「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」
「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」

職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。

実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとに、その言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。

思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊『ズルい言い換え事典』から一部抜粋してご紹介します!

■協調性ゼロを改善させる

批判的な人には、むしろ目立つ仕事をさせろ

会社のルールや社風に対して、なぜか批判的な人はどこの組織にもいるものだ。彼ら彼女らに対しては「イヤなら辞めればいいのに…」とヘイトを向けるのではなく、「集団同一視」を利用して会社を好きになってもらった方が健全だろう。

集団同一視とは、今いる集団に誇りを持つ状態で、これによってルールを受け入れ、親愛の情が生まれるとされるものだ。

例えば、会社や部署などのPR担当に任命すれば、その集団の長所を否が応でも発信することになる。結果、ルールや社風などを自分の価値基準として積極的に取り入れるようになるのだ。やがては愛社精神を自然に持つようになることだろう。

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『ズルい言い換え事典』(齊藤 勇監修/日本文芸社)

職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くありますが、そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介。思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊です。