「ポイ活」をご存じですか? 「聞いたことはあるけれど、具体的な内容はよくわからない」という人も結構多いと思います。ポイ活とは、買い物やサービスなどの利用でもらえる"ポイント"を効率的に貯めて、おトクに使うポイントの活用術のこと。略して「ポイ活」と呼びます。この記事では、ビギナーでも確実にポイントが貯められるポイ活の"5つの法則"を解説します。
ポイ活の基本は、共通ポイントのフル活用
今や、何かを購入したり、利用したりするたびに、ポイントが付与される時代。でも、貯める・使う場所が限定されるポイントでは、それほど貯まっていかないのが現実です。
ポイントは主に「共通ポイント」「クレジットカードのポイント」「マイル」「ストアポイント(店舗独自のポイント)」の4つに分類されます。
ポイ活のカギになるのは、「共通ポイント」。1種類のポイントで、スーパー、ドラッグストア、飲食店、ガソリンスタンドなど、業種・店舗を超え、さまざまな利用先で貯めることができるため、自分の行動の先々に利用できる店やサービスが多ければ、ムリなくポイントを貯めることができるからです。
具体的にどんなものがあるのか、メジャーな4つの共通ポイントについて簡単に解説します。
■楽天ポイントカード
「楽天市場」など、楽天グループが展開するサービスを利用することで貯められるポイント。原則100円につき1ポイントを付与。1ポイント=1円で利用可能。楽天市場では、高還元率キャンペーンを多数開催しており、比較的ポイントが貯めやすいという特徴があります。
■dポイントカード
NTTドコモのサービスや加盟店などで貯めたり、使ったりできるポイント。ドコモユーザーに限らず、「dポイントクラブ」に入会し「dポイントカード」を取得すればポイントを貯めることが可能。原則100円につき1ポイント貯まり、1ポイント=1円で利用できます。
■Pontaカード
ローソンなどの提携店以外に、auのサービス、リクルート社のサービスでもポイント貯まる共通ポイントです。ポイントの付与は100円または200円につき1ポイント。原則100~200円につき1ポイントを付与。1ポイント=1円相当で利用可能。
■Tポイントカード
主な提携店は、ウエルシア薬局、ファミリーマートなど。全国で幅広く使え、ポイントが貯めやすく使いやすい点が人気です。提携先が発行しているポイントや商品と交換することも可能。原則100~200円につき1ポイントを付与。1ポイント=1円相当で利用可能。
いずれの共通ポイントも、貯められる場所、利用できるシーンに特徴があります。自分のライフスタイルを軸に、使い勝手のよい共通ポイントを選びましょう。
法則1:固定費のカード払いで、ポイントをザクザク貯める
ポイントが貯めやすいのは現金よりも、キャッシュレス決済。現金払いでは提示したポイントカードのポイントしかつきませんが、キャッシュレスの場合は、決済時のポイントが貯まります。
オススメは、光熱費、ガス代、電気代、携帯料金などの固定費のクレジットカード払い。銀行口座の引き落としだと一切つかないポイントが、カード支払いに変更するだけで、決済ポイントがザクザク貯まっていきます。支払い方法変更の手続きは、インターネットでできるものがほとんどなので、今すぐクレジットカードへの変更をしましょう。
また、携帯電話の3大キャリアは利用額に応じて提携先の共通ポイントが貯まる仕組みなので、一度の支払いで、決済ポイントと共通ポイントの二重取りが叶います。(例:ドコモ→dポイント、au→Pontaポイント、ソフトバンク→Tポイント)
法則2:キャッシュレス×ポイントカードでポイントの重ね取り
ポイ活の醍醐味は、ポイントの複数取りです。法則1で述べたように、現金払いをキャッシュレス払いに替えることは、ポイントの獲得につながります。たとえば、ファミマの買い物を楽天カードで支払い、楽天ポイントカードを提示する、ローソンの場合は支払いをau PAYにして、Pontaカードを提示することで、"支払いによるポイント"と"共通カードのポイント"の二重取りができるのです。
クレジットカードに紐づく電子マネーやスマホ決済の利用、お店独自のポイントの提示などで、さらにポイントを貯めることも可能。ポイントの重ね取りの仕組みは、一見複雑に見えますが、仕組みを知れば意外と簡単です。
法則3:日用品はネットショップの「ポイント増量デー」でまとめ買い
法則その3は、「ポイント増量デー」など高還元率キャンペーンの活用です。スーパーやドラッグストアでは、「毎月20日はポイント2倍アップデー」といったポスターを見かけますが、ネットショッピングにも同様のキャンペーンがあり、リアル店舗よりも高還元率が期待できるケースも。
たとえば、楽天市場で、毎月5と0のつく日に楽天カード(年会費無料)で買い物をすると、通常ポイント3倍(3%)のところが5%に増えます。日用品など定期的に消費するものは、このタイミングのまとめ買いで、大量ポイントがおトクに貯まります。
法則4:街のお店は「QRコード決済」でポイントを貯める
クレジットカードが使えない個人経営のお店でも、QRコード決済には対応できるケースが増えてきています。 共通ポイントの還元率は、クレジットカード払いの原則1%に比べて、0.5~1%と低いですが、現金かQRコード決済かという店も意外と多いので、コツコツポイントを貯めることが大切。提携しているクレジットカードと紐づけることで、還元率がアップするサービスもあります。
法則5:公式アプリを徹底的に活用して、お得な情報を逃さない
ネットショッピングの高還元率キャンペーンは、不定期開催が多く、うっかり見逃してしまうことも。各共通ポイントのアプリには、ネットのおトク情報が細かく掲載されているので、チェックする習慣をつけることで有益な情報を逃さずにすみます。
また、公式アプリでは、ポイントアップキャンペーンの他にもお得なサービスを提供していることも。たとえば、「dポイントクラブ」では、dポイントカード(アプリ)会員なら誰でも使える割引クーポンを随時配布しています。クーポンの内容は、イオンシネマズの映画鑑賞料金が300円引きやドトールのドリンクが無料でサイズアップできるなど様々。特典を受けられる場所は、dポイントも貯まるので二重でお得になります。
ポイントが複雑化しているせいで、面倒なイメージを持たれがちなポイ活ですが、「共通ポイント」と「キャッシュレス決済」の仕組みさえ理解すれば、誰でもチャレンジすることができます。自分のライフスタイルに合わせた使い方をマスターして、おトクな節約ライフにつなげましょう。
▼参考書籍
『スマホで簡単! どんどん貯まる! 誰でもトクする「ポイ活」BOOK』
著者 「ポイ活」スタート研究会
定価: 1,430円(本体1,300円+税)
ポイ活を極めた達人のワザや、スマホ1台ですぐに始められる簡単な活用法を紹介しています。これ1冊で共通ポイント、QRコード決済でどんどんポイントが貯まるワザがわかる。マイレージの最新貯め方も掲載