新型コロナウイルス感染拡大のため、在宅勤務を始めた、始める予定の方は少なくないはず。「自宅は寝るために帰るだけで、仕事ができるような環境じゃない」と慌てるビジネスパーソンもいそう。また、在宅時間が長くなったことで家の快適性を追求したくなっている人もいるのでは。

これまではデジタル機器や文具をメインに扱いましたが、今回は趣向を変えてメンタルケアとしての香り(香りのミスト)を取り上げます。

  • テレワーク疲れを解消できていますか?

環境に優しい廃棄材の柚子とヒノキを使用

紹介するのは、禅僧で精神科医でもある川野泰周氏が監修する「禅心香(ぜんしんこう)」(税込770円/10ml)。柚子とヒノキという2つの"和"の香りです。

柚子は、果実の爽やかな香りが好まれますが、果実の採取が終わった後の果皮はそのまま廃棄されるのみ。ですが最近、特に生産が盛んな高知県土佐山では、水を加えない蒸留方法により廃棄材の果皮を香りグッズに再利用しています。禅心香はこうして作られた柚子エキス蒸留水を使用しているのです。

それから、ヒノキ。香りが良い高級建築材として知られていますが、台風などにより傷ができたものは建材として販売できません。奈良県吉野の里では、このような木材でアロマテラピーに使う精油や、副産物の芳香蒸留水を作っており、禅心香ではヒノキの芳香蒸留水を使っています。

禅の精神が息づくエコな香り

禅心香は、柚子もヒノキも本来廃棄される素材を大切に再利用し、なおかつ天然の香り100%。エコなだけでなく、監修者の川野氏は現役の禅僧なだけあって、「無駄を出さない。最後までものを大切に扱う」という禅の精神を感じさせます。

さらに川野氏は臨床でも活躍する精神科医でもあるという頼もしさ。専門的知見から香りのマインドフルネスに配慮した一品であり、メンタルケア効果は折り紙付き?

香りは穏やかなので、同居家族がいるリモートワーク環境でも安心。しっかり香りに集中でき、瞑想に入りやすいようデザインされています。

  • 「禅心香(ぜんしんこう)」(税込770円/10ml)、左がヒノキ、右が柚子

禅僧で精神科医が勧める香りのマインドフルネス

川野氏が、テレワークに取り組む読者にコメントを寄せてくれました。

「テレワークにおいては、仕事とプライベートという2つの心のモードを切り替えるのが難しく、睡眠の質や心の疲労の問題を抱える人が増えています。そこで心のモードを切り替えたいタイミングに禅心香を活用していただきたいと思います。

例えば、空気中にシュッとひと吹きして一瞬香りを楽しむ、あるいはマスクやハンカチなどに噴霧してゆっくりと減衰する香りを堪能するなどです。香りを楽しむ時にお勧めなのが、マインドフルネスです。香りという感覚だけに意識を置いて、他の思考や感情から一旦解放される時間を楽しんでみてください。

マインドフルネスといっても、特別で難しいことのように聞こえるかもしれませんが、意外と簡単です。マスクやハンカチなどに噴霧した禅心香の香りを丁寧に感じながら目を閉じて自然な呼吸で10~20秒過ごしてみましょう。このわずかな時間の香りケアにより、常にフル回転の情報処理で疲弊した脳が回復するのを感じられるはずです」とのこと。

ウッド系、柑橘系の使い分け

香りごとに、人の精神に作用する効果は異なってきます。ヒノキなどのウッド系は瞑想やリラクセーションに最適で、柚子などの柑橘系は心と脳をスッキリとリフレッシュする効果が期待できるとのこと。

禅心香なら、午前中や午後など「これから仕事!」という時には柚子の香り、夕方から夜にかけてのリラクゼーション時間にはヒノキの香りと、時間帯により使い分けるのが効果的だそう。

ただし、香りと効果の出方には個人差があるので、使いながら自分に合う方法にアレンジしていきましょう。