過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「『心を守る』って?」です。

  • 漫画連載「会社につぶされないために」のワンシーン
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連続する「軽傷」は「重傷」につながる恐れ

心は目に見えませんので、まず「ダメージを自覚する」のが大切だと思います。

あくまで私の場合ですが、

「少し嫌なことがあり、モヤモヤする」……「軽傷」

「けっこう落ち込むことがあり、なかなか気持ちを切り替えられない」……「全治1~2週間くらいの傷」

「失恋や親しい人との別離など重たいことがあり、かなりつらい」……「全治1カ月以上の重傷」

という感じでとらえています。

注意が必要なのは、「軽傷」でも、治る間もなく連続すれば重傷になるということです。ですので、意識してすぐ治すのが大事です。

パラハラやセクハラなども、「たいしたことないから」と我慢しているうちに、つもり積もっていつのまにか、重傷となっているケースがあると思います。それが長期間続けば、うつなどになってしまうこともあります。

漫画では「薬」と表現しましたが、治す方法は「ストレス解消」「気分転換」ですね。軽めの傷なら、そういった「薬」で処置することができると思います。

重傷の場合(軽傷が続いて重傷になってしまったものも)は、それでは追いつかないこともあると思います。全治1カ月、あるいはそれ以上の傷をバンソーコですぐに治そうとしても無理があります。

「今までの『薬』ではどうにもならない」「体調不良も出てきた」「何カ月も気持ちが上向きにならない」……という場合には、お医者様の力を借りるのが一番良いと思います。

また、治る間もなく傷を受け続ける環境にいるなら、環境を変えることを真剣に考えても良いかもしれません。