今回は、酒場で出会った革命的おつまみを紹介するシリーズ。

先日、京都と大阪でひたすら飲み歩く3泊4日の関西ツアーをしてきまして、それはもう驚きと感動と感謝の連続でした。なかでも特に僕の琴線に響きまくった一品が、ご紹介する「おでん 豚温しゃぶ」。

大阪ならではのおつまみたち

お店は、大阪のなかでも北側の高槻市という街にある「磐石」という立ち飲み屋さん。酒好きの友達にファンが多く、おすすめということで連れていってもらいました。

  • 「磐石」の店内

    「磐石」の店内

カウンターが中心の、そんなに広くはないながらも活気あふれる店で、膨大なメニューと驚くほどのリーズナブルさは、まさに大阪の酒場!

  • 日替わりボードメニュー

    日替わりボードメニュー

冬の関西ならではの定番メニューのひとつに「かす汁」があり、お店ごとの味わいの違いも楽しみのひとつ。ここでも頼んでみると、煮込みと見まごうほどに濃厚で具だくさん。みそベースの味つけに、酒粕特有の深みとほっこり感が合わさり、体が温まるし、お酒もすすみます。

  • 「かす汁」

    「かす汁」

春の到来を感じられてなんとも嬉しかったのが「新玉ねぎ天ぷら」。さくっと軽快に揚がった衣のなかには甘くてジューシーな新玉ねぎ。塩とともに添えられた、関西のだし文化を感じさせる上品なつゆが、天ぷらの衣と心身に沁みます。こんなにたっぷりの量で300円という値段にも驚き。

  • 「新玉ねぎ天ぷら」

    「新玉ねぎ天ぷら」

  • このつゆが沁みる

    このつゆが沁みる

関西では「関東煮(かんとだき)」という呼び名もあるおでんもまた、だしの香り豊かな名物料理。

「菊菜」と呼ばれ、関西のおでんでは定番の春菊(厳密には少し品種が異なるようです) や、これまた大阪生まれの「マロニー」など、東京出身の僕には少し珍しいおでんだねに、いちいち興奮してしまいました。

  • 「菊菜」

    「菊菜」

  • 「マロニー」

    「マロニー」

なかでも僕が特に感激したのが、豚肉。

豚肉は大好物にもかかわらず、あまりおでんのイメージはなかったし、自宅で作る際も入れたことはありません。豚肉食文化が盛んな「沖縄おでん」では、ソーキやテビチなどの骨つき豚肉が定番食材ですが、薄切りは見たことがないかも。

ところが磐石の「おでん 豚温しゃぶ」なるメニューは、その名のとおり、おでんだしで薄切りの豚肉を、しゃぶしゃぶのようにさっと温めて出してくれるものなんです。

  • 「おでん 豚温しゃぶ」

    「おでん 豚温しゃぶ」

これが、なんで今までこの発想にたどり着かなかったんだ〜! と自分を責めたくなるような美味しさ。関西らしく上にのせられたとろろこんぶの香りと食感も優しく、1枚1枚大切に味わって、しっかりとつゆまで飲み干したくなる絶品でした。ちなみに1皿400円。

家飲み用ヒント

これは、真似をするだけならとっても簡単なメニューですよね。家でおでんを作る際、豚肉を別に用意しておいて、火が通りすぎて硬くならないよう、食べる直前にさっとしゃぶしゃぶして食べるのが良さそう。豚の旨味がつゆに加わり、全体的にもより深みのある美味しさになりそうです。余裕があればとろろこんぶも用意しておくと、さらに気分が高まりそう。