2019年も残すところ1カ月ほどとなり、東京五輪という一大イベントが行われる2020年がもう目前に迫っている。4年に1度の祭典開催ともなれば、飲食や観光などのさまざまな分野で商機が見込めるだけに、新たに資格取得を考えているという人もいるのではないだろうか。もちろん、東京五輪に関係なく、自身の転職やキャリアアップに向けた資格取得を狙っている人もいるだろう。

そこで本特集では、近年の社会人向け資格のトレンドや2020年以降にニーズが高まりそうな資格を紹介していく。第2回のテーマは「社会人が資格取得にかける費用の予算」だ。マイナビニュース会員284名に資格取得にいくらくらいかける予定か聞いてみたので、使い道と併せて紹介しよう。

  • 資格取得にかける予算は?

Q. 資格取得にかける費用の予算はどのくらいですか?

1位: 10,000円以上30,000円未満(25.4%)

2位: 5,000円以上10,000円未満(24.3%)

3位: 1円以上5,000円未満(15.5%)

4位: 30,000円以上50,000円未満(11.3%)

5位: 50,000円以上100,000円未満(10.6%)

■10,000円以上30,000円未満

・「通信講座」(34歳男性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)
・「工具の購入」(48歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「資格を取得できるための専門学校や英会話学校に通う。また、受験対策用の本を購入する」(48歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)

■5,000円以上10,000円未満

・「検定料、交通費」(49歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「過去問題集を購入したり、ラジオ番組などを活用する」(45歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「学校に通うかネット学習をしたい」(40歳男性/不動産/営業関連)
・「テキストやYouTubeで学習する」(42歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)

■1円以上5,000円未満

・「参考書と問題集」(45歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「友人からもらった参考書を使う」(35歳女性/警察・消防・自衛隊/公共サービス関連)
・「参考書や受験料」(23歳女性/セキュリティ/技能工・運輸・設備関連)

■30,000円以上50,000円未満

・「参考書などの購入、および可能なら専門学校に通学」(46歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「受験料」(46歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「講習・研修費用」(45歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/技能工・運輸・設備関連)
・「テキストと問題集を購入してひたすら模擬試験を繰り返す」(41歳男性/教育/専門サービス関連)

■50,000円以上100,000円未満

・「地域のセミナーに定期的に通う」(48歳男性/総合商社/営業関連)
・「通信教育」(44歳男性/その他メーカー/その他・専業主婦等)
・「医学部を目指します」(31歳女性/農林・水産/営業関連)

■総評

調査の結果、資格取得にかける費用の予算は「10,000円以上30,000円未満」が25.4%でトップだった。以下、2位は「5,000円以上10,000円未満」(24.3%)、3位は「1円以上5,000円未満」(15.5%)で、4位は「30,000円以上50,000円未満」(11.3%)、5位は「50,000円以上100,000円未満」(10.6%)と続いた。

全体的にみると、1円以上30,000円未満の人で65%を占めている。取得を目指す資格によって難易度や受験料なども異なるため、一概には言えないが、回答者のほとんどが働きながら勉強をすることを考えているようだ。専門の学校に通ったり通信教育を受けたりするよりは、参考書や問題集を購入し、場合によってはネットやラジオを活用するなどして、独学で学ぼうとする人が多い傾向がうかがえた。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年11月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 284名
調査方法: インターネットログイン式アンケート