株主優待には贈答品がグレードアップしたり、商品数が増加したりと、長く株主として企業のファンでいるとお得なメリットが得られるケースがあります。この「長期保有優遇制度」を活用している企業は年々増えていますので、株主優待を始める際はその点もぜひチェックしていただきたいです。
今回は株主優待の長期保有について、銘柄と一緒にご紹介していきましょう。
株主優待の長期保有とは
株主優待の長期保有は「長期保有優遇制度」「継続保有特典」という言葉でも記載されています。最近は株主の安定化を図るため、企業側が長期保有者に通常の株主優待にプラスアルファで株主優待金額の増額や、贈答品の質を高くするなど、さまざまな形で長期保有メリットを提供しています。
株式数を増やさず、保有年数を重ねることで優待内容が拡充されるのなら、株主にとってはお得なことです。近年では、企業の経営基盤の安定を目的として、長期保有優遇制度の導入が広がっており、今後はさらに充実した制度となっていくかもしれません。
長期保有のメリット
株主優待の長期保有期間を1年超と定めている企業もあれば、3年以上と定めている企業もあり、「長期保有期間」の定義は企業によって異なります。
保有期間=投資期間ですので、長期保有は長期投資とも言えますが、株式の長期投資は「3年」「5年」、あるいは「それ以上の投資期間」を指すなど、個人投資家によって意見が分かれるところではあります。しかし、株主優待の長期保有企業の成長とともに株式も値上がりを期待できるならば、株主にとってメリットです。応援したいという企業であれば腰を据えて長期で投資を考えてみてもいいでしょう。
長期保有するうえでおすすめの銘柄
ビックカメラ(3048)
大手家電量販店。ソフマップやコジマを子会社に持ち、家電のみならず、寝具や薬、玩具など幅広く商品を展開しています。優待内容は全国のビックカメラ、コジマ、ソフマップで利用できるお買い物優待券です。株価は1,080円(2020.5.21時点)。
株主優待
長期保有株主優待
上記の株主優待に加え、以下の株主優待が贈答されます。
ヤーマン(6630)
フェイス、ボディ、ヘア用など多数の家庭用美容機器を販売。天然ミネラルを使用したコスメ「オンリーミネラル」も人気の商品です。株主優待は自社のオンラインショップから自由に選ぶことができます。株価は699円(2020.5.21時点)。
株主優待
長期保有株主優待
ぴあ(4337)
イベントのチケット販売を柱に、ライブ・エンタテインメント領域において幅広く事業を展開し、さまざまなサービスも提供しています。株主優待は株主のみが手に入るオリジナルのギフトカードです。株価は3,220円(2020.5.21時点)。
株主優待
長期保有株主優待
トリドールホールディングス(3397)
本格讃岐釜揚げうどん「丸亀製麺」が有名な外食産業リーディングカンパニー。全国への店舗拡大にとどまらず、海外進出も積極的に行っています。株主優待は丸亀製麺など各店舗で利用できる優待割引券です。株価は1,358円(2020.5.21時点)。
株主優待
長期保有株主優待
富士フィルム(4901)
富士フイルムホールディングスは、写真関係、医療・印刷・液晶ディスプレイ材料及び複写機など多岐にわたっての事業を展開。ヘルスケア&マテリアルズソリューション事業では、化粧品・サプリメント、医薬品などの開発やサービスを行っています。株主優待は人気のヘルスケア商品やフォトブックです。株価は4,974円(2020.5.21時点)。
株主優待
長期保有株主優待
長期保有株主優待が魅力的な商品であればあるほど、購入意欲が湧いてきますが、長く保有すると企業の業績悪化が見込まれる年もあるかもしれません。ですから、購入の際は長期保有の優待内容だけをチェックするのではなく、必ず企業の業績情報などを確かめておきましょう。