)から、一部を抜粋してご紹介します。

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日本の鉄道の正確さは職人技

日本の鉄道の正確性は世界でも有名です。 たとえば電車がホームに入ってくると、足元に記された乗車位置を示すマークにピッタリ止まります。 我々にとってはごく当たり前の光景ですが、実はこれは高い技術と経験の賜物なのです。普段自動車を運転する人なら、ブレーキをかけて信号の手前でピッタリ止まることは難しくないかもしれません。 しかし鉄道は鉄の車輪がレールの上を滑るように走っているため、 自動車と比べてブレーキが利きづらいのです。

近年ではホームに転落防止用のドアを設置している駅も増えており、停止時にはこのドアと車両のドアがピッタリの位置でシンクロします。 これはブレーキを自動化した路線もありま多くは運転士の技術によるものです。

運転士は、電車がホームへ進入すると停止位置目標を確認。 そして揺れることがないように丁寧にブレーキを操作して電車を止めるのですが、ブレーキのかけ具合は天候や乗客数、車両の数でも異なります。 つまり、運転士の腕の見せどころなのです。 また、ドアも自動ではなく、車掌や運転士がタイミングを見て操作するスイッチで開閉しています。

電車が定刻通りに到着し、列をつくって待っている利用客の前にピッタリと止まる光景は、当たり前のようで運転士の努力の賜物です。


本連載は、 「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」より、一部を抜粋してご紹介しています。

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「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)
著者:綿貫渉

電車はなぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多いのが鉄道の話。本書では、「電車が止まってしまったけど、運転再開までどのくらいかかるの?「車内のトラブルに自分が居合わせたら……」といった、日常で起こるかもしれないギモンや不安にも役立つ知識を、元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが楽しく解説。鉄道好きでもそうではなくても、鉄道や交通に興味を持つきっかけとなる一冊です。Amazon楽天ブックスで好評発売中。
日本文芸社 公式サイトhttps://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b623649.html