自分だけの時間を大事にしたいから

最近、超早起き生活をするようになった。起床時刻は4時。正直言ってきつい。けど、そうせざるを得ない状況になってしまったのだ。

我が家には2歳半になる息子がいる。保育園にはまだ通えておらず、日中は私がワンツーマンで面倒を見ている。仕事と育児と家事の時間をやりくりしていく内に、集中してやりたい仕事は、朝、息子が起きてくるまでの時間に片付けるのが一番いいことが分かった。

朝早起きをすればダラダラやりすぎることもないし、朝一番なので集中力もある。なにより、夜中起きてやるよりも朝の新鮮な空気を吸って仕事をする方が、心が健康的になる気がしたのだ。

けれど、4時は眠い。息子とともに早寝をしているとはいえ眠い。何か自分に早起きのご褒美を……そう考え、思いついたのが、朝のひとりカフェタイムだ。仕事部屋の一角にささやかながら休憩スペースを設け、チャイやらお茶やら某カフェのドリンクメニューを作っては、見よう見まねで作ってみたなんちゃらラテやらをお楽しみドリンクとして飲むことにした。

目覚めの一杯はご褒美とともに身体のスイッチを入れる大事な存在

身体に優しく、心にも染みわたる一杯

しかし、そのお楽しみドリンクは毎日続けていると当然飽きる。そして太る(自分で作ってみて分かったが、カフェの甘さを出すには相当砂糖を入れないといけない!)。かといって、ほうじ茶や緑茶が続くのはつまらない。さてどうしよう、と思った時に見つけたのが、おいしいお出汁のお店「茅乃舎」のゆず酢だった。

「茅乃舎」のゆず酢は、ゆず好きの私のハートをがっちりキャッチ!

もともと私はゆずが大好き。かつ、見つける数日前に、たまたま行きつけのカフェでフルーツビネガーのサイダーを出してもらって、酢に興味を持ったものの、どんな酢がいいか決めかねていたところだった。大好きなゆず+酢の組み合わせは、私を迷いなくレジに向かわせた。

次の日の朝、わくわくしながらゆず酢に挑戦してみた。最初はシンプルに水割りで飲んでみる。香りはゆずよりも酢の方が勝っているが、酸っぱすぎずかといって甘すぎない味わいで、とってもおいしい。

次第に寒さを増してきた季節は、身体の芯から暖まる湯割りで

酢初心者の私でも飲める味で、ゆずの風味が心をほっとされてくれる。肌寒い日はお湯割りにして飲むのもいい。お気に入りの薄い青みがかったカップは、ゆず酢のほんのりとした黄色とも相性が良く、見ているだけで幸せな気持ちになる。

すっかり私の朝の定番になったゆず酢。今度は別のフルーツビネガーにも挑戦してみようと思うものの、まだ同じこのゆず酢を買うに違いない。

著者プロフィール: ゆるりまい

1985年生まれ。仙台市在住。漫画家、イラストレーター。
夫、母、息子の人間4人 +猫4匹ぐらし。
生まれ育った汚家の反動で、現在ものの少ない暮らし街道爆進中。
ものを捨てることが三度の飯より大好きな捨て変態。
そんな日常を描いた『わたしのウチには、なんにもない。』(KADOKAWA)は2016年、夏帆主演で連続ドラマ化された。
現在cakesにて「ゆるりまいにち猫日和」、赤すぐにて「赤すぐみんなの体験記」を連載中。