先日、生食も可能な北海道産の殻つき牡蠣を大量に買い、家で牡蠣パーティーをする機会がありました。

その数、50個以上はあったんじゃないかな。もちろん最初の十数個は、ポン酢やら醤油やらレモンやらタバスコやら、あれこれ調味料を変えつつ生で堪能。そりゃあもう夢のようでした……。ただ、我が家は3人家族なうえ、娘がまだ5歳なので牡蠣にまったく興味がない。とうてい、すべてを生では消費しきれません。

そこで残りを、フライにしたり、オイル漬けにしたり、牡蠣めしにしたり、牡蠣豆腐にしたりしつつ、1週間ほどかけて牡蠣料理を堪能しまくったんですが、もうひとつ、ふと思いつきで作ってみた創作料理が大当たりだったんです!

それが今回ご紹介する「牡蠣のガリバタ醤油フレーク」。ヒントとなったのは、僕の大好きな、宮城県石巻市の水産加工会社「末永海産」の人気商品、「牡蠣のリッチフレーク」でした。

  • 末永海産さんの「牡蠣のリッチフレーク」が、今回のレシピのヒントに

どういうものかというと、宮城県産の極上の牡蠣を細かく刻んで、風味豊かなにんにくとこくまろバターで味つけして、アクセントに唐辛子をほんのりと効かせ、オリーブオイル漬けにしたもの。これがもう、ね? 説明を聞いただけで間違いないと思うんですが、その想像を超えてくる美味しさなんです。

  • なんでも感動的にうまい末永海産さんの商品のなかでも、特に好きな「牡蠣の潮煮」

ちなみに、そのリッチフレーク以外にも、末永海産の商品はなんでも感動的にうまいんですが、僕が特に好きなのが「牡蠣の潮煮(うしおに)」。これ、地元漁師直伝の“「潮煮製法」で、とれたての牡蠣を、なんと塩や水さえも使わず、牡蠣から出たエキスのみでじっくりと煮込んだ商品。その100%牡蠣! な深い深い旨味は、まさに牡蠣料理の頂点と、個人的には断言したいくらいの逸品なのです。

別に回し者でもステマでもないんですが、本当に個人的にリピートしてる商品なので、ご興味がある方は公式サイトをどうぞ。

牡蠣×にんにく×バター醤油、そりゃあうまい

前置きが長くなりましたが、そんな牡蠣のリッチフレークを、末永水産さんほどのこだわりの素材は揃えられないまでも、瓶詰め商品のように日持ちはしないまでも、素人ながらにざっくりとまねしてみたのが、今回の牡蠣のガリバタ醤油フレークというわけ。これが実際、作って2〜3日間、個人的に楽しむだけのお手軽料理としては、作る価値大いにありの美味しさだったんです!

では作っていきましょう。まず、スーパーで売っているパックのでぜんぜんいいので、牡蠣を買ってきます。火を通す料理ゆえ、「生食用」ではなく、旨味の強い「加熱用」がいいでしょう。また、そりゃあ素材にこだわればこだわるほどうまくはなると思うんですが、今回はあくまでお手軽料理。にんにくは瓶詰めの「きざみにんにく」を使っちゃいましょうか。

  • こんな感じ

で、まずは牡蠣をよく洗い、水気を切って、中〜強火でから煎りしていきます。あまり火を通しすぎると身が縮んでしまうので、ぷっくりとするくらいまで。|

  • このくらいかな

そうしたらいったんフライパンから取り出し、牡蠣の身をフレーク状になるまでざくざくと刻んでください。それをたっぷりめのオリーブオイルでフライパンで炒めます。

続いてそこに、バターをひとかけ。一味唐辛子をぱらぱら。どちらも量はお好みで。さらに味見をしつつ、醤油をちょろりと足せば、もう完成。 |

  • 間違いない香りが

あら熱がとれたら煮沸消毒などの処理をした清潔な容器に入れ、足りなければ牡蠣の身がひたるくらいのオリーブオイルを追加しておきましょう。

  • 禁断のフレーク

冷蔵庫で保管すれば2〜3日は食べられると思いますが、そのあたりは、味や香りを見つつ自己判断でお願いします。

  • まぁ、うまくないわけがないですな

バゲットやクラッカーにのせて。ゆでたパスタと絡めて。冷奴の薬味に。もう、どうしたってうまい。ワイン、ビール、日本酒、焼酎、なんでもすすむ。

ただ、ぜひ一度試してほしいのが、白いごはんにたっぷりとのせるだけという食べかた。牡蠣の旨味たっぷりのバター醤油味の油が白米をとろりとコーティングし、もうね、官能的としか言いようのない美味しさなんですよ……。

  • これが究極かも

【材料】

・加熱用生牡蠣:1パック
・刻みにんにく:好きなだけ
・オリーブオイル:目分量
・バター:目分量
・醤油:目分量

【作りかた】

1.生牡蠣をよく洗って水気を切り、フライパンで中〜強火でから煎りする
2.身がぷっくりとしてきたらいったん取り出し、包丁でフレーク状に刻む
3.フライパンにたっぷりめのオリーブオイルをしき、刻んだ牡蠣を炒める
4.バター、一味唐辛子、醤油で味つけする
5.あら熱がとれたら清潔な容器に入れ、全体がひたるくらいのオリーブオイルを注ぐ