このあいだ、銚子港直送のネタが名物で、リーズナブルなものからちょっと高級なものまで幅広いネタが揃う回転寿司チェーンの「すし 銚子丸」へ行く機会があったんです。

そこでどうしても我慢できずに頼んでしまった、1貫税込み363円の「インドまぐろ大とろ」は、もちろん感動的な美味しさだった。ところが、それに負けず劣らず僕に衝撃を与えてくれたのが、2貫で税込み297円と比較的リーズナブルな「びんちょう玉ねぎ醤油づけ」。

  • 「びんちょう玉ねぎ醤油づけ」

通常お寿司って、お刺身と酢飯に挟まれたわさびのツーンとした辛味がアクセントじゃないですか。しかしこれは新感覚で、玉ねぎ特有のピリピリっとした刺激が、なんだかとってもいいんです。しかも玉ねぎって、とっても旨味の強い野菜ですよね。その旨味を、漬けにすることによってびんちょうまぐろの身にしっかりと浸透させている。つまり端的に言うと、めっちゃくちゃ美味しかった! というわけなんです。

さっそく家でもまねできないか試してみたところ、そりゃあもちろん、銚子丸さんみたいに次元の高い美味しさにはかなわないけど、簡単なわりに、めちゃくちゃいいおつまみができてしまったんですよね〜。

最近、これをたびたび作って晩酌のつまみにしてまして。

作りかたは本当に簡単

手順はこんな感じです。

  • まぐろを買ってくる

なにも本まぐろとか、中とろとかにこだわらず、写真のように比較的お手頃なキハダマグロや、びんちょうまぐろの切り落としなんかでじゅうぶん。

これを漬けにするにあたり、刻んだ玉ねぎを加えるだけ。このくらいの1パックぶんの量ならば、玉ねぎもほんのちょっとでじゅうぶんです。

  • このくらい

幅1センチくらいかな。

また、玉ねぎのみじん切りと聞くと、「めんどくさそう……」と警戒する方もいるかもしれませんね。が、このくらいの切れっぱしならば、深いことは考えずにひたすら包丁で切ってればすぐにみじん切りになってしまいますので、あまり難しいことはありません。

  • なるべく細かめに

  • そしたらお皿に入れて

  • その上にまぐろを敷きつめ

僕の場合、お気に入りのヒガシマル「牡蠣だし醤油」を注いでしまって終わりなんですが、それが家にないという方も多いでしょう。

そこで今回は、めんつゆを使っていきます。めんつゆは好きなものでOK!

  • このように

まぐろが浸りきる寸前くらいまでめんつゆを注ぎます。そうしたら、若干味をキリッと仕上げたいので、ここに醤油もプラス。

  • めんつゆより少なく、これで浸りきるくらい

めんつゆ:醤油が、5:1くらいの割合かな。まーてきとうで!

はい、これだけです。あとは15分も放置しておけばしっかりいい具合の漬けになるので、その間に他のおつまみやお酒なんかの準備をしておきましょう。

とろ〜りまぐろに玉ねぎのピリシャキ感がたまらない!

  • 「まぐろの玉ねぎ醤油漬け」

こちらが完成品。とても作業5分、放置15分ほどでできたとは思えない、小粋なひと皿じゃないですか?

ちなみにここに、最初はわさびを添えて食べてみたんですが、それだと急に普通のお刺身に近寄っちゃう。玉ねぎの良さがぼやける。そこで試しに一味をぱらりとふりかけてみたところ、玉ねぎの風味を邪魔せずにむしろ引き立て、これが抜群。辛いのがお好きな方は、ぜひ一味ぱらりで食べてみてください。

  • まぐろがとろ〜っ

このレシピ、漬けにすることにより、さらに玉ねぎの味わいと食感が加わることにより、生魚のくさみがまったく気にならないのもいいんですよね。なので、閉店間際の、ちょっと鮮度が落ちはじめたおつとめ品の刺身なんかのアレンジにもばっちり。

あ、もちろんまぐろに限らず、どんな魚で作っても基本美味しいと思います〜!

【材料】

・まぐろ(もしくはお好みのお刺身):1パック
・玉ねぎ:ほんの少し
・めんつゆ:目分量
・醤油:目分量

【作りかた】

1.玉ねぎを刻み、お皿に入れる
2.その上に刺身を並べる
3.めんつゆをひたひた手前まで注ぐ
4.仕上げに醤油をひたひたになるまで注ぐ
5.15分ほど置いたら完成。お好みで一味をふっても