Tポイントを貯める・使えることで知られる「Tカード」には電子マネー機能もあり、チャージをすると「Tマネー」として支払いに利用できる。
「Tマネー」はファミリーマート、TSUTAYA、吉野家、ウエルシアなどの加盟店で利用できるが、今年4月からApple Payに対応するiPhoneおよびApple Watchで、5月からはおサイフケータイに対応するAndroidスマートフォン等で、iD加盟店などでの非接触決済も使えるようになり、利便性が大幅にアップした。
現在、新規登録者に対する20%還元キャンペーンも行われているので、詳しく解説する。
スマホを使えばiD、Mastercard加盟店でも利用可能に
「Tマネー」は現在、「Tカード」を使った磁気ストライプでの決済、「モバイルTカード」を使ったバーコードでの決済、スマートフォン等を端末にかざす「Tマネーかざして支払い」での決済、ネットショッピングなどでMastercardのカード番号を入力するオンライン決済が利用できる。決済方法によって利用できる店は異なり、簡単にまとめると下表のようになる。
「Tマネーかざして支払い」に関しては、Androidスマートフォン等はiD加盟店でのみ利用できるが、iPhoneおよびApple WatchはMastercardコンタクトレス加盟店でも利用可能。iPhoneおよびApple Watch の場合、Apple Pay対応のオンラインショップでも利用できる。
また、これらの決済方法のうち、「Tカード」以外は「Tポイントアプリ」で利用手続きが必要。手続き内容によっては、電話番号認証で通話料が発生する場合がある。Mastercardカード番号は、「Tマネーかざして支払い」の利用手続きをすると自動で発行される。
Tポイントもチャージに使える
「Tマネー」を利用するには事前にチャージが必要になり、残高は3万円が上限となる。主なチャージ方法は、現金、クレジットカード、後払い(Paidy)、Tポイント、Tマネーギフトカードの5つ。現金はTマネー加盟店(一部を除く)の店頭で、それ以外はオンラインでの手続きとなる。
現金は1,000円以上1,000円単位でチャージでき、「Tカード」または「モバイルTカード」を提示して代金を支払う。
クレジットカードからのチャージは、クレジット機能付きTカード(一部対象外あり)のみ利用可能。3,000円以上1,000円単位でチャージでき、オートチャージや1タップチャージの設定もできる。
後払いでのチャージは「Paidy翌月払い」を通じて利用でき、1回につき300円のシステム手数料が必要。ただし、後払いでの月間チャージ合計額(システム手数料は除く)に対して、200円につき1ポイントのTポイントが貯まるため、1回3万円をチャージした場合は、システム手数料は実質半額になる。
3,000円以上1,000円単位でチャージでき、当月分のチャージ合計額を翌月10日までにまとめて支払う。支払いは口座振替・銀行振込・コンビニ払いの3つの方法から選ぶことができ、口座振替であれば手数料無料。銀行振込は金融機関によって振込手数料が必要になる場合があり、コンビニ払いは356円の支払手数料が必要となる。
Tポイントは1ポイント=1円として、1ポイント単位でチャージできる。期間固定TポイントはTマネーが利用先となる「Tポイントチャージ限定Tポイント」のみ利用可能。
Tマネーギフトカードは、カード裏面に印字されたPIN番号を入力するとチャージできる。TマネーギフトカードはTSUTAYA、ファミリーマート、ウエルシア(いずれも一部店舗を除く)で販売されており、TSUTAYAは3,000円、5,000円、1万円の3種類から選択可。ファミリーマートとウエルシアで販売されているTマネーギフトカードは、3,000円以上3万円以下の間で、購入金額を1円単位で指定できる。
このほかにも「買取チャージサービス」があり、TSUTAYAで売ったゲーム・CD・本・トレカなどの買取金額や、ENEOSの卒FIT太陽光の買取金額をTマネーへのチャージで受け取ることもできる。
「Tマネーかざして支払い」新規登録者は10月まで20%還元
「Tマネー」は月間合計利用額に対して、500円につき1ポイントのTポイントが貯まる。決済方法は関係なく、たとえばiD加盟店で1,200円、オンライン上のMastercard加盟店で1,800円を利用した場合は、合計3,000円となり6ポイントが貯まる。
Tポイント提携店を利用した場合は、これとは別にショッピングポイントとしてTポイントが貯まる。たとえばファミリーマートでは、買い物時に「Tカード」を提示すると、通常200円につき1ポイントが貯まるため、1,000円の買い物をする場合は、「Tマネー」利用に対して2ポイント、「Tカード」提示に対して5ポイント、合計7ポイントが貯まることになる。
現在、「Tマネー」では最大で1,200ポイントが貯まるキャンペーンが行われている。2つのステップがあり、まず2021年9月30日までに初めて「Tマネーかざして支払い」に登録すると、もれなく200ポイントが10月中旬にプレゼントされる。なお、2021年7月31日以前に「Tマネーかざして支払い」に登録していた場合は、本キャンペーンの対象外となる。
1つめのステップをクリアしたユーザーは、2021年10月31日まで、「Tマネーかざして支払い」の利用額(オンライン上のMastercard加盟店での利用も含む)に対して、20%のポイントが還元される。通常は0.2%還元なので、実にポイント100倍。期間中1,000ポイントが上限となり、こちらは11月中旬に付与される。
この20%還元には通常利用分のポイントも含まれ、原則として0.2%分は通常のTポイント、19.8%分は有効期限が12月末日で残高へのチャージにのみ使える「Tポイントチャージ限定Tポイント」としての付与となる。つまり、期間中に「Tマネーかざして支払い」を5,000円利用した場合、通常のTポイントが10ポイント、「Tポイントチャージ限定Tポイント」が990ポイント貯まる。5,500円を利用した場合は、通常ポイントが11ポイント、「Tポイントチャージ限定Tポイント」が989ポイントになる。
Tポイントは現在、Tポイント提携店での支払いに利用できるだけでなく、「Tマネー」にチャージできたり、投資に使えたり、利用範囲が大きく広がっている。もし持て余しているTポイントがあるなら、こうしたキャンペーンをうまく活用してみてはいかがだろうか。